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フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説

南米アンデス地方の伝統音楽「フォルクローレ」。

アルゼンチンのアリエル・ラミレスさんやボリビアのエルネスト・カブールさんといった名手たちが織りなす、ケーナやチャランゴの繊細な調べは、悠久の歴史と豊かな文化を今に伝えています。

哀愁を帯びた「コンドルは飛んでいく」や情熱的な「シン・ティ」など、アンデスの大地から生まれた名曲の数々は、世界中の人々の心に深い感動を与え続けています。

南米の心と魂が息づく珠玉の音楽をご紹介します。

フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説(31〜40)

我が祖国ボリビア不明

Viva mi patria Bolivia – Ballet somos Bolivia
我が祖国ボリビア不明

クエッカと呼ばれる6/8拍子の舞曲「我が祖国ボリビア」です。

第2の国歌と言われるほど国民の支持を得ていて、ボリビア人が集まるとよく歌われています。

サッカーの国際試合などでも大合唱になるので、機会があったらチェックしてみてください。

アンデスの祭り不明

日本では「アンデスの祭り」というタイトルで教科書にも載っているボリビア民謡です。

音楽の授業で、リコーダーや鍵盤ハーモニカなどで演奏されることが多いようです。

原曲は「蝶」の意味を持つ「La Mariposa(マリポーサ)」で、地域によって歌詞が微妙に異なります。

滅びゆくインディオの哀歌クリスティナ&ウーゴ

滅びゆくインディオの哀歌 「クリスティナ&ウーゴ」
滅びゆくインディオの哀歌クリスティナ&ウーゴ

アルゼンチンのフォルクローレ・デュオ、クリスティナ&ウーゴの「滅びゆくインディオの哀歌」です。

文明化によって政略されていくインディオの人々の悲しみを歌っています。

アルゼンチン山間部のインディオの1人になったつもりで聴いてみると、押し潰されそうな気持ちになります。

サン・ベニートグラン・コキーバコア

ボリビアのフォルクローレグループ、ロス・ハイラスのメンバーが採譜して有名になった「サン・ベニート」です。

タイトルは「サン・ベニートの祭り」とも呼ばれ、4月4日の聖ベネディクトの祭りを歌ったものです。

様式は、ボリビア東部ユンガス地方発祥のトゥンディギです。

ミサ・クリオージャアリエル・ラミレス

アルゼンチン・サンタフェ生まれの作曲家、アリエル・ラミレスさんによって作曲された「ミサ・クリオージャ」です。

南米のリズム【チャカレーラ】【カルナバリート】【エスティロ・パンペアーノ】に基づいた、「大地」を意味するミサ曲です。

フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説(41〜50)

コモ・アセチョグルーポ・アンディーノ

ゾムロ・フローレスさん作曲、グルーポ・アンディーノの出世作であり不朽の名作「コモ・アセチョ」です。

サヤ=カポラル様式で演奏されます。

「サヤ」はボリビア東部のユンガス地方中心のムラート系のリズムで、強制労働者として連れてこられた黒人のリズムが発展したものです。

「カポラル」は奴隷のリーダーを意味し、サヤから発展した演奏と踊りをします。

人生よありがとうビオレッタ・パラ

ビオレータ・パラ『人生よ、ありがとう/Gracias a la vida』(訳:Takashi Guillermo Iwasaki)
人生よありがとうビオレッタ・パラ

チリのフォルクローレ音楽家、ビオレッタ・パラさん作詞・作曲の「人生よありがとう」です。

パラさんは歌を通じて社会変革を望んだ人で、そのための運動を先頭に立って行っていました。

この曲は、チリのチロエ島で踊られた6/8拍子のシリージャ・レントというリズムで流れています。