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【洋楽】ブルーグラスの名曲。おススメの人気曲・代表曲

ブルーグラス・ミュージックは、スコットランドやアイルランドの伝統音楽をベースとしてアメリカで発展していったアコースティック音楽で、パイオニア的な存在のビル・モンローさんがケンタッキー州出身だったことから、牧草の名前で州の愛称でもある「ブルーグラス」という言葉が使われ始めたそうです。

アコースティック楽器を軸としたアンサンブルで、バンジョーやフィドルの音色が陽気で軽快なサウンドが特徴的ですね。

本稿では、ブルーグラスに属する楽曲の中でもトラディッショナルなスタイルを持った名曲を中心としたラインアップでお届けしています。

初心者の方でもオススメの内容となっていますから、この機会にぜひご覧ください。

【洋楽】ブルーグラスの名曲。おススメの人気曲・代表曲(1〜20)

White House BluesDel McCoury

Del McCoury Band “White House Blues” Live at KDHX 8/24/13
White House BluesDel McCoury

1920年代から30年代初頭にかけて活動していた、伝説的なフォーク歌手兼バンジョー奏者のチャーリー・プールさん。

ノース・キャロライナ・ランブラーズというバンドを組んで多くのヒット曲を放ち、ブルーグラス系のアーティストたちにも多大なる影響を及ぼしている存在です。

今回取り上げている楽曲『White House Blues』はチャーリー・プール&ザ・ノース・キャロライナ・ランブラーズの代表曲の1つで多くのブルーグラスのアーティストがカバーしていることもあり、古典的な名曲として知られているトラディッショナルソング。

本稿では、2011年に国際ブルーグラス・ミュージック殿堂にも選ばれたデル・マクーリーさんのバージョンを動画に載せています。

ちなみにオリジナルの歌詞に出てくる「マッキンリー」とはウィリアム・マッキンリー大統領のことだそうですが、カバーする人によって違いもあるとのこと。

Atlanta Is BurningThe Boys From Indiana

Boys From Indiana – Atlanta is Burning & Just a Little Talk with Jesus
Atlanta Is BurningThe Boys From Indiana

ロンドンは燃えている、ならぬアトランタは燃えているというタイトルが印象深いですが、もちろんパンキッシュなナンバーではなく伝統的なブルーグラスを軸としたメロウな楽曲です。

1973年にバンド名の通りアメリカはインディアナ州にて結成された兄弟を中心としたブルーグラス・グループによるオリジナル曲で、中心人物のオーブリー・ホルトさんが名作映画『風と共に去りぬ』を鑑賞後にインスピレーションを得て作られた楽曲なのだそうです。

1974年に同名のアルバムがリリースされており、同曲も収録されていますよ。

Angel BandThe Stanley Brothers

もともとは『My Latest Sun Is Sinking Fast』というタイトルのゴスペルの曲だった『Angel Band』。

1955年にスタンレー・ブラザーズが録音したブルーグラスのバージョンが特に有名で、2000年にはコーエン兄弟が監督した映画『オー・ブラザー!』でも使用されました。

1969年にはザ・モンキーズもカバーしており、こちらもゴスペルの名残を感じる美しいハーモニーを聴くことができます。

Bringing Mary HomeCountry Gentlemen

伝統的なブルーグラス・ミュージックの中にジャズやロックといった要素を取り入れ、ジャムバンド的な延々と続く即興演奏を特徴とする「プログレッシブ・ブルーグラス」というサブジャンルが存在します。

1950年代にバンドを始動させ、2004年に主要人物の1人であるメンバーが亡くなるまで実に50年以上に及ぶ活動歴を誇ったカントリー・ジェントルメンは、プログレッシブ・ブルーグラスの有名なグループの1つ。

そんな彼らが1966年にリリースした『Bringing Mary Home』は、オリジナル楽曲やトラディショナル・ソングに加えてボブ・ディランさんのカバーなども収録されたアルバムの表題曲です。

怪談話のような歌詞を穏やかに歌っているのがなんだかおもしろいですが、楽曲としては軽快なブルーグラスというよりはフォーキーで素朴な雰囲気ですね。

60年代のアメリカのフォーク・ミュージック・リバイバルなどの背景を知った上で聴くと、さらに味わい深いものがありますよ。

Tennessee 1949Larry Sparks

『Tennessee 1949』は1987年にBill Emerson & Pete Gobleが作詞と作曲、同名のアルバムとともに発表したのが初出で、ザ・クリンチ・マウンテン・ボーイズでの活動でも知られているブルーグラス界の人気アーティストであるラリー・スパークスさんのバージョンでもよく知られた名曲です。

タイトル通り、1949年のテネシーにおける10代の思い出を歌ったようなノスタルジックな歌詞とメロディが陽気なサウンドながらどこか物悲しい雰囲気も漂う楽曲で、ラリーさんのバージョンはのんびりとしたテンポの分、なかなか運指が忙しそうなバンジョーのフレーズを用いたサウンドが軽快な雰囲気を演出しておりますよ。