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【バロック音楽】時代を越えて愛され続ける代表作・有名曲を厳選

17世紀初頭から18世紀半ばに生まれた「バロック音楽」。

ヨハン・セバスチャン・バッハやアントニオ・ヴィヴァルディ、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルといった大作曲家が活躍したバロック時代、音楽は主に宮廷や教会で演奏されており、庶民には手の届かない「貴族の楽しみ」として親しまれていました。

今回は、そんなバロック時代に生まれた音楽の中から、数百年の時を越えて愛され続けてきた時代を代表する作品をご紹介します!

【バロック音楽】時代を越えて愛され続ける代表作・有名曲を厳選(11〜20)

トランペット ・チューン・アンド・エアHenry Purcell

ヘンリー・パーセルが1685年に生み出した『トランペット・チューン・アンド・エア』は、壮麗なトランペットの旋律が印象的な作品。

鍵盤楽器のために書かれ、その後トランペットの名曲として広く知られるようになりました。

上品さと華やかさを兼ね備えたこの曲は、結婚式などの幸せな瞬間によく演奏されますが、日本ではカップラーメンのCMで使われた曲としてもおなじみ。

替え歌のコミカルなイメージしかない!という方は、ぜひ原曲を味わってみてくださいね。

オラトリオ「ソロモン」:シバの女王の入場Franz Joseph Haydn

ヘンデル: オラトリオ「ソロモン」:シバの女王の入場[ナクソス・クラシック・キュレーション #おしゃれ]
オラトリオ「ソロモン」:シバの女王の入場Franz Joseph Haydn

ヘンデルの名作オラトリオ、『サムソン』。

その第3幕で演奏される器楽曲は、数あるクラシック音楽のなかでも、特に祝祭的な雰囲気を持つ作品として知られています。

旧約聖書に登場する女王の輝かしい到着を描いた本作は、オーボエと弦楽器が織りなす躍動的な旋律が印象的です。

まるで宮殿の扉が開かれ、まばゆい光とともに華やかな一行が入場する情景を見事に表現しているかのようです。

1749年3月に初演されたオラトリオの一部として公開された作品ですが、2012年のロンドンオリンピック開会式で演奏されたことでも注目を集めました。

お祝いの席を彩るBGMとして、これほどふさわしい曲はないでしょう。

サムソン HWV.57「序曲」Georg Friedrich Händel

後期バロック音楽を代表するゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル。

ヘンデルがかの有名な『メサイア』完成直後に手がけ、1743年2月に初演されたオラトリオ『Samson』の序奏を飾る作品です。

このオラトリオは英雄の悲劇を扱いますが、本作はその物語を直接描くのではなく、壮大なドラマへの期待感を高める役割を担っています。

そんな本作の魅力は、輝かしい金管楽器が力強く響き渡る部分。

英雄が持つ威厳や物語の神聖さを予感させ、聴く人の心を一気に引き込みますね。

ニコラウス・アーノンクール指揮による録音でも知られるこの作品は、集中して物事に取り組む前の導入や、クラシックの壮大な世界観に浸りたいときにぴったりではないでしょうか。

復活祭オラトリオJ.S.Bach

Bach – Easter Oratorio: Kommt, eilet und laufet BWV 249 – Van Veldhoven | Netherlands Bach Society
復活祭オラトリオJ.S.Bach

輝かしいファンファーレが復活の朝を告げる、ヨハン・ゼバスティアン・バッハによる祝祭的なオラトリオです。

本作は、トランペットやティンパニが織りなす壮麗な器楽パートと、4人の独唱者が演じる登場人物たちの劇的な対話が大きな魅力ですよね。

主の墓へと急ぐ弟子たちの高揚した足取りや、驚きから確信へと変わる心の機微が、音楽を通して鮮やかに描かれています。

1725年4月の復活祭当日に初演されたこの楽曲は、もともとは別の祝賀カンタータだったという興味深い制作背景も持っています。

オーケストラと声楽が生み出す荘厳な響きに包まれ、希望と喜びに満ちた物語の世界に浸りたいときにぴったりの名作です。

おお、汝、父なる神J.S.Bach

おお、汝、父なる神【3Dバンド・ブック】16ページより
おお、汝、父なる神J.S.Bach

音楽の父、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ。

バッハがヴァイマル時代の1713年頃に残したオルガン曲集『Orgelbüchlein』には、多くの名曲が収められています。

その中の1曲である本作は、「主の祈り」を基にしたコラールを編曲したものです。

穏やかながらも気高い旋律と、それを繊細に彩る内声の動きは、深い祈りの心そのものを表しているかのようです。

もともと教会の礼拝で、会衆が歌う聖歌の導入として演奏されていました。

心を静めたい夜や、清らかな気持ちで一日を始めたい朝に、教会に響く音色を想像し、1音1音を味わいながら聴いてみてくださいね。

水上の音楽 ホーンパイプGeorg Friedrich Händel

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルによる、王室の舟遊びを彩るための管弦楽組曲があり、その中の一曲は夏にふさわしい涼やかさと華やかさを兼ね備えています。

本作は、1717年7月のテムズ川での初演時、国王ジョージ1世があまりの素晴らしさに何度もアンコールを命じたという記録が残るほど、当時から人々の心をつかんでいました。

トランペットやホルンといった管楽器が躍動し、聴く者を晴れやかで祝祭的な気分へと誘います。

映画『いまを生きる』のワンシーンを彩ったことでも知られていますね。

蒸し暑い日々に爽快なひとときを求める方や、バロック音楽の持つ荘厳かつ軽快な魅力を気軽に楽しみたい方にはうってつけの一曲かと思います。

おわりに

バロック時代を代表する作品をご紹介しました。

貴族だけのものだったこれらの音楽が、数百年後には世代や身分を問わず多くの人々から愛されている……きっと当時の大作曲家たちには想像もつかなかったことでしょう。

本記事で挙げた以外にも、バロック時代には素晴らしい作品が多数残されています。

これを機に、バロックの魅力にどっぷりひたってみてはいかがでしょうか?