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フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説

南米アンデス地方の伝統音楽「フォルクローレ」。

アルゼンチンのアリエル・ラミレスさんやボリビアのエルネスト・カブールさんといった名手たちが織りなす、ケーナやチャランゴの繊細な調べは、悠久の歴史と豊かな文化を今に伝えています。

哀愁を帯びた「コンドルは飛んでいく」や情熱的な「シン・ティ」など、アンデスの大地から生まれた名曲の数々は、世界中の人々の心に深い感動を与え続けています。

南米の心と魂が息づく珠玉の音楽をご紹介します。

フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説(21〜30)

ベンセレーモスインティ・イリマニ

チリのフォルクローレグループ、インティ・イリマニの演奏が有名な「ベンセレーモス」です。

1960年から1970年代にかけて存在した左翼政党連合「チリ人民連合」が勝利を得るまでの間、人々の支えになっていた曲です。

虐殺されるその時までこの歌を歌い続けている者もいたという話もあります。

二羽の小鳩ロス・インカス

アンデス地域の音楽で知られるロス・インカスの「二羽の小鳩」です。

アルゼンチン山間部のフォルクローレで、スローテンポなギターの音色から始まります。

そして掛け声と共にミディアムテンポへ、更に軽快なテンポへと変わり、アンデスの澄んだ空気を感じられるような曲となっています。

フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説(31〜40)

チョグイ鳥ピタグア

pajaro campana pajaro chogui 鐘つき鳥 チョグイ鳥
チョグイ鳥ピタグア

アルゼンチン・コリエンテス州出身のピアニストが作ったと言われるパラグアイの代表曲「チョグイ鳥」です。

主にパラナ川からパラグアイ川にかけてのラ・プラタ地域とブラジルに住んでいたグアラニー族の、オレンジが好きだった少年の伝説をモチーフにしています。

ミシオネーラデスペルタル

アルゼンチンのピアニスト、フェルナンド・ブスタマンテさんが作曲した「ミシオネーラ」です。

アルゼンチンの州の1つであるミシオネス州、この地の娘「ミシオネス州の娘」の意味があるタイトルになっています。

6/8拍子のガローパ様式で作られていて、アルパで演奏されることが多いです。

アンデスの祭り不明

日本では「アンデスの祭り」というタイトルで教科書にも載っているボリビア民謡です。

音楽の授業で、リコーダーや鍵盤ハーモニカなどで演奏されることが多いようです。

原曲は「蝶」の意味を持つ「La Mariposa(マリポーサ)」で、地域によって歌詞が微妙に異なります。

滅びゆくインディオの哀歌クリスティナ&ウーゴ

滅びゆくインディオの哀歌 「クリスティナ&ウーゴ」
滅びゆくインディオの哀歌クリスティナ&ウーゴ

アルゼンチンのフォルクローレ・デュオ、クリスティナ&ウーゴの「滅びゆくインディオの哀歌」です。

文明化によって政略されていくインディオの人々の悲しみを歌っています。

アルゼンチン山間部のインディオの1人になったつもりで聴いてみると、押し潰されそうな気持ちになります。

コンドルは飛んでいくサイモン&ガーファンクル

アンデスのフォルクローレの代表曲「コンドルは飛んでいく」です。

ペルーの作曲家で民俗音楽研究家のダニエル・アロミア=ロブレスさんが1913年に作曲しました。

第1部【ヤラビ】、第2部【フォックス・インカイコ】、第3部【ワイノ】の3部で構成された曲ですが、有名なのは物悲しい旋律の第1部だけです。