70年代にヒットした洋楽のダンスミュージック。世界の名曲、人気曲
1970年代は、電子音楽を用いた個性的なメロディーやビジュアルを重視したパフォーマンスなど、それまでの音楽界に存在しなかったジャンルや価値観の多くはこの時代に生まれました。
今回はそんな1970年代のダンス・ミュージックを紹介したいと思います。
世界の音楽史を振り返っても、この時代は奇抜な楽曲が多いためインパクトはバツグンです。
この時代はディスコブームということもあり、音に乗れるダンスミュージックが流行りましたよね。
当時の雰囲気をたっぷりと含んだ名曲がいくつも登場しますので、ぜひ最後までごゆっくりとお楽しみください。
70年代にヒットした洋楽のダンスミュージック。世界の名曲、人気曲(1〜10)
Hot StuffDonna Summer

ドナ・サマーさんの代表的な作品、『Hot Stuff』。
非常に有名な曲で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのショーでもよく歌われる作品のため、ご存じの方も多いと思います。
1970年代のソウル・ミュージックは非常に幅が広く、この曲のような情熱的な部分を残しながら、軽快なリズムでまとめる、いわゆるニュー・ソウルというジャンルが主流でした。
この曲はそんなニュー・ソウルの良い部分を濃縮したような曲なので、ブラック・ミュージックが好きな方にとってはたまらない1曲に仕上げられています。
YMCAVillage People

ヴィレッジ・ピープルの名曲『YMCA』。
日本でもなじみ深い作品で、西城秀樹さんによる日本語のカバーが有名ですね。
現在でもさまざまなシーンで登場する曲なので、非常にキャッチーでポップなリリックをイメージしている方は多いと思います。
ですが、実際はそういった作品ではなく、なんとゲイをテーマにした、非常にインパクトの強いリリックがつづられています。
もともとヴィレッジ・ピープルがゲイをコンセプトに集められたグループなので必然ではありますが、この事実を知らない方は和訳を見ると驚くと思いますよ!
You Make Me Feel (Mighty Real)NEW!Sylvester

ゴスペル由来の突き抜けるようなファルセットと、きらびやかなシンセサウンドに心ごと踊り出す、アメリカ出身のシンガー、シルヴェスターさんの名曲です。
「ありのままの自分でいることは、こんなにも素晴らしいんだ!」と全身で表現するような、パワフルで喜びに満ちたエネルギーが、聴く人の心を優しく解き放ってくれます。
この楽曲は1978年10月にアルバム『Step II』からシングルとして世に出て、全米ダンスチャートで6週連続1位という記録を打ち立てました。
ドラマ『フレンズ』でも使用されたんですよ。
自分を解放して思いきり楽しみたい時、本作を聴けばどんな自分も肯定してくれるような、不思議な勇気をもらえる気がします。
And the Beat Goes OnThe Whispers

1960年代から1970年代にかけて大活躍したボーカル・グループ、『And the Beat Goes On』。
当時の主流はディスコ・ミュージックやニュー・ソウルだったのですが、彼らはいち早くR&Bに取り組んでいました。
そのため今回、紹介している作品のなかでは特に現代的なメロディーに感じられると思います。
1979年にリリースされた作品ということもあって、1980年代の雰囲気がただよっていますね。
時代の移り変わりを楽しめる魅力的なダンス・ナンバーではないでしょうか?
Money, Money, MoneyNEW!ABBA

フランスやドイツで50万枚以上のセールスを記録した、スウェーデンのグループ、アバの代表曲です。
1976年10月発売のアルバム『Arrival』からのシングルで、オーストラリアなど多くの国でチャート1位を獲得しました。
必死に働いても報われない現実から抜け出すため、裕福な相手との楽な暮らしを夢見る女性の心情が歌われています。
その切実なテーマとは対照的な、ピアノが弾む華やかで演劇的なサウンドが印象的。
ミュージカル『マンマ・ミーア!』でも主人公が苦労を語る重要な場面で歌われています。
現状を変えたいと強く願う時、この主人公に自分を重ねてしまう方もいるのではないでしょうか。
SeptemberEarth, Wind & Fire

1970年代に最も活躍したアーティストと聞かれて、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの名前をあげる方は多いと思います。
こちらの『September』は、彼らの代表的な作品の1つで、1978年にリリースされました。
1970年代後半からディスコミュージックが注目を集めるようになったのですが、この曲はそんなディスコミュージック・ブームの一端を担ったといっても過言ではありません。
非常にキャッチーでノリの良い作品ですので、ぜひチェックしてみてください。
Dancing QueenABBA

日本でも大人気のアバの名曲、『Dancing Queen』。
アバの名前をより一層、広めたのがこちらの作品で、1976年にリリースされ、またたく間に世界的なヒットを記録しました。
当時のダンス・ミュージックといえば、ファンク・ミュージックやニュー・ソウルといったブラック・ミュージックが主流でしたが、この曲のヒットを皮切りにポップ・ミュージックのダンスナンバーも増えましたね。
1980年代のシンセサイザーを用いたダンス・ミュージックにつながる1曲ですので、ぜひチェックしてみてください。