フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説
南米アンデス地方の伝統音楽「フォルクローレ」。
アルゼンチンのアリエル・ラミレスさんやボリビアのエルネスト・カブールさんといった名手たちが織りなす、ケーナやチャランゴの繊細な調べは、悠久の歴史と豊かな文化を今に伝えています。
哀愁を帯びた「コンドルは飛んでいく」や情熱的な「シン・ティ」など、アンデスの大地から生まれた名曲の数々は、世界中の人々の心に深い感動を与え続けています。
南米の心と魂が息づく珠玉の音楽をご紹介します。
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フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説(1〜20)
コーヒー・ルンバウーゴ・ブランコ

アルパ奏者、ウーゴ・ブランコさんの演奏で大ヒットした「コーヒー・ルンバ」です。
原題は「モリエンド・カフェ」といって、「コーヒーを挽きながら」という意味を持っています。
邦題にはルンバとありますが、実際のリズムはルンバではなくオルキデアです。
日本でも人気の曲で、沢山の歌手にカバーされています。
チュル・チュルスエルネスト・カブール

アンデスの伝統音楽の真髄を伝える珠玉の一曲が、ボリビアが誇るチャランゴの名手エルネスト・カブールさんによって奏でられます。
アルバム『Villancicos Con Ernesto Cavour』に収録された本作は、軽快なリズムと哀愁を帯びたメロディーが絶妙に調和し、アンデス高地に暮らす人々の暮らしや文化を映し出す逸品です。
1980年に初来日し、日本のフォルクローレ・シーンにも大きな影響を与えたカブールさんは、幼少期からチャランゴに魅了され、10代でボリビア最高の奏者として名を馳せました。
本作は、自然と調和しながら生きるアンデスの人々の心情を優しく包み込むような温かな曲調で、穏やかな時間を過ごしたい方におすすめの一曲です。
アモローサ・パロミータロス・チョロス・アンディーノス

アンデスの伝統が息づく深い情感を湛えた調べが、ボリビアの民族楽器ケーナとサンポーニャの響きに乗って優美に奏でられます。
ロス・チョロス・アンディーノスの美しいインストゥルメンタル作品には、はるか彼方の山々が織りなす壮大な景色が映し出されているかのよう。
1978年から1981年にかけて5枚のアルバムをリリースした彼らの演奏には、アルゼンチン出身の名手ファシオ・サンティジャンさんのケーナが心を揺さぶります。
アルバム『Ecos del Ande』に収録された本作は、アンデスの自然と人々の暮らしに根ざした哀愁漂うメロディーラインが印象的です。
穏やかな夜のひとときや、心を落ち着かせたい時に聴きたい一曲として、多くの音楽ファンに愛され続けています。
ブランカ・ロサフェルナンド・ヒメネス

アンデスの哀愁漂うフォルクローレのスタンダード曲「ブランカ・ロサ」です。
ラテンアメリカのリズムに物悲しいケーナの音色が冴えます。
多くの演奏家によって奏でられていますが、ボリビアを代表するサンポーニャ奏者、フェルナンド・ヒメネスさんの演奏をぜひ聴いていただきたいです。
泣きながらロス・カルカス

ボリビアのフォルクローレグループ「ロス・カルカス」のメンバー、ウリーセス・エルモーサさんが作詞・作曲をした【泣きながら】です。
元はスペイン語の歌詞で失恋を歌にしたものですが、ブラジル人中心に結成されたフランスのグループ「カオマ」に盗用され、「ランバダ」として世界中に広まりました。
平原の魂ペドロ・エリアス・グティエレス

ペドロ・エリアス・グティエレスさん作曲の「平原の魂」は、ベネズエラの第2の国歌とされています。
ジャノスという平原に住む人々の心意気が歌われています。
ベネズエラのポピュラーな様式のホローポで、その中でも最も有名な名曲です。