ファドの名曲。おすすめの人気曲
ポルトガルの民族音楽ファド。
ファドはポルトガル語で「運命」や「宿命」という意味があるそうです。
ガットギターの郷愁漂う爪弾きと、むせび泣くような切ない歌メロのコントラストがドラマチックです。
まさに「運命」の音楽!
ファドの名曲。おすすめの人気曲(21〜30)
Água e melCristina Branco

ポルトガル出身のクリスティーナ・ブランコさん。
幼少期はジャズなどに親しみましたが、18歳の時、祖父から贈られたアマリア・ロドリゲスさんのレコードが彼女をファドの世界へ導きました。
伝統を重んじつつ、詩や他ジャンルの要素を取り入れた独自のスタイルで活躍しています。
ご紹介するナンバーは、ファドの女王も歌った名作。
甘美で切ない、水と蜂蜜のように溶け合う複雑な感情を呼び覚ます歌声が印象的です。
ポルトガルギターの繊細な音色が、運命的なファドの情感を深く心に刻みます。
本作は、2006年発売のライブアルバム『Live』に収録。
2008年のパリ公演でも披露され、彼女のアマリアへの敬意が示されました。
物悲しくも美しい旋律に浸りたい夜、一人静かに心を寄せたい時に聴けば、ファドの奥深さを感じられるでしょう。
DesamorLina

ポルトガルを拠点に活動するリナさんは、伝統ファドにオペラで培った声楽表現やエレクトロニックな要素を融合させ、新たなファドの世界を切り拓く才能豊かなシンガーソングライターです。
アマリア・ロドリゲスさんに深く影響を受けています。
彼女が歌い上げる、愛を失った心の痛みをテーマにしたこの楽曲は、ポルトガルギターの切ない音色に乗って胸に迫ります。
偉大な詩人ルイス・ヴァズ・デ・カモンイスさんの詩が情感を深め、ジャスティン・アダムスさんのプロデュースによる現代的で洗練された響きも印象的です。
本作は2023年にシングルとしてリリースされ、リナさんの4作目のアルバム『Fado Camões』にも収録されています。
哀愁を帯びた旋律と魂を揺さぶる歌声は、一人静かに物思いにふける夜や、心の深層と対話したい時に優しく寄り添ってくれるでしょう。
Estranha forma de vidaAmália Rodrigues

ファドの女王と称されるポルトガル出身の伝説的歌手、アマリア・ロドリゲスさん。
彼女が自ら手がけた詩に、人生の不思議なありようを映し出し歌い上げた珠玉の一曲があります。
この楽曲は、アマリアさん自身の内面から溢れ出る感情豊かな言葉と、物悲しくも美しいファドの旋律、そして魂のこもった歌声が一体となり、聴く者の心に深く染み入ります。
本作は1962年リリースのアルバム『Busto』に収録され、作曲家アラン・ウルマンさんとの創造的な共同作業の始まりを印づけました。
さらに1995年制作のドキュメンタリー映画『Amália – Uma Estranha Forma de Vida』のタイトルにもなっています。
深い思索にふけりたい夜や、心の琴線に触れる音楽を求める方に、ぜひお聴きいただきたい名曲です。
Gente Da Minha TerraMariza

モザンビーク生まれ、リスボン育ちのポルトガルを代表するファド歌手、マリザさん。
伝統に根ざしつつ多様な音楽性を持つ彼女が歌う本作は、ファドの女王アマリア・ロドリゲスさんの名曲に新たな命を吹き込んだ一曲です。
魂を揺さぶる歌声は聴く者の心に深く染み渡り、ポルトガル特有の“サウダージ”(郷愁)を見事に表現。
ピアノとギターが織りなす旋律も切なさを際立たせます。
2002年4月発売のデビュー・アルバム『Fado em Mim』に収録。
2006年には香港映画『Isabella』のテーマ音楽となり、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(音楽部門)を受賞しました。
リスボンの夜景や、異国情緒あふれる風景に思いを馳せながら聴きたい、心揺さぶる名唱です。
Naufrágioちあきなおみ

日本人でここまで切なくファドを歌い上げられるのはこの人しかいません。
ちあきなおみさんの歌う霧笛、こちらは本場ポルトガルのシンガーにもひけをとらず迫力満点の情感漂う大傑作でしょう。
日本語で聴くことができるファドというのも良いものです。
Dia De FolgaAna Moura

2003年にデビューしたポルトガルのサンタレン出身のアナ・モウラは、国際的に認められ活躍しているファドシンガーです。
そしてオランダのエディソン・アワードにノミネートされた最年少のファドシンガーでもあります。
Canção do Mar (videoclip oficial)Dulce Pontes

ドゥルス・ポンテスは、ファドをベースとしそれ以外に、ポップスやクラシックなどさまざまな要素をミックスさせたオリジナリティ溢れる音楽を作っています。
また発表されている曲は彼女自身による作詞・作曲のものも多く存在します。