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【初級~中級】難易度が低めなショパンの作品。おすすめのショパンの作品

ピアノの詩人と称されるポーランド出身の偉大な作曲家、フレデリック・ショパン。

クラシック音楽を普段耳にする機会が少ない方でも、一度はショパンの名前と音楽を聴いたことがあるのではないでしょうか?

前期ロマン派を代表するショパンが生み出す音楽は、ロマンチックでありながらもどこか素朴で、親しみを覚えるものばかり。

今回はそんなショパンのピアノ作品のなかでも、初心者から中級者の方にオススメしたい比較的難易度の低い楽曲をセレクトしました。

紹介する作品のなかには、原曲の難易度は高いけれど、初級~中級でも演奏できるようアレンジされた楽譜が多数出版されているものもあります。

ショパン作品に興味をお持ちの方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

【初級~中級】難易度が低めなショパンの作品。おすすめのショパンの作品(21〜30)

ワルツ 第9番 変イ長調 Op.69-1「告別」Frederic Chopin

ワルツ 第9番「告別」(ショパン)Chopin – Waltz in A-flat major, Op. 69 No. 1 “L’adieu” – pianomaedaful
ワルツ 第9番 変イ長調 Op.69-1「告別」Frederic Chopin

『別れのワルツ』『告別』のタイトルでも知られる『ワルツ 第9番 変イ長調 Op.69-1』は、1835年に作曲され、ショパンの死後友人のユリアン・フォンタナによって加筆、出版された作品です。

別れた恋人との幸せな思い出を振り返っているかのような平和な曲調で非常にゆったりとしているため、ショパンのワルツのなかでも初級者にオススメ!

楽譜によってはショパンが遺した楽譜とフォンタナが加筆した楽譜の両方が収録されている版もあるため、弾き比べてみるのも楽しいでしょう。

即興曲 第1番 変イ長調 Op.29Frederic Chopin

【演奏】ショパン 即興曲 第1番 Op.29 / Chopin Impromptu No.1 Op.29
即興曲 第1番 変イ長調 Op.29Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家として知られるフレデリック・ショパン。

1810年ポーランドに生まれ、わずか39歳で亡くなるまでの短い生涯で、数多くの名曲を残しました。

本作は、1837年に作曲された流麗な3連符が印象的な作品。

変イ長調の明るい響きと、中間部のヘ短調による詠嘆的な表現が印象的です。

技巧的には左手の広いパッセージに注意が必要ですが、ショパンならではの繊細な感性が光る1曲。

ピアノの詩人と呼ばれたゆえんを感じられる、魅力的な作品です。

【初級~中級】難易度が低めなショパンの作品。おすすめのショパンの作品(31〜40)

ラルゴ 変ホ長調 聖歌「神よ、ポーランドをお守りください」Frederic Chopin

KYOHEI SORITA – Largo in E flat major , Op. posth. (18th Chopin Competition, third stage)
ラルゴ 変ホ長調 聖歌「神よ、ポーランドをお守りください」Frederic Chopin

ポーランドが生んだ天才作曲家フレデリック・ショパン。

その作品のなかでも『変ホ長調のラルゴ』は、祖国への思いが込められた珠玉の1曲です。

1837年に作曲されたこの曲は、ショパンの死後、1938年に初めて出版されました。

シンプルな構造でありながら荘厳な雰囲気を醸し出す本作は、ショパン特有の繊細な感性が光る、美しいメロディが印象的です。

ピアノの音色に乗せて祈りのような思いを表現しているため、静かに音楽に耳を傾けたい方にオススメ。

ショパンの音楽世界に触れてみたい方は、ぜひこの曲から始めてみてはいかがでしょうか。

ノクターン第1番 変ロ短調 Op.9-1Frederic Chopin

ショパン/ノクターン第1番 Op.9-1 変ロ短調 pf.赤松林太郎
ノクターン第1番 変ロ短調 Op.9-1Frederic Chopin

ショパン初のノクターンとして出版された作品9の第1曲目『ノクターン第1番 変ロ短調 Op.9-1』。

穏やかな伴奏にもの悲しい雰囲気漂うメロディが重ねられた、切なくも美しい楽曲です。

ショパンで手掛けた21曲のノクターンの中では比較的難易度が低めとされているため、ピアノ初級者の方でも取り組みやすいはず。

ただ、技術的な面ではそれほど難しくありませんが、深みのある演奏に仕上げるためには強弱はもちろん、フレーズの意識や細かなニュアンス付けが欠かせません。

ぜひ、表現面に注目しながら練習してみてください。

ワルツ 第12番 ヘ短調Frederic Chopin

ショパン:ワルツ第12番 F.Chopin Waltz No.12 Op.70-2 F minor SHUMPEI演奏
ワルツ 第12番 ヘ短調Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの死後、ショパンの友人であるユリアン・フォンタナによって出版された『ワルツ 第12番 ヘ短調 作品70-2』。

この曲は、出版を目的に作曲されたものではなく、知人女性宛てに書かれたものであるといわれています。

切なさを感じるフレーズや、幸福感に満ちたフレーズなどから、さまざまな感情を読み取れるため、表情豊かに演奏しやすい作品でもあります。

ただ楽譜に書かれた音を並べるのではなく、表現力や想像力を養う練習として、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

華麗なる変奏曲 変ロ長調 Op.12Frederic Chopin

J J JUN LI BUI – Variations in B flat major, Op. 12 (18th Chopin Competition, second stage)
華麗なる変奏曲 変ロ長調 Op.12Frederic Chopin

ロマン派を代表する作曲家として知られるフレデリック・ショパン。

1833年に生み出されたこの作品は、ショパン自身も気に入っていたと伝えられています。

パリで愛されたヴィルトゥオーゾスタイルへの別れを示す意味合いを持つ本作。

フェルディナン・エロルドのオペラから着想を得た主題に、4つの変奏とコーダを加えた構成で、ショパン特有の繊細な技巧と詩的感性が存分に発揮されています。

ショパンならではの優雅さと技巧を味わえる1曲です。

子守歌 変ニ長調 Op.57Frederic Chopin

ショパン: 子守歌 ,Op.57,CT7 pf.三重野奈緒:Nao,Mieno
子守歌 変ニ長調 Op.57Frederic Chopin

優しく流れるようなピアノの音色が、まさに子守歌のようにやさしく響く『子守歌 変ニ長調 Op.57』は、フレデリック・ショパンが1844年に作曲したピアノ小品です。

派手な楽曲ではありませんが、さまざまな作曲技法が盛り込まれた繊細な1曲!

一度も止まることなく繰り返されるフレーズと変化する右手のメロディー、そして揺れるようなテンポがゆりかごを連想させます。

ショパンの作品の中では特にメジャーというわけではありませんが、ショパンらしい深みのある曲といえるでしょう。