繊細かつ大胆なギターテクニックで聴衆を魅了する日本の女性ギタリスト達が、音楽シーンで存在感を放っています。
tricotの変幻自在な変拍子から、ポルカドットスティングレイのクールなカッティング、BAND-MAIDの轟音ハードロックまで、多彩な音楽性で魅せるバンドの数々。
ギターの名手として、それぞれが独自の個性を輝かせながら、ロックシーンの新たな歴史を刻んでいます。
音源と共に、実力派女性ギタリストたちの魅力をご紹介します。
人気バンドの実力派女性ギタリスト特集(1〜10)
透明少女田渕ひさ子

伝説のロックバンドNUMBER GIRLの大ヒットキラーチューンです。
NUMBER GIRLのギターはなんと女性、小柄な女性がギラギラとひりつくようなギターを演奏しているだなんて信じられないですが本当のお話です。
限界LOVERS五十嵐美貴

日本の女性ロックバンドの歴史を語る上で欠かせない存在、SHOW-YAのギタリストとして知られる五十嵐美貴さん。
1985年に東芝EMIからメジャーデビューを果たし、当時では珍しい女性だけで構成された本格派ハードロックバンドとして注目を集めました。
重厚なギターリフと卓越したソロプレイは、多くのミュージシャンに影響を与え続けています。
1998年に一度活動休止となりましたが、2005年に再結成。
その後も精力的な活動を展開し、国内外のロックフェスに出演するなど、その存在感は衰えることを知りません。
力強さと繊細さを併せ持つ演奏スタイルは、ハードロックやヘヴィメタルファンから絶大な支持を得ており、ギターに魅了されたすべての音楽ファンにオススメしたいミュージシャンです。
Diamonds中山加奈子

日本のガールズバンドシーンをけん引してきた伝説的なバンド、PRINCESS PRINCESSのギタリスト、中山加奈子さん。
1986年にミニアルバム『Kissで犯罪』でメジャーデビューを果たしました。
1989年には女性バンドとして初の日本武道館公演を成功させ、音楽シーンに大きな足跡を残しています。
ジョーン・ジェットさんに影響を受けたパワフルなギタープレイと作詞家としての才能も兼ね備え、PRINCESS PRINCESS解散後もソロアルバム『HOWLING』や、ロックバンドVooDoo Hawaiiansでの活動を展開。
2024年11月には還暦記念ライブを成功させ、ロック魂は今なお健在です。
パワフルな女性ロックの真髄を味わいたい方にぜひオススメです。
Sword Of JudgementSakura

芯のある音色で聴衆を魅了するヘヴィメタルバンドHAGANEのリーダー兼ギタリストとして、Sakuraさんは圧倒的な存在感を放っています。
2020年に1stミニアルバム『EpisodeØ』でデビューを飾り、2022年にアルバム『Code ; 9021』で全国区の注目を集めました。
父親の影響でギターを始め、Helloweenや X JAPANから影響を受けた彼女の演奏スタイルは、速弾きとメロディアスなフレーズを見事に融合させています。
2024年5月からのツアーPhoenix Journeyでは、新体制となったHAGANEの音楽性をさらに進化させ、シンフォニックな要素も取り入れた独創的なサウンドを展開。
パワフルで繊細な演奏と、ファンタジックな世界観に引かれる音楽ファンにピッタリのアーティストです。
Protect YouKANAMI

メイドの衣装で演奏するメンバーの姿が印象的なハードロックバンド、BAND-MAIDのギタリストを務める神奈川県出身のKANAMIさん。
幼少期からピアノを20年以上習い続けた経験を持ち、ラテン音楽やファンク、クラシックなど幅広い音楽から影響を受けています。
バンド内では作曲も担当しており、情熱的かつメロディアスな楽曲を制作。
スウィープやタッピング、速弾きなどのさまざまな奏法を生かしたギター演奏を得意としています。
重厚かつ美しいメタルサウンドを実現するPaul Reed Smithをライブで自由自在に弾きこなすアーティストです。
ファジーネーブル紬衣

2020年に結成された3ピースのガールズバンド、Conton Candyがポップとロックを絶妙なバランスで融合したサウンドで注目を集めています。
紬衣さん、蓮さん、葉月さんの3人がメルト・ポップというジャンルを確立し、SNSでも人気を博しています。
2023年4月には渋谷eggmanでのワンマンライブが大盛況となり、バンドの魅力が存分に発揮されました。
甘く切ないメロディと力強いサウンドの組み合わせが心に響き、「ROCKIN’ON JAPAN」や「音楽ナタリー」でも取り上げられています。
2024年にはアルバム『melt pop』のリリースが予定されており、リアルな感情を歌い上げる紬衣さんの歌声とバンドの演奏で、感情豊かな音楽を求めるリスナーの心を必ずつかむはずです。
ぜひチェックしてみてください!
かなしくて鈴木洋子
1979年に結成された女性ロックバンドZELDAで、初期メンバーとして活躍した鈴木洋子さん。
パンク、ニューウェーブ、ファンクなど多彩なジャンルを融合させた独自のサウンドを作り上げました。
1982年に日本フォノグラムからアルバム『ZELDA』とシングル『ミラージュ・ラヴァー』でメジャーデビュー。
革新的なギタープレイで、バンドの実験的なサウンドを支えました。
ZELDAは、女性だけのバンドとしての独自性と音楽性が高く評価され、多くの後進に影響を与えました。
ジャンルの垣根を超えた斬新なアレンジと、エネルギッシュなパフォーマンスを求める音楽ファンにピッタリの存在です。