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フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説

フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説
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南米アンデス地方の伝統音楽「フォルクローレ」。

アルゼンチンのアリエル・ラミレスさんやボリビアのエルネスト・カブールさんといった名手たちが織りなす、ケーナやチャランゴの繊細な調べは、悠久の歴史と豊かな文化を今に伝えています。

哀愁を帯びた「コンドルは飛んでいく」や情熱的な「シン・ティ」など、アンデスの大地から生まれた名曲の数々は、世界中の人々の心に深い感動を与え続けています。

南米の心と魂が息づく珠玉の音楽をご紹介します。

もくじ

フォルクローレの名曲と歴史。南米アンデスの伝統音楽を解説(1〜20)

ミ・ボリビアサカンバヤ

ボリビアのグループ、サカンバヤの魂を揺さぶる壮大な演奏が、アンデスの伝統音楽の真髄を伝えます。

2004年にリリースされたアルバム『ミグランド』に収録された本作は、ティンクというリズムを用いて、力強くも繊細な情感を奏でています。

グループを代表するホルヘ・アキノさんを中心に、エドウィン・セバージョスさんら錚々たるメンバーが織りなすハーモニーは、まるで雄大なアンデス山脈の息吹を感じさせます。

グループの代名詞とも言えるケーナやチャランゴの音色が、ボリビアの文化と精神を見事に表現しており、アンデス音楽の真髄に触れたい方にぴったりの一曲です。

チャリャエルネスト・カブール

ERNESTO CAVOUR(エルネスト・カブール) ;CHALLA(チャリャ)
チャリャエルネスト・カブール

南米アンデスの哀愁と情熱が響き渡る名演を聴かせてくれるのは、ボリビア出身のエルネスト・カブールさんです。

伝説のチャランゴ奏者として知られる彼の演奏は、アンデスの伝統音楽の魂を現代に伝える珠玉の一曲。

繊細な音色と革新的な奏法が織りなす美しい旋律は、壮大な自然と豊かな文化が息づく南米の大地を彷彿とさせます。

アルバム『Canto del Viento』に収録された本作は、1979年のリリース以来、世界中の音楽ファンを魅了し続けています。

1980年の初来日を機に日本でも高い評価を受け、多くのフォルクローレファンを生み出しました。

穏やかな夜のひとときや、心を落ち着かせたい時に、ぜひ耳を傾けてみてください。

君の影になりたいロス・ロメロス

南米の伝統音楽の真髄を伝える珠玉のメロディーが、スペイン系アメリカ人のギター四重奏団ロス・ロメロスによって優美に奏でられます。

セフェリーノ・ロメロさんが1960年に結成した「ギターの王族」と称される彼らは、3人の息子たちと共に世界中で活躍してきました。

本作は、ベネズエラのワルツ形式で作られた伝承曲で、3/4拍子と6/8拍子が織りなす独特のリズムが印象的です。

揺れるような躍動感と共に、愛する人への想いが繊細なギターの音色に乗せて表現されており、南米の心と魂が息づく名曲として多くの人々に愛され続けています。

太陽の乙女たちロス・チャコス

ロス・チャコス ~ 太陽の乙女たち
太陽の乙女たちロス・チャコス

ホルヘ・ブラーボ・デ・ルエダさん作曲のフォルクローレ「太陽の乙女たち」です。

南アメリカのペルーやボリビアを中心に栄えたインカ帝国。

タイトルは、インカ帝国の神殿に仕える巫女を指しています。

儀式に参列する太陽の乙女を描いた曲なのに、実らぬ恋心を歌った歌詞がついています。

ウマウアケーニョエドムンド・サルディバール

アルゼンチン・ブエノスアイレス出身のエドムンド・サルディバールさんが作ったか採譜したと言われている、アンデス地域のフォルクローレ「ウマウアケーニョ」です。

日本語タイトルは「花祭り」ですが、このタイトルは日本とフランスくらいでしか通用しないので、原題で覚えていた方がまちがいありません。

イミリタイロス・カルカス

アンデスの伝統を現代に受け継ぐボリビアのフォルクローレグループ、ロス・カルカスが贈る珠玉のラブソング。

悲しみと情熱が交錯する歌声に、伝統楽器のケーナやサンポーニャの音色が見事に調和し、心揺さぶる音の世界を織りなします。

アルバム『El líder de los humildes』に収録された本作は、1998年にリリースされ、ボリビアの伝統的なダンス音楽「ティンク」のリズムを巧みに取り入れた一曲です。

愛する人への切ない思いを力強く歌い上げる歌声と、アンデスの大地から響き渡るような壮大なサウンドは、恋に悩む全ての人の心に深く響くことでしょう。