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フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説

南米アンデス地方の伝統音楽「フォルクローレ」。

アルゼンチンのアリエル・ラミレスさんやボリビアのエルネスト・カブールさんといった名手たちが織りなす、ケーナやチャランゴの繊細な調べは、悠久の歴史と豊かな文化を今に伝えています。

哀愁を帯びた「コンドルは飛んでいく」や情熱的な「シン・ティ」など、アンデスの大地から生まれた名曲の数々は、世界中の人々の心に深い感動を与え続けています。

南米の心と魂が息づく珠玉の音楽をご紹介します。

フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説(21〜30)

谷間のカーニバルザ・アバロス・ブラザーズ

サンディアゴ・デル・エステロ州で活躍した5人兄弟、ザ・アバロス・ブラザーズの「谷間のカーニバル」です。

ボリビアでは「ワイニョ」、ペルーでは「ワイノ」と呼ばれる音楽形式の曲で、この形式はアンデス地域の大衆音楽の中心となっています。

コンドルは飛んでいくサイモン&ガーファンクル

アンデスのフォルクローレの代表曲「コンドルは飛んでいく」です。

ペルーの作曲家で民俗音楽研究家のダニエル・アロミア=ロブレスさんが1913年に作曲しました。

第1部【ヤラビ】、第2部【フォックス・インカイコ】、第3部【ワイノ】の3部で構成された曲ですが、有名なのは物悲しい旋律の第1部だけです。

フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説(31〜40)

ベンセレーモスインティ・イリマニ

チリのフォルクローレグループ、インティ・イリマニの演奏が有名な「ベンセレーモス」です。

1960年から1970年代にかけて存在した左翼政党連合「チリ人民連合」が勝利を得るまでの間、人々の支えになっていた曲です。

虐殺されるその時までこの歌を歌い続けている者もいたという話もあります。

チョグイ鳥ピタグア

pajaro campana pajaro chogui 鐘つき鳥 チョグイ鳥
チョグイ鳥ピタグア

アルゼンチン・コリエンテス州出身のピアニストが作ったと言われるパラグアイの代表曲「チョグイ鳥」です。

主にパラナ川からパラグアイ川にかけてのラ・プラタ地域とブラジルに住んでいたグアラニー族の、オレンジが好きだった少年の伝説をモチーフにしています。

アンデスの祭り不明

日本では「アンデスの祭り」というタイトルで教科書にも載っているボリビア民謡です。

音楽の授業で、リコーダーや鍵盤ハーモニカなどで演奏されることが多いようです。

原曲は「蝶」の意味を持つ「La Mariposa(マリポーサ)」で、地域によって歌詞が微妙に異なります。

滅びゆくインディオの哀歌クリスティナ&ウーゴ

滅びゆくインディオの哀歌 「クリスティナ&ウーゴ」
滅びゆくインディオの哀歌クリスティナ&ウーゴ

アルゼンチンのフォルクローレ・デュオ、クリスティナ&ウーゴの「滅びゆくインディオの哀歌」です。

文明化によって政略されていくインディオの人々の悲しみを歌っています。

アルゼンチン山間部のインディオの1人になったつもりで聴いてみると、押し潰されそうな気持ちになります。

緑の大木ルス・デル・アンデ

アンデス地方の伝統的な音色と革新的なアレンジが融合した魅力的な演奏を届けているボリビアのフォルクローレグループ、ルス・デル・アンデ。

1980年代に日本人音楽家の木下尊惇さんを中心に再編成され、独自の世界観を確立してきました。

アルバム『THE WORLD ROOTS MUSIC LIBRARY 112』に収録された本作は、エルネスト・カブールさんが作曲した名曲を見事に演奏。

チャランゴやケーナが奏でる躍動感あふれるカーニバルのリズムと、アンデスの伝統楽器が織りなす豊かな音色が心を揺さぶります。

1992年にリリースされたアルバム『Peskha patac mara』でも証明された彼らの演奏力が存分に発揮された一曲で、南米の文化や音楽に関心のある方にお勧めです。