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【2025】カナディアン・ロックの魅力~カナダ出身のおすすめ人気バンド

洋楽ロックに詳しくなればなるほど、アメリカやイギリス以外のバンドに興味が生まれるものですよね。

ジャスティン・ビーバーさんやアヴリル・ラヴィーンさん、ザ・ウィークエンドさんといった世界的なアーティストを輩出したカナダも、実は素晴らしいロック・バンドが多く生まれた土地なのですよ。

本稿では、ロックはもちろんインディーポップやメタル、ポストロックなどさまざまなジャンルから選び抜かれたカナダ出身のバンドをご紹介します!

ロック史に残る伝説的なバンドから注目すべき若手まで、新旧を問わないバラエティ豊かなラインアップをぜひお楽しみくださいね。

【2025】カナディアン・ロックの魅力~カナダ出身のおすすめ人気バンド(1〜10)

Take It OffSoftcult

Softcult – Take It Off [official video]
Take It OffSoftcult

元々はカーレッジ・マイ・ラヴとして活躍していたカナダ、オンタリオ州出身の双子の姉妹デュオ、ソフトカルトはグランジとシューゲイズやドリームポップを融合させる音楽性で知られています。

2021年4月にデビューEP『Year of the Rat』をリリースし、90年代のオルタナティブ・ロックを彷彿とさせる重厚なフズギターと幻想的なメロディーで注目を集めました。

彼女たちの音楽は、自身の経験や人間性を反映し、聴き手に世界や自分について問い直すよう促す力強いメッセージ性を持っています。

ソフトカルトは、音楽を通じて包摂性とマイノリティの代表性を強調し、社会問題についての意識を高めることを目指しているのです。

90年代のグランジやドリームポップに影響を受けた彼女たちの音楽は、重厚なギターサウンドと幻想的なメロディーを求める方にぴったりですね。

HonestlyHarem Scarem

数年の活動休止期間はあれど、1987年の結成から長きに渡り活動を続けるカナダ出身のベテラン・ハードロック・バンドがハーレム・スキャーレムです。

彼らがデビュー・アルバム『Harem Scarem』をリリースしたのは1991年のことですが、哀愁を帯びたキャッチーなメロディとハードロック由来のサウンドは、グランジやオルタナティブロック全盛期の90年代初頭という時代において、やや時代遅れなものとして評価されていたようです。

1993年にはセカンド・アルバム『Mood Swings』発表、この作品が日本でも紹介され、日本を始めとするアジア諸国でヒットを記録。

遅れて紹介されたファースト・アルバムも含めて、日本では人気バンドとして成功します。

続くサード・アルバム『Voice of Reason』では、時代に呼応した重く激しいサウンドを導入した新機軸を見せますが、残念ながらデビュー作やセカンド作の路線を期待していた日本ではあまり高い評価を得られませんでした。

その後はカナダと日本で違ったタイトルと収録曲のアルバムをリリース、さらにはバンド名を日本だけ「ハーレム・スキャーレム」として活動、他の国では「Rubber」と名乗るという決断をするなど、難しい判断を迫られながらもバンドは音楽活動を続けます。

2008年に一度バンド活動を休止するも、2013年には再始動して以降は定期的に新作をリリースしてファンを楽しませてくれていますね。

Like 1999Valley

Valley – Like 1999 (Official Video)
Like 1999Valley

カナダはトロントを拠点に活動するヴァリーは、キャッチーなメロディーと感情豊かな歌詞が魅力のインディーポップバンドです。

2014年に結成され、80年代と90年代のポップサウンドを現代的に再解釈した音楽性で注目を集めています。

2019年にアルバム『Maybe』でデビューし『Like 1999』や『Society』などのヒット曲を生み出しました。

2020年にはJUNO賞「ブレイクスルーグループオブザイヤー」にノミネートされるなど、着実に実力を認められています。

若手注目のカナディアンバンドとして、ぜひチェックしてみてください!

【2025】カナディアン・ロックの魅力~カナダ出身のおすすめ人気バンド(11〜20)

