【小学校低学年向け】ピアノコンクールで入賞しやすい曲を一挙紹介
子供向けのピアノコンクールには、決められた曲の中から選曲する「課題曲形式」と、自由に曲を選択できる「自由曲形式」、さらに課題曲と自由曲の両方が設定されているものがあります。
いずれも「レベルやテクニック、特性に合っているか」「体や手の大きさに合っているか」「コンクールの傾向に合っているか」「演奏技術や表現力の向上につながるか」「意欲的に取り組める好みに合った曲調であるか」といった観点で出場する子供たちにピッタリの曲を選ぶことが、結果を大きく左右します。
そこで本記事では、コンクールで入賞しやすい、あるいは入賞を狙いやすい作品の中から、特に小学校低学年のお子さんにオススメの楽曲を集めました。
ピアノコンクールの選曲にお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね!
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【小学校低学年向け】ピアノコンクールで入賞しやすい曲を一挙紹介(21〜30)
波のアラベスク三善晃

フランス近代音楽の影響を強く受けた日本の作曲家、三善晃さん。
彼が手掛けた『海の日記帳』の一部である本作は、約1分50秒の演奏時間で、波の動きや海の情景を音楽で表現しています。
遠くから波が押し寄せ、クライマックスで前に進み、そして静かに収まっていく様子を、音階や休符を巧みに使って描写。
演奏者には、技術的なスキルだけでなく、豊かな表現力が求められます。
自由な作風でありながら、古典的なたたずまいを感じさせる三善晃さんの魅力が詰まったこちらの作品は、ピアノコンクールに出場する小学校低学年のお子さんにもオススメの1曲です。
ジーグ ト長調Georg Philipp Telemann

バロック音楽の巨匠、ゲオルク・フィリップ・テレマンの『ジーグ ト長調』は、明るく生き生きとした雰囲気が特徴的な作品。
短いながらもバロック音楽のエレガントさとテクニックが詰まっているため、コンクールで演奏することで楽曲に対する理解力や演奏テクニックを十分にアピールできるでしょう。
左右の手が独立して旋律を奏でる部分では、どちらに主題があるのかをしっかりと把握し、音量のバランスやアーティキュレーションの付け方を意識して練習してみてくださいね。
抒情小品集 第10集 Op.71 第3曲「小妖精」Edvard Grieg

エドヴァルド・グリーグが1901年に作曲した『抒情小品集 第10集 Op.71 第3曲「小妖精」』は、幻想的な世界観を持つピアノソロの楽曲です。
この曲は、ノルウェーの風土が生んだ民話や自然の美しさを音に託した作品で、小学校低学年の子供たちにとっても親しみやすい響きをもっています。
取り組む際は、軽やかなタッチで妖精が舞うようなイメージを持ちながら、ペダリングやリズムの正確さに注意して練習することがポイント!
コンクール曲としてこの曲に取り組むことで、音楽の奥深さやピアノ演奏の楽しさを実感できるはずです。
ワルツ・レントOskar Merikanto

フィンランドの作曲家オスカル・メリカントが1898年に作曲したこの楽曲は、優雅でエレガントな雰囲気が魅力です。
A-B-Aの三部形式で構成され、柔らかな旋律が特徴的なA部分と、ト短調に転調し重音の旋律が豊かな色彩と動きをもたらすB部分のコントラストが印象的。
フィンランドの民謡や自然の風景から影響を受けたメリカントの感性が、美しい旋律と穏やかなリズムに表れています。
ピアノの発表会や演奏会でよく取り上げられる人気曲。
優しい音色に包まれながら、北欧の情景を思い浮かべてみるのはいかがでしょうか。
スペイン風のワルツ香月修

桐朋学園大学音楽学部作曲科を卒業後、作曲家、指導者として活躍した1948年生まれの作曲家、香月修さん。
彼の作品『スペイン風のワルツ』は、美しい和声進行やオシャレな装飾音が魅力的な1曲です。
香月さんいわく、この曲にはフランスの作曲家モーリス・ラヴェルへのあこがれの気持ちが込められており、曲を通してスペインの情緒を表現しているのだそう。
和声やトリルを丁寧に練習しながら、色彩感やラヴェルへのオマージュを意識した演奏に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ともだちモーツァルト湯山昭

湯山昭さんが手掛けた『ともだちモーツァルト』は、子供たちの心をとらえる魅力にあふれている作品。
軽快で明るい雰囲気の中に、モーツァルトらしい古典的な要素が織り込まれており、聴く人を楽しませてくれます。
f(フォルテ)とp(ピアノ)のダイナミクスの切り替えを練習するのに適した部分があり、演奏技術の向上にも役立ちます。
2008年のピティナ・ピアノコンクール入賞者記念コンサートでも演奏されるなど、多くの子供たちに親しまれてきました。
ピアノを学び始めた小学生の皆さん、本作を通じてモーツァルトと友達になってみませんか?
きっと楽しい音楽の世界が広がることでしょう。
エチュードAram Khachaturian

『仮面舞踏会』や『剣の舞』で知られる作曲家、アラム・ハチャトゥリアンの『エチュード』は、カフカス地方の民族音楽のリズムとメロディを巧みに取り入れた活気に満ちた1曲!
鮮やかな和声と感性的なメロディで聴き手を魅了するこの曲は、小学校低学年のお子さんたちにとって、指の動きやリズム感を養う絶好の機会となるでしょう。
また、取り組むことで単に技術を磨くだけでなく、音楽を通じた表現の楽しさや異文化への理解を深めることもできますよ。