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【日本のロックの夜明け】70年代邦楽ロックバンドのデビュー曲まとめ

【日本のロックの夜明け】70年代邦楽ロックバンドのデビュー曲まとめ
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【日本のロックの夜明け】70年代邦楽ロックバンドのデビュー曲まとめ

70年代は、日本のロック史に革命的な転換をもたらした時代です。

サイケデリックやハードロック、洗練された後のシティポップまで日本人アーティストたちが独自の表現を模索し、新しい音楽の可能性を切り開いていきました。

その時代に誕生したロックバンドたちは、斬新なサウンドと大胆な歌詞で、それまでの邦楽の常識を覆していったのです。

この記事では、主に70年代に活躍した伝説的なバンドたちのデビュー曲を紹介します。

2020年代の今も活躍するレジェンドから知る人ぞ知るバンドまで、彼らの原点となった楽曲を聴いて日本のロック黎明期の熱量と革新性を感じてみませんか?

【日本のロックの夜明け】70年代邦楽ロックバンドのデビュー曲まとめ(1〜10)

夏しぐれTHE ALFIE

50年以上の長きにわたり日本のロックシーンを牽引するTHE ALFEE。

彼らの輝かしい歴史の幕開けを飾ったこの楽曲は、後のハードロックサウンドとは趣が異なる、まだ彼らが4人組だった頃の貴重かつ繊細なフォークバラードです。

作詞を松本隆さん、作曲を筒美京平さんが手がけた本作は、高見沢俊彦さんの瑞々しいリードボーカルと、桜井賢さん、坂崎幸之助さんによる美しいコーラスワークが光る、まさに宝石のようなナンバー。

置き手紙に綴られた別れと、乱れ髪のように降る雨の情景が重なり、聴く人の胸を締めつけますよね。

1974年8月に「ALFIE」名義で発売されたデビューシングルで、アルバム『青春の記憶』でも聴くことができます。

雨音に耳をすませながら、過ぎ去った季節に思いをはせたい時にぴったりの一曲ではないでしょうか。

宝くじは買わないRCサクセション

RCサクセション 『宝くじは買わない』
宝くじは買わないRCサクセション

忌野清志郎さんを中心に結成されたロックバンド、RCサクセション。

音楽ファンでなくても耳にしたことがあるだろう『雨あがりの夜空に』を筆頭に、数えきれないほどの名曲を放ってきました。

そんな彼らの原点が、1970年3月に発売されたこちらのデビューシングルです。

アコースティックなサウンドに乗せて、お金では買えない愛こそが最高の幸せだと歌う、シンプルで力強いメッセージが胸を打ちます。

初期のフォークスタイルでありながら、後のロックサウンドに通じるR&B的な魂の叫びの片鱗を感じさせますね。

この楽曲はベスト盤『KING OF BEST』にも収録されています。

物質主義に少し疲れたとき、心の豊かさとは何かを考えさせてくれる、温かい一曲ではないでしょうか。

勝手にシンドバッドサザンオールスターズ

勝手にシンドバッド/サザンファミリーズバンド/サザコピ/サザンオールスターズ
勝手にシンドバッドサザンオールスターズ

ソロとしても数々の名曲を世に送り出してきたシンガーソングライター、桑田佳祐さんを中心に、J-POPシーンで長年トップランナーとして活躍するロックバンド、サザンオールスターズの1作目のシングル曲。

情熱的なラテンロックに乗せて、情景が目に浮かぶセクシーでありながらコミカルな歌詞が展開されるのが魅力的ですよね。

この楽曲は1978年6月にシングルとして発売され、アサヒ飲料「三ツ矢サイダー」のCMソングにも起用されました。

デビュー曲でありながら代表曲としても知られている、日本のロック史を語る上で外せない名曲です。

イントロのコーラスやサビでの合いの手は、カラオケでコール&レスポンスを楽しめば盛り上がること間違いなしですよ!

ルイジアンナキャロル

革ジャンとリーゼントという鮮烈なスタイルで、70年代の音楽シーンに風穴を開けたロックンロール・バンド、キャロルのデビューシングルです。

この楽曲は、恋する相手への衝動的な想いを、日本語を英語のように巻き舌で歌い上げる矢沢永吉さんのボーカルが強烈なインパクトを残すナンバーですよね。

わずか2分ほどの演奏時間の中に、50sロックンロールのビートと不良の色気が凝縮されています。

1972年12月に発売された本作は、翌年リリースのファースト・アルバム『ルイジアンナ』のタイトル曲にもなりました。

日本語ロックの常識を塗り替えた、まさに日本のロックンロールの夜明けを告げる一曲ではないでしょうか。

12月の雨の日はっぴいえんど

雨に濡れた都会の情景が目に浮かぶような、叙情的で美しいサウンドが魅力の一曲ではないでしょうか。

はっぴいえんどの創作第1号であり、日本語でロックを鳴らすという試みの原点ともいえる作品です。

作詞家の松本隆さんが1969年12月の雨の東京で見た風景をもとに詩を書き上げたというエピソードは有名ですよね。

直接的な言葉ではなく、風景の断片で内面を表現する手法は、まさに革新的でした。

この曲は1970年発売のアルバム『はっぴいえんど』に収録され、翌1971年4月にはシングル版が発売されました。

近年、本作が原案の映画製作も発表されており、その物語は今も続いています。

雨の日に物思いにふけりたい時におすすめの、センチメンタルなロックサウンドに仕上げられています。

午前一時のスケッチカルメン・マキ&OZ

Carmen Maki & Oz カルメンマキ & Oz – 午前1時のスケッチ 1AM Sketch
午前一時のスケッチカルメン・マキ&OZ

フォークの世界で成功を収めたカルメン・マキさんが、自身のロック魂を解き放つために結成したカルメン・マキ&OZ。

この楽曲は1974年11月に発売された、彼らの記念すべきデビューシングルです。

深夜の都会に漂う冷たい孤独感を鋭く切り取った歌詞の世界を、カルメン・マキさんの魂を削るような歌声で表現するハードな仕上がりですよね。

春日博文さんのむせび泣くようなギターも心を鷲掴みにします。

本作は、続く名盤『カルメン・マキ & OZ』の10万枚を超えるヒットへの布石となり、日本語ロックの新たな地平を切り拓きました。

都会の夜景を眺めながら、ひとり物思いにふける時間に浸りたい一曲です。

DOWN TOWNシュガー・ベイブ

SUGAR BABE「DOWN TOWN」オフィシャル・トレーラー
DOWN TOWNシュガー・ベイブ

シティポップの夜明けを告げた、山下達郎さんや大貫妙子さんが在籍した伝説のバンド、シュガー・ベイブをご存じでしょうか。

この楽曲は、週末の街へと繰り出すときの、あの胸が躍るような高揚感を見事に表現しています。

きらめく都会の夜が目に浮かぶような歌詞の世界観を、ファンキーなクラヴィネットと複雑に絡み合うギター、そして美しいコーラスワークが彩ります。

1975年4月に唯一のアルバム『SONGS』からシングルカットされた本作は、EPOさんのカバーが『オレたちひょうきん族』のエンディングテーマに、坂本真綾さんのカバーがアニメ『それでも町は廻っている』の主題歌に起用され、時代を超えて愛されてきました。

発売から約50年後の2025年4月には、オリコン週間シングルランキングで初のトップ10入りを果たしたのです。

週末のドライブや、少し特別な夜のBGMにぴったりな、色あせない輝きを放つ一曲ですね。

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