RAG MusicPiano
ピアノをもっと楽しむWebマガジン
search

【初級~中級】難易度が低めなショパンの作品。おすすめのショパンの作品

ピアノの詩人と称されるポーランド出身の偉大な作曲家、フレデリック・ショパン。

クラシック音楽を普段耳にする機会が少ない方でも、一度はショパンの名前と音楽を聴いたことがあるのではないでしょうか?

前期ロマン派を代表するショパンが生み出す音楽は、ロマンチックでありながらもどこか素朴で、親しみを覚えるものばかり。

今回はそんなショパンのピアノ作品のなかでも、初心者から中級者の方にオススメしたい比較的難易度の低い楽曲をセレクトしました。

紹介する作品のなかには、原曲の難易度は高いけれど、初級~中級でも演奏できるようアレンジされた楽譜が多数出版されているものもあります。

ショパン作品に興味をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

もくじ

【初級~中級】難易度が低めなショパンの作品。おすすめのショパンの作品(1〜20)

練習曲 Op.10-3「別れの曲」Frederic Chopin

1832年に作曲されたエチュード作品10のなかの1曲です。

ゆったりと流れる美しい冒頭部分から、快活な中間部分へ、そして最後にはまた平穏が訪れるという変化に富んだ内容となっています。

日本で『別れの曲』として知られるようになったのは、1934年に『別れの曲』の邦題で公開されたドイツ映画で本曲が使用されたことがきっかけだったそうです。

エチュードとされているだけあり、中間部の速いパッセージでは高度なテクニックが必要!

まずはゆっくりとしたテンポで、曲の美しさを堪能しながら弾いてみてくださいね。

プレリュード 第4番 Op.28-4Frederic Chopin

Eric Lu – Prelude in E minor Op. 28 No. 4 (third stage)
プレリュード 第4番 Op.28-4Frederic Chopin

ヨハン・セバスチャン・バッハの『平均律クラヴィーア曲集』に敬意を表し、24曲すべてが異なる調で作曲したとされている『24の前奏曲 Op.28』。

第4曲目は、シンプルなメロディを左手の半音階が支える構成が特徴的な作品です。

深い悲しみを静かに訴えるような切ない旋律が印象的なこの曲は、ショパンの葬儀で演奏されたともいわれています。

穏やかさが単調な演奏につながらないよう、細かい強弱や和声の変化を意識しながら演奏しましょう。

【初級~中級】難易度が低めなショパンの作品。おすすめのショパンの作品(21〜40)

ワルツ 第4番 ヘ長調Frederic Chopin

ショパン ワルツ4番 Op.34-3 子猫のワルツ  [ Chopin waltz No.4 Op,34-3 ]
ワルツ 第4番 ヘ長調Frederic Chopin

快活な曲調から『子猫のワルツ』とも呼ばれている、『ワルツ 第4番 ヘ長調 作品34-3』。

ネコが走り回って遊んでいる光景が目に浮かぶような、かわいらしい作品ですよね。

発表会曲やコンクールの課題曲として取り上げられることも多く、演奏効果の高い曲として親しまれています。

冒頭部分のアルペジオは、高らかに堂々と、そして、キラキラと輝くような右手の細かなパッセージは、明るくクリアな音で演奏しましょう。

左手の伴奏は、とにかく軽やかに前向きに弾けるよう、片手の練習も丁寧に行ってみてくださいね。

ワルツ 第19番 イ短調 遺作Frederic Chopin

ワルツ 第19番 イ短調 遺作(ショパン)Chopin – Waltz in A minor, Op. Posth. – pianomaedaful
ワルツ 第19番 イ短調 遺作Frederic Chopin

ショパンの晩年に作曲されたとされ、彼の死後に出版されたワルツ 第19番 イ短調は、難易度の幅が広いショパンのワルツの中でも比較的取り組みやすい作品です。

この第19番は落ち着いた曲想のため、横の流れを大切に穏やかに演奏していくのがポイント。

中間部の明るい部分で軽やかなタッチに変え、三拍子の舞曲であるワルツらしさを出してみてくださいね。

ペダルをうまく使って、濁らないよう注意しながら音をつないでいきましょう。

英雄ポロネーズFrederic Chopin

感謝!50万人 – 英雄ポロネーズ – ショパン- Polonaise No.6 “Heroique” Op.53 – Chopin – クラシック – ピアノ -piano- CANACANA
英雄ポロネーズFrederic Chopin

『英雄ポロネーズ』として親しまれている、フレデリック・ショパンのピアノ作品のなかでも非常に人気に高い『ポロネーズ第6番変イ長調 作品53』。

半音階的な上昇進行や、力強いリズムが印象的な楽曲です。

そしてなんといっても特徴的なのは、中間部のオクターブの連続!

このパッセージはプロでも完璧に弾きこなすのが難しいため、決して簡単とはいえません。

まずは、オクターブ奏法が省略されたアレンジの楽譜で曲の雰囲気を楽しみ、テクニックがついてきたらオリジナルバージョンに挑戦してみるというのもオススメです!

幻想即興曲Frederic Chopin

幻想即興曲−ショパン【Fantasie Impromptu-Chopin】ピアノ/CANACANA
幻想即興曲Frederic Chopin

フレデリック・ショパンのピアノ曲を挙げてと聞かれれば、多くの方がこちらの『幻想即興曲』をイメージするのではないでしょうか。

出だしのワンフレーズですぐわかる、クラシックの名曲です。

情熱的でロマンティックなため舞台映えする作品としても知られていますが、難易度はそれほど高くなく発表会でもたびたび演奏されています。

左手が6等分、右手が8等分というポリリズムが採用されたフレーズは、高度なテクニックは必要ないとはいえ、ある程度の技術を要します。

ピアノを弾く者にとっては憧れの『幻想即興曲』をぜひ聴いてみてください。