【ピアノ発表会】小学生・中学年におすすめのクラシックの曲を厳選
素直なこどもらしさと大人への憧れからくるちょっとおませな感覚をあわせ持つ、小学校と中学年のこどもたち。
ピアノ発表会の曲にもこだわりが出てきて、「なかなか納得してくれる曲が見つからない!」とお悩みの先生もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本記事では、特に小学校、中学年くらいのお子さんが発表会で演奏するのにピッタリのクラシック作品をピックアップしました。
小学生や中学年と一口に言っても、ピアノ歴や演奏のレベル、曲の好みは各々異なります。
楽しげな曲やしっとりした曲、技術的に難易度の高い曲など、さまざまな側面からこどもたちに気に入ってもらえそうな作品を集めましたので、ぜひ選曲の参考にしてください。
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【ピアノ発表会】小学生・中学年におすすめのクラシックの曲を厳選(61〜70)
「子どものためのアルバム」より「雨の日のふんすい」William Gillock

子供向けのピアノ作品を数多く手掛けた、ウィリアム・ギロックのピアノ曲集『こどものためのアルバム』に収録されている『雨の日のふんすい』。
聴く者に優雅な噴水のあるキラキラした風景を思い起こさせる美しい作品です。
ギロックの特徴である明るく楽しいメロディは、子供がピアノを演奏する楽しさを一層引き立てるはず。
テンポを大胆に変化させる部分が何度も出てくるため、強弱だけでなく緩急にも意識を向け、表情豊かに演奏しましょう。
こどものための連弾曲集「エチュード・アレグロ」中田喜直

ハ長調で書かれた連弾曲は、明るく勢いのある雰囲気で、子どもの豊かな音楽性を育める作品です。
右手の16分音符のパッセージでは音の粒を揃えて弾くテクニック、左手では表現を豊かに旋律を歌わせていきます。
中間部では変イ長調への転調があり、ペダルを使いながらレガートな演奏が要求されます。
最後には華やかなグリッサンドが登場し、本作は1956年に発表会などで人気の高い曲となりました。
発表会やコンクールでレパートリーとして用意される方にもおすすめです。
また、技術的な向上と音楽的な表現力を高めたい方にも最適な作品となっています。
インヴェンション8番 BWV779J.S.Bach

ファンファーレのような躍動感があふれる上行形の分散和音から始まり、明るく元気な雰囲気に満ちた3/4拍子のヘ長調の楽曲です。
上声部と下声部が1小節の時間差で追いかけ合うような掛け合いが生み出す独特のリズムが心地よく、聴く人の心を踊らせます。
本作は教育的な目的で書かれた作品ながら、その音楽的な魅力は聴衆の心をつかんで離しません。
左手の3、4、5指を使うパッセージは少し手強いものの、練習を重ねることで両手の技術向上が実感できる素晴らしい曲です。
明るく華やかな曲調と適度な技術的チャレンジが含まれているため、発表会で演奏する曲をお探しの方にぴったりでしょう。
トルコ風ロンドJohann Burgmüller

イ短調からイ長調への転調を伴う華やかでリズミカルな曲調が特徴的な本作は、軽快なスタッカートと流れるような16分音符のフレーズが印象的です。
異国情緒があふれる旋律とリズムに、アウフタクトを意識した自然な流れと躍動感が加わり、聴衆を魅了します。
アレグレットのテンポ指定で、全体的に生き生きとした表現が求められ、スタッカートとレガートの対比を明確にすることでキャラクターがより際立ちます。
滑らかな演奏技術と表現力を磨きたい方におすすめの一曲です。
リズム感や指の独立性を養いながら、多彩な音楽スタイルへの理解も深められます。
発表会やコンクールでも人気があり、技術と表現力をアピールできる絶好の機会となるでしょう。
ソナチネ 第1番 第1楽章 Op.20-1Friedrich Kuhlau

明快な構成と親しみやすい旋律が魅力のハ長調の楽曲です。
快活なテンポと明瞭な旋律が特徴で、1819年にライプツィヒで出版された本作は、心が弾むような輝かしい雰囲気を持っています。
第1楽章では、ソナタ形式の中に明るく力強い主題が織り込まれ、滑らかな歌唱的なメロディーとともに展開されていきます。
フレーズの一つ一つに込められた希望に満ちた表情や、子供の成長を象徴するような躍動感のあるリズムが印象的です。
クリアな音色と適度なダイナミクスの変化を意識して演奏すると、より豊かな表現が可能になります。
古典派音楽の魅力を存分に味わいたい方や、明るく華やかな曲調を好む方におすすめの一曲です。