InnocentOur Lady Peace

カナダのロック・シーンを語る上で外せないバンドの一つ、アワー・レディー・ピース。

1992年にトロントで結成されたこのバンドは、独特なボーカルと社会性のある歌詞で知られています。

1994年のデビュー・アルバム『Naveed』で注目を集め、1997年の名盤『Clumsy』でカナダのダイアモンド認定を獲得。

数々の賞を受賞し、世界的な成功を収めました。

2000年にはAIをテーマにしたコンセプト・アルバム『Spiritual Machines』をリリース。

先見性のある内容が話題を呼びましたね。

ローリング・ストーンズやガンズ・アンド・ローゼズとツアーを行うなど、世界的な活躍を続けています。

深い歌詞と印象的なメロディが好きな方にぜひおすすめですよ。

BloodmeatProtest The Hero

Protest The Hero – “Bloodmeat” [Official Video]
BloodmeatProtest The Hero

2000年代のメタルコア・ブームにおいて、10代という若さでシーンに殴り込みをかけたカナダ出身のプロテスト・ザ・ヒーローの登場は衝撃の一言でした。

圧巻のテクニックに裏打ちされたプログレッシブで複雑怪奇な楽曲展開、パワーメタルのようにオペラ調のボーカルもシャウトも自在にこなすシンガー、ジャンルで括るのが不可能なほどの音楽性の強烈さは、2005年のデビュー・アルバム『Kezia』の時点で十二分に感じ取れましたね。

2年後の2007年には日本でも同作品がリリースされて来日も果たし、ラウドなロック好きやメタル好きをあっと言わせました。

とはいえ、彼らの本領が発揮されるのはそれ以降から。

2008年のセカンド・アルバム『Fortress』では初期のカオティックな要素を残しながらもプログレッシブな方向性へと舵を切って、政治的な主張が強かった歌詞も、より物語性に富んだものや哲学的なものへと変化し、バンドとしてのレベルの違いを見せつけます。

2013年に自主制作でリリースした通算4枚目のアルバム『Volition』以降はメンバー・チェンジも経験し、オンライン上での楽曲のリリースを経て2020年には久々のフル・アルバム『Palimpsest』を発表しました。

普通のメタルやパンク~ハードコアとは違う、刺激的で類を見ないヘビー・サウンドが聴きたいという方は必ずチェックしてください。

TailwhipMen I Trust

2010年代以降のインディ・ロックを熱心にチェックしている方であれば、本稿で紹介しているMen I Trustは周知の存在でしょう。

2014年にカナダはケベック州モントリオールにて結成された3人組で、アンニュイかつキュートな声質の持ち主である紅一点のエマニュエル・プルーさんを擁するインディ・ポップ注目のバンドです。

2014年にセルフタイトルのアルバムでデビュー、この時点ではエマさんは正式に加入しておらず、複数のシンガーが参加した作品となっていますが、センスの良い楽曲作りはこの時点で明確で、日本においても耳の早い音楽ファンの間で注目を浴びました。

そんな彼女たちの評価を決定的なものとしたのは、2017年に公開されたインディポップ・アンセム『Tailwhip』でしょう。

現時点でYouTube上の動画再生回数が490万回をこえており、どこかノスタルジックで夢見心地なチル・サウンドが素晴らしい完ぺきなポップソングとして内外からの高い評価を受けました。

2021年の8月には通算4枚目のオリジナル・アルバム『Untourable Album』をリリース、今まで以上にサウンドの幅を広げた作品となっていますよ。

個人的には、前述した『Tailwhip』をタイトルとして2018年に発売された、日本独自のベスト的な選曲の編集盤から彼女たちの音楽に触れてみる、というのもオススメです!

War of ChangeThousand Foot Krutch

Thousand Foot Krutch: War of Change (Official Music Video)
War of ChangeThousand Foot Krutch

ハードロックやニューメタル、オルタナティブ・メタルなどの要素を取り入れたモダンでメロディアスなラウド・ロックがお好きな方であれば確実にチェックすべきバンドがサウザンド・フット・クラッチです。

前身バンドから数えて、残念ながら2017年に活動を休止していますが、2021年現在までに10枚のアルバムをリリースしており、カナダやアメリカを中心として人気を集めていたバンドです。

ハードコアやメタル、ロックなどジャンルを問わず多くの素晴らしいクリスチャン・バンドを輩出しているアメリカはシアトルの名門中の名門レーベル、トゥース・アンド・ネイル・レコードから作品をリリースしていたことからも分かるように、彼らの最大の特徴はクリスチャン・ロックであるということでしょう。

そんな彼らの名前を世に知らしめたアルバムが、2003年にリリースされたトゥース・アンド・ネイル・レコード移籍後初となるアルバム『Phenomenon』です。

トレヴァー・マクニーバンさんのメロディアスかつリズミックな歌唱などに、ニューメタルからの影響を顕著に感じさせながらも、一皮むけたサウンドで商業的にも成功を収めました。

続く2005年の『The Art of Breaking』はさらにダイナミックでメロディックなサウンドを展開、当時ポスト・ハードコアやスクリーモを愛聴していたリスナーにも響いたことを私自身記憶していますね。

以降もサウンドの幅を広げながら、あくまでメロディアスであることを忘れなかった彼らの音楽に興味のある方は、今回挙げた2枚のアルバムをまずは聴いてみてください!