子守唄の童謡・民謡・わらべうた。なつかしい寝かしつけの歌
子守唄は古くからどんな国にもある、子供をあやす歌のことですね。
NHKの教育チャンネルで流れていたようなものから、外国の民謡をアレンジしたものまで、たくさんの子守唄をリストにしました。
子供のころ、みんなで一緒に歌った曲もあるのではないでしょうか?
子供に戻った気持ちで今あらためて聴いてみると、新しい発見があるかもしれません。
「子供の寝かしつけに毎回苦労している」という方はぜひ一度聴いて、歌ってあげてみてくださいね。
子守唄の童謡・民謡・わらべうた。なつかしい寝かしつけの歌(31〜40)
島原の子守歌

長崎県島原市出身の作家、宮崎康平さんが1人で子供の世話をしていた時に歌っていた子守唄をベースに作り直した作品です。
山梨県の民謡『甲州縁故節』が原曲だと言われています。
1973年10月にNHKの『みんなのうた』で流れました。
狩人の子守唄

宮崎県の銀鏡に伝わる子守唄『狩人の子守唄』。
とても短い楽曲ですが、狩人と子守唄という二つの組み合わせにちょっとドラマチックを感じてしまうのは私だけでしょうか。
赤ちゃんをあやすのにはちょうどいい落ち着いた楽曲で、歌っている本人まで眠くなってきそうです。
歌詞は宮崎なまりがあり、こちらも地方の色が強いですが、猫や牛、そして狩人が登場します。
わが子をあやす狩人の歌でしょうか、宮崎の山岳地帯である銀鏡の風土が思い起こされます。
ねんねしなされ

大分県、豊後に古くから伝わる子守歌です。
まだ夜が明けないうちに目が覚めてしまい、なかなか寝付けない赤ちゃんに歌います。
「眠りなさい、まだ朝になっていませんよ……朝になったら、お寺の鐘がなりますから」という内容の歌詞です。
まあるいたまご

『まあるいたまご』は、たまごをテーマにした手遊び歌で、擬音語、擬態語に合わせての手の動きがなんとも楽しい印象を与えてくれます。
まず手を合わせて丸いたまごを表現します。
そして、その卵が割れる様子、中からひよこが出てくる様子を表現します。
子供が好きとされる擬音語や擬態語ががたくさん登場するので、より興味を持ってもらいやすいでしょう。
また卵から現実にはいない生き物が生まれてくるのもおもしろいポイントですね。
岩谷の子守歌

秋田県にかつて存在した岩谷村の子守唄である、『岩谷の子守唄』。
現在の秋田県由利本荘市に当たる岩谷村の伝統的な子守唄として知られています。
歌詞もかなりの秋田県なまりで、翻訳が難しいものでもあります。
そんな歌詞はなかなかにつらいもので、当時の子守唄らしくうらみ節となっています。
その歌詞から子守娘として奉行にやってきた人たちが生み出した子守唄だというのがわかりますね。
もうこの仕事をやめてしまおう、ということが歌われています。
子守唄の童謡・民謡・わらべうた。なつかしい寝かしつけの歌(41〜50)
大黒様

静岡民謡の『大黒様』は、まりつき歌として静岡県で伝承され、福の神である大黒様にちなんで歌詞が書かれた一から十までの数え歌です。
非常に軽快な楽曲で、この曲でまりをついていた当時の子供たちの様子が思い浮かぶようです。
そしてとても縁起のいい楽曲で、歌詞においても、福の神の所業に感謝するといったとても気分のいいもの。
静岡ではこの曲をおじいちゃんから聴いた!という人もおり、根強く残っている子守唄です。
おわりに
さまざまな子守唄をご紹介しました。
いかがでしたか?
こうしていろいろな子守唄を聴いてみるとあらためて、昔から子供の寝かしつけにはみんな苦労していたんだな……とわかりますね。
あなたのお子さんが気持ちよく眠れる曲が1曲でも見つかりますように。