おしゃれな邦楽で彩る秋ソングのひととき
風が涼やかになり、街角の木々が色づき始める季節。
秋ってなぜだか私たちの心を少しセンチメンタルにさせたりもしますよね。
そんな秋の時間にぴったりなのが、洗練されたサウンドや情緒豊かな歌詞で魅せるおしゃれな楽曲ではないでしょうか。
アーバンなサウンドやジャズなどのエッセンスを取り入れたスタイリッシュな楽曲、大人の恋愛を歌った曲まで、この季節だからこそ聴きたくなる上質な日本のポップスをセレクトしました。
ゆっくりしたひとときや夜のドライブに、秋をより豊かに彩る音楽と過ごしてみませんか。
おしゃれな邦楽で彩る秋ソングのひととき(1〜10)
黄昏サラウンドNEW!RIP SLYME

オレンジ色に染まる秋空の風景とともに聴いてほしいのは、ヒップホップグループRIP SLYMEの10作目のシングル曲です。
4thアルバム『MASTERPIECE』からの先行シングルとして2004年10月に発売された楽曲で、軽快でありながら繊細なアコースティックギターをフィーチャーしたトラックが秋らしい浮遊感を生み出していますよね。
夕暮れから夜明けまでの時間の移ろいを描いたメロディアスなラップは、聴いているうちにその世界に溶け込んでいくような心地よさを感じられるのではないでしょうか。
オリコン週間チャートで最高5位を記録した本作は、秋の夜のドライブにもぴったりな感じ。
ちょっぴり哀愁漂うグルーヴィーなサウンドが、センチメンタルな気分を優しく包みこんでくれる、そんなヒップホップチューンです。
LOOPNEW!SIRUP

秋のセンチメンタルな気分に浸りたいときにぴったりなのがこの曲!
シンガーソングライターKYOtaroさんのソロプロジェクト、SIRUPさんが手掛けたナンバーです。
R&Bやソウルを基調としたサウンドで、ブラックミュージック好きならきっと気に入るはず!
恋人とのカフェやドライブといった幸せな日常を描いているように聴こえますが、実はもうそばにいない相手との思い出を繰り返し巡っている切ない物語が隠されています。
甘くメロウな歌声と心地よいグルーヴが、そんな主人公のほろ苦い記憶を優しく包み込んでいるようですよね。
2018年に配信リリースされ、EP『SIRUP EP2』にも収録された本作。
一人で過ごす夜やドライブのお供に、この洗練されたサウンドが秋のひとときを豊かに彩ってくれますよ。
東京フラッシュNEW!Vaundy

いわゆる「オシャレ系」のサウンドに、都会の夜のメロウな雰囲気が漂うVaundyさんの代表曲。
きらびやかさと物憂げな空気が混じり合うグルーヴがクセになる、秋のセンチメンタルな気分にしっくりとハマるナンバーです。
うわべだけの会話や刹那的な関係性のなかに潜む、行き場のない孤独や逃れられない運命を暗示する歌詞は、なんとも不思議な魅力がありますよね。
この作品は2019年11月にリリースされた初の配信シングルで、ABEMAの恋愛番組『恋する♥週末ホームステイ』の挿入歌にも起用されました。
名盤『strobo』にも収録されており、夜のドライブにピッタリな、しっとりとした仕上がりの1曲です。
moonlightNEW!moumoon

音楽ユニットmoumoonのやわらかな光が差し込むようなサウンドで、秋の夜を彩ってくれる曲です。
ボーカルYUKAさんの透きとおった歌声と、MASAKIさんが手がけるギターを中心とした繊細なアンサンブルが印象的ですよね。
この楽曲は、月明かりの下で大切な人を思う、切なくも温かい気持ちを描いているのではないでしょうか。
そのリリックは、幻想的なアレンジとともに聴く人の心を優しく包み込んでくれます。
2010年11月に発売されたシングルの1曲で、イオン「満月ロゼ」のCMソングとしても起用されました。
本作は後に名盤『15 Doors』にも収録されています。
静かな夜長に物思いにふけるひとときに、きっと寄り添ってくれるはずです。
金木犀の夜NEW!きのこ帝国

唯一無二の世界観でファンを魅了するロックバンド、きのこ帝国の楽曲。
2018年9月に発売されたアルバム『タイム・ラプス』に収録されており、幻想的なギターで幕を開けるイントロと、ボーカル佐藤千亜妃さんのノスタルジックな歌声が心にしみますよね。
金木犀の香りがふわりと漂う夜、過ぎ去った恋の記憶がよみがえる切ない情景を描いた歌詞は、秋ならではのセンチメンタルな気持ちにさせられるのではないでしょうか。
この楽曲はリクルート「SUUMO」のCMソングに起用されたことでも知られています。
本作の美しくも憂いのあるアンサンブルが肌寒くなる季節に浸らせてくれる、切なさがあふれるロックチューンです。
ナイトオンザプラネットNEW!クリープハイプ

小説家としても活躍する尾崎世界観さんが率いるロックバンド、クリープハイプ。
本作は、2021年12月に発売されたアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』に収録されており、映画『ちょっと思い出しただけ』の主題歌として起用されました。
楽曲が先にあり、そこから映画が制作されたという背景も感動的ですよね。
歌詞では、過去の恋人との情熱的な日々をふと振り返る主人公の姿が描かれています。
現在の生活との対比が、秋特有のセンチメンタルな気持ちと重なるのではないでしょうか。
キーボードが印象的なアーバンなサウンドが、一人の時間にそっと寄り添ってくれる叙情的なナンバーです。
月光浴NEW!ヨルシカ

コンポーザーのn-bunaさんとボーカルのsuisさんによる2人組バンド、ヨルシカ。
まるで月光を浴びているかのような、静かで神秘的な世界観が広がるナンバーです。
ヨルシカらしい文学的なリリックとsuisさんのやわらかい歌声が、繊細なサウンドと絡み合い、心を深く満たしてくれますよね。
移ろいゆく時間の中にある、かけがえのない瞬間を切り取ったような情景が目に浮かびます。
本作は2023年10月に公開され、アニメーション映画『大雪海のカイナ ほしのけんじゃ』の主題歌として書き下ろされました。
アコースティックギターをフィーチャーしたアンサンブルが奥行きを作り出しています。
秋の夜長、静かに物思いにふけりたい時にぴったりの1曲です。