子供向けのピアノコンクールには、決められた曲の中から選曲する「課題曲形式」と、自由に曲を選択できる「自由曲形式」、さらに課題曲と自由曲の両方が設定されているものがあります。
いずれも「レベルやテクニック、特性に合っているか」「体や手の大きさに合っているか」「コンクールの傾向に合っているか」「演奏技術や表現力の向上につながるか」「意欲的に取り組める好みに合った曲調であるか」といった観点で出場する子供たちにピッタリの曲を選ぶことが、結果を大きく左右します。
そこで本記事では、コンクールで入賞しやすい、あるいは入賞を狙いやすい作品の中から、特に小学校低学年のお子さんにオススメの楽曲を集めました。
ピアノコンクールの選曲にお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね!
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【小学校低学年向け】ピアノコンクールで入賞しやすい曲を一挙紹介(1〜10)
25の練習曲 Op.100 第20曲「タランテラ」Johann Burgmüller

ピアノ練習曲集としておなじみの、ヨハン・ブルクミュラーによる名盤『25の練習曲 Op.100』。
20曲目の『タランテラ』は、南イタリアの伝統舞踊を題材にした、情熱的で心はずむ作品です。
その急速なパッセージと弾むようなリズムは、まるでお祭りで人々が熱狂的に踊る様子を目の前に描き出すかのよう!
華やかで舞台映えする作品ですが、一つひとつの音のコントロールが重要になるため、リズムを変えたり数拍単位で区切ったりしながら、丁寧に練習しましょう。
指先のテクニックと豊かな表現力を同時に育てられる、素晴らしい挑戦になるはずです。
チューリップのラインダンス平吉毅州

まるで色とりどりのチューリップが一斉にステップを踏んでいるような、心はずむメロディに心をつかまれる平吉毅州さんの作品です。
こどものためのピアノ曲集『虹のリズム』に収録されています。
演奏時間は1分30秒ほどと短いながら、長7度の和音や左手の技巧など、練習しがいのある要素が詰まっています。
まずはゆっくりとしたテンポで確実にリズム感をつかむことからはじめましょう。
軽快な演奏で聴衆と審査員を魅了できるよう、コツコツ練習を積み重ねてくださいね!
森の妖精William Gillock

キラキラとした音の粒がこぼれ落ちるような、ウィリアム・ギロックさんのピアノ作品です。
まるで森の奥深くでかわいらしい妖精たちが楽しげに踊っている姿が目に浮かぶようですね。
透明感あふれるメロディが、多くの子供たちの心をつかんでいる本作は、豊かな表現力を身につけたい、物語を紡ぐように音楽を奏でたいと願うお子さんピッタリ!
テンポを上げて弾くことだけにとらわれず、強弱や緩急などにも気を配りながら演奏すれば、コンクールでも一目置かれること間違いなしです!
幻の騎士William Gillock

神秘的で静かな力強さを秘めたメロディが印象的な、ウィリアム・ギロックさんの作品です。
幻のなかにたたずむ騎士の姿をほうふつとさせる雰囲気で、多くの子供たちの心をつかんでいます。
低音の響きが重厚感を演出し、高音では淡く幻想的な旋律が浮かび上がる構成は、聴く人を物語の世界へと誘うかのよう。
ピティナ・ピアノコンペティションの課題曲にもたびたび採用されている、表現力豊かなお子さんにピッタリの作品です。
「ここはどんな場面が思い浮かぶ?」などと具体的なイメージを膨らませながら練習するのもオススメですよ!
ソナチネ Op.55-1 第1楽章Friedrich Kuhlau

ソナチネ作品のなかでも高い人気を誇る、フリードリヒ・クーラウの『ソナチネ Op.55-1』。
キラキラと輝くような力強い音で幕を開け、聴く人の心をグッとつかみます。
その後に続くのは、まるで小川のせせらぎのように優しく、うっとりするほど美しいメロディ。
この2つの側面をどう表現するかが、演奏の楽しいポイントなんです。
元気いっぱいの曲調と、歌うような旋律の両方に挑戦したいお子さんや、表現の幅を広げたいお子さんは、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
バウムクーヘン湯山昭

1974年に発表されたピアノ曲集『お菓子の世界』の中の1曲として知られる本作。
湯山昭さんが手掛けたこの曲は、ドイツの伝統的なお菓子をモチーフにした楽曲です。
4小節ごとに美しくまとまったフレーズが展開され、まるでお菓子の層が積み重なっていくような音の流れを感じさせます。
技術的には中級レベルとされていますが、繊細なタッチやペダル操作、アーティキュレーションの精度が求められるため、発表会やコンクールでよく演奏される人気曲。
カンタービレで始まる柔らかく繊細なメロディが特徴的で、中盤から後半にかけてはテンポやキーの変化が加わり、最後は重厚感のあるフォルテッシモで幕を閉じます。
演奏する際は、そんな変化を感じながら曲全体をつかめるとよいですね。
エオリアンハープWilliam Gillock

風に揺れるハープの音色を思わせる繊細で美しい響きが魅力的な、ウィリアム・ギロックさんの作品です。
1957年に公開された本作は、印象派のような色彩豊かな和声と、心に染み入るような穏やかな旋律が特徴です。
ピアノ学習を進めていく上で大切な表現力を豊かに育んでくれるだけでなく、聴衆を魅了する美しい世界観を表現できるため、コンクール曲にも最適です。
「美しいメロディの曲で表現力を磨きたい」「コンクールで印象に残る曲を弾きたい」というお子さんにオススメですよ!