宮城の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ

豊年こいこい節木谷有里

民謡 豊年こいこい（宮城県民謡） 木谷有里　きたにゆり　みんよう　ゆり音の会

「豊年こいこい節」は、門付け芸人が唄っていた「こいこい節」を編曲したものです。

大正の末期頃まで、春になると仙台近郊の農家へ豊年の祈願をして歩く門付け芸人の一団がいて、「豊年万作さっさとこいこい」と鉦や三味線で賑やかに囃しながら歩いていたと言います。

秋の山唄熊谷一夫

秋の山唄(熊谷一夫)

夏の朝のまだ暗いうちから、近くの山で草を刈り、刈った草を馬の背に積んで戻ってくるという作業の往来の際に唄われていたのが「秋の山唄」です。

元は、秋の雑木伐りの時に唄う「木伐り唄」で、仙台の北部、宮城、黒川郡、桃生郡などで広く唄われていました。

夏の山唄瑞穂あけみ

瑞穂あけみ 夏の山唄

黒川・桃生郡の農山村で、薪にする雑木切りのときに唄う民謡「夏の山唄」です。

酒盛り唄の甚句が野外で唄われるうちに、のんびりとした節回しになったと言われています。

戦前は「草刈り唄」と呼ばれていて、夏草刈りの往来の際に宮城、桃生、黒川郡方面の農村で唄われた「草刈り馬子唄」の一種です。

斎太郎節福田こうへい

Fisherman’s Song (斎太郎節)

宮城県を代表する民謡「調斎太郎節」をロック調に唄ったものです。

時代によって変化していく民謡の姿を感じられます。

丘灯至夫さんが詞をつけた「こども斎太郎ロック」という唄もあり、発表会やおゆうぎ会で子供たちが踊ったりもするそうです。

稲上げ唄佐藤美恵子

稲上げ唄　きたにゆり&兜守よしあき　Aug 25, 2014

米作りの作業唄の1つ「稲上げ唄」です。

「ザラントショウ」とも呼ばれていて、これは馬の背に稲束を積んで戻るときに、ザランザランと揺れる稲穂の音からきています。

仙台郊外で草刈りの往来の際に口ずさんでいた「山唄」の節を元に、昭和14年頃に作られました。