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【邦楽】カノン進行が使われている人気・有名曲リスト【2025】

バロック時代の作曲家、ヨハン・パッヘルベルによる『3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調』の前半部分にあたるカノン、通称『パッヘルベルのカノン』は、タイトルは知らずとも誰もが一度は耳にしているのでは。

そんな『カノン』のコード進行ですが、実は多くのJ-POPヒット曲で用いられていることを、ご存じでしょうか。

本記事ではストレートにカノン進行を使った曲はもちろん、独自のアレンジを加えたさまざまなパターンも含めた作品を紹介していきます。

作曲について勉強したい方は必見です!

【邦楽】カノン進行が使われている人気・有名曲リスト【2025】(1〜10)

時には昔の話をNEW!加藤登紀子

1986年に発売されたアルバム『MY STORY/時には昔の話を』に収録されたこの楽曲は、加藤登紀子さん本人が作詞作曲を手がけたフォーク寄りのバラードです。

ゆったりとした三拍子のワルツとして展開されるコード進行は、典型的なカノン進行を基調とするもので、Aメロを中心に反復しながら穏やかに語りかけるような構成が採用されています。

1992年公開の映画『紅の豚』のエンディングテーマに採用され、作品の世界観とともに広く親しまれるようになりました。

青春を静かに振り返る時間にぴったりと寄り添ってくれる1曲です。

Fantastic Drag feat.大森靖子NEW!Have a Nice Day!

Have a Nice Day!(ハバナイ)「Fantastic Drag feat.大森靖子」
Fantastic Drag feat.大森靖子NEW!Have a Nice Day!

東京という都市が抱える矛盾と一瞬の輝きを凝縮した、Have a Nice Day!と大森靖子さんによる2017年のコラボレーション楽曲。

Virgin Babylon Recordsからリリースされた本作は、world’s end girlfriendさんがミックスを手がけており、C、G、Am、Em、F、C、F、Gという8小節のカノン進行が曲全体を支えています。

マイナーコードが挿入される部分では疲弊感や倦怠を、F、C、F、Gに戻る瞬間には開き直りと肯定感が表現。

ループする日常の中で何度もクライマックスを作り出す構造が魅力ですよね。

アンダーグラウンドとポップスが交差するダンスチューンです。

守ってあげたいNEW!松任谷由美

松任谷由実 – 守ってあげたい (WINGS OF LIGHT “THE GATES OF HEAVEN” TOUR)
守ってあげたいNEW!松任谷由美

松任谷由実さんの17枚目のシングルで、リリースは1981年6月。

映画『ねらわれた学園』の主題歌として書き下ろされた楽曲で、日本のポップス史におけるカノン進行の代表曲として知られています。

GメジャーをベースにIからVIIIへと循環する進行に、分数コードを織り交ぜることでベースラインが滑らかに下降していく、という構造が特徴的です。

カノン進行の心地よさを存分に味わいたい方、また優しい気持ちに包まれたいときにぜひ。

【邦楽】カノン進行が使われている人気・有名曲リスト【2025】(11〜20)

366日NEW!HY

HY – 366日 (Official Music Video)
366日NEW!HY

失恋の痛みを1年以上も抱え続ける、そんな切ない心情を描いた楽曲です。

HYの楽曲『366日』は2008年にリリースされたアルバム『HeartY』に収録され、その後映画、連続ドラマ『赤い糸』の主題歌として多くの人の心に深く刻まれました。

ピアノとストリングスを基調とした穏やかなサウンドに乗せて、仲宗根泉さんの力強くも繊細なボーカルが響きます。

サビの冒頭部分ではカノン進行の前半4コードがくり返し用いられており、クラシカルな荘厳さと失恋の切なさが同時に立ち上がる構成。

つらい恋愛を経験した人にはもちろん、感動的なバラードを聴きたいときにもオススメの1曲です。

遠くで汽笛を聞きながらNEW!アリス

谷村新司・堀内孝雄 「遠くで汽笛を聞きながら」
遠くで汽笛を聞きながらNEW!アリス

1970年代のフォークロックシーンを代表する楽曲として、今なお愛されている名曲です。

イントロからAメロにかけて典型的なカノン進行が使われており、分数コードによってベース音が階段状に下降していく構造が、旅立ちと別れの情景を切なく彩っています。

何もいいことがなかった日々を振り返りながらも、音楽への決意を胸に前へ進もうとする主人公の葛藤が、カノン進行の持つ循環性と絶妙に重なり合い、深い余韻を残すんです。

1976年9月にアルバム『ALICE V』からのシングルカットという形でリリース。

夢を追いかける日々に迷いを感じたとき、そっと背中を押してくれる1曲です。

空も飛べるはずスピッツ

みなさんもよくご存じ、スピッツのこちらの曲はテレビドラマ『白線流し』の主題歌として1994年にリリースされました。

カラオケなどで歌ったり聴いたりした方も多いのではないでしょうか。

こちらの曲がカノン進行、とピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。

この曲はサビの部分がカノン進行が倍の速さで展開しているのです。

そんなアレンジがあるだけでまるで違う曲のように聴こえるのが音楽の不思議ですよね。

注意して聴いてみてくださいね。

夢をあきらめないでNEW!岡村孝子

岡村孝子 「夢をあきらめないで」OFFICIAL MUSIC VIDEO
夢をあきらめないでNEW!岡村孝子

1987年にリリースされた岡村孝子さんの通算5枚目のシングルであり、カノン進行を用いた日本のポップスを代表する名曲です。

アルバム『Andantino a tempo』に収録、武蔵高等予備校や東北電力のCMソング、フジテレビ系『タイム3』のエンディングテーマとして起用されました。

また2005年には映画『逆境ナイン』の主題歌としてリマスタリング版がリリースされ、中学校の音楽教科書にも採用されるなど、世代をこえて愛されています。

応援歌として知られていますが、実は夢を追う恋人を見送る失恋ソングとして書かれており、その二重性が多くのリスナーの共感を呼びました。

サビで教科書的なカノン進行がほぼ忠実に再現されています。