【洋楽】70年代の女性アーティストのデビュー曲まとめ
1970年代は、音楽史に輝かしい足跡を残した女性アーティストのデビューが相次いだ黄金期でした。
その時代にデビューを果たした女性シンガーは、自身が作詞作曲を手がけ素晴らしい表現力で聴く人の心を揺さぶる名曲を生み出したシンガーソングライターも多く誕生したことも特徴的ですね。
彼女たちの原点とも言えるデビュー曲には、まさに新時代を切り開いていく若き才能の輝きが詰まっています。
今回は、そんな70年代にデビューした女性シンガーたちのファーストシングルに焦点を当て、当時の音楽シーンを彩った珠玉の楽曲をご紹介いたします。
【洋楽】70年代の女性アーティストのデビュー曲まとめ(1〜10)
Wuthering HeightsKate Bush

イギリスを代表する女性シンガーソングライター、ケイト・ブッシュさん。
デビュー時が19歳ということもあり、当初はアイドル的な評価を受けていましたが、個性的な作曲と高い歌唱力によって実力を評価されるようになり、長年にわたってイギリスのロックシーンを盛り上げてきました。
そんな彼女のデビュー曲が、こちらの『Wuthering Heights』で、BRITs 25ではベスト・ソング賞を獲得しました。
誰でも一度は耳にしたことがあるであろう名曲です。
Les FleursMinnie Riperton

まるで一本の映画の始まりを告げるかのような壮大なオーケストラから、唯一無二の歌声が響いてきます。
歌っているのは、5オクターブもの声域で知られる伝説のシンガー、ミニー・リパートンさんです。
彼女はサイケデリック・ソウル・バンドでの活動を経て、1970年9月に名盤『Come to My Garden』でソロデビューを果たしました。
本作は、そのアルバムの冒頭を飾るナンバーで、花の視点から生命の再生と復活を歌いあげています。
ゴスペルやサイケデリアが溶け合った幻想的なサウンドは、聴く者を壮大な物語の世界へと誘ってくれるのではないでしょうか。
当時は商業的に成功しませんでしたが、後に映画『Us』や『バック・トゥ・ブラック』で使用され再評価を受けました。
日常から離れ、じっくりと音楽の世界観に浸りたいときに聴いてほしい一曲です。
Come to MeFrance Joli

ディスコのクラシック曲で広く知られている、カナダ出身の歌手、フランス・ジョリさん。
幼い頃からその才能を発揮し、13歳でプロデューサーに見いだされたという早熟の天才です。
そんな彼女のデビューソングが、こちらの楽曲。
1979年にリリースされたアルバム『France Joli』に収録されたこの楽曲は、ビルボードのダンスチャートで3週連続1位を獲得しました。
恋する相手へ「私のところへ来て」と訴えかける切実な想いを、当時16歳とは思えないパワフルな歌声で表現しています。
本作は映画『54 フィフティ★フォー』のサウンドトラックに収録されたことでも有名ですね。
ディスコ時代のきらびやかな高揚感を体感したいときにぴったりの一曲です。
Shameevelyn champagne king

音楽一家に生まれ、プロデューサーに歌声を見出されたという逸話を持つ女性シンガー、エヴリン・“シャンパン”・キングさん。
ディスコ全盛期に登場した彼女の作品のなかでも、キャリアの幕開けを飾ったデビュー曲は必聴です。
恋に落ちてしまった戸惑いや、相手を想う気持ちが止められないもどかしさを「恥ずかしい」と感じる繊細な感情が、躍動感あふれるサウンドに乗せて歌われています。
グルーヴィーなベースラインと華麗なホーンセクションが印象的な、きらびやかなディスコ・チューンに仕上げられています。
本作は1977年9月にリリースされ、デビュー作ながら全米チャートで9位を記録。
アルバム『Smooth Talk』に収録され、ゲーム『Grand Theft Auto: Vice City』にも採用されました。
Got To Be RealCheryl Lynn

教会の聖歌隊で培われた圧倒的な歌声で人気を集める女性シンガー、シェリル・リンさん。
1976年のテレビ番組出演で満点を獲得し、デビューのチャンスをつかんだ実力派です。
そんな彼女の輝かしいキャリアの幕開けを飾った作品が、こちらのデビューシングル。
自分に正直であることの喜びを高らかに歌い上げる本作は、ディスコのきらびやかなサウンドとソウルフルな歌声が見事に融合しています。
1978年当時にリリースされたこの楽曲は、ビルボードR&Bチャートで1位を記録。
後に多くのアーティストがサンプリング元として参照するなど、今もなお色あせない定番のディスコクラシックとして根強い人気を誇る名曲です!
Think It OverCheryl Ladd

大人気テレビドラマ『チャーリーズ・エンジェル』で世界的なスターとなった女優、シェリル・ラッドさん。
女優としてのイメージが強いかもしれませんが、実はその人気が最高潮だった1978年に歌手デビューもはたしているんですよね。
彼女の本格的なソロ歌手としての第一歩が、こちらのデビュー曲です。
きらびやかなストリングスと軽快なリズムが心地よい、まさに70年代後半のLAサウンドを体現したようなポップ・チューンに仕上げられています。
華やかな曲調とは対照的に、すれ違う相手に「もう一度考え直して」と願う繊細な心情が歌われているようです。
1978年7月に発売された本作は、アルバム『Cheryl Ladd』にも収録され、全米チャートで最高34位を記録しました。
きらめくサウンドは、午後のドライブなどにぴったりではないでしょうか。
I’m Just A Sucker For Your LoveTeena Marie

「アイボリー・クイーン・オブ・ソウル」の異名を持つソウルシンガー、ティーナ・マリーさん。
白人でありながら黒人音楽の名門モータウンと契約した彼女は、ファンクの帝王リック・ジェームスさんに見いだされました。
1979年3月にアルバム『Wild and Peaceful』からシングルカットされたデビュー作は、恋の相手に首ったけになってしまう主人公の情熱を歌い上げた、ごきげんなファンク・チューンです。
本作の魅力は、ティーナさんの突き抜ける歌声とリックさんのボーカルが熱く絡み合うデュエットではないでしょうか。
当時、ジャケットに写真がなかったため黒人歌手と誤解された逸話も、彼女の実力を物語っていますね。
全米R&Bチャートで8位を記録した、気分を上げたい時にぴったりの一曲です。






