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【小学校低学年向け】ピアノコンクールで入賞しやすい曲を一挙紹介

子供向けのピアノコンクールには、決められた曲の中から選曲する「課題曲形式」と、自由に曲を選択できる「自由曲形式」、さらに課題曲と自由曲の両方が設定されているものがあります。

いずれも「レベルやテクニック、特性に合っているか」「体や手の大きさに合っているか」「コンクールの傾向に合っているか」「演奏技術や表現力の向上につながるか」「意欲的に取り組める好みに合った曲調であるか」といった観点で出場する子供たちにピッタリの曲を選ぶことが、結果を大きく左右します。

そこで本記事では、コンクールで入賞しやすい、あるいは入賞を狙いやすい作品の中から、特に小学校低学年のお子さんにオススメの楽曲を集めました。

ピアノコンクールの選曲にお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね!

【小学校低学年向け】ピアノコンクールで入賞しやすい曲を一挙紹介(1〜20)

小さな黒人Claude Debussy

Debussy: The little nigar(Cakewalk) Ichiro Kaneko
小さな黒人Claude Debussy

クロード・ドビュッシーが手掛けたピアノ小品。

19世紀アメリカ南部で生まれたケークウォークというダンスのリズムを取り入れた、軽快で楽しい曲調が特徴です。

2拍子のリズムに乗せて、スタッカートとレガートを巧みに使い分けることで、子供がはにかみながら顔をのぞかせるような愛らしいイメージを描いています。

本作はドビュッシーが教則本のために作曲したもので、初心者の方でも弾けるような簡単な曲である一方で、簡単な曲を美しく弾くことの重要性を教えてくれる作品でもあります。

ピアノコンクールに挑戦する小学校低学年のお子さんにぴったりの曲ではないでしょうか。

雨の日のふんすいWilliam Gillock

ウィリアム・ギロックが手掛けたこの曲は、雨の日の噴水を描いた印象派風の作品です。

美しいメロディーと技巧的な要素が見事に融合しており、ギロックの教育的な意図が感じられます。

静かな導入部から始まり、噴水が勢いよく噴き上がるような華やかな中間部を経て、再び穏やかな雰囲気に戻る構成は、聴き手を飽きさせません。

コンクールをとおして技術向上と表現力を磨くのに、最適な1曲といえるでしょう。

手が交差するところは、できる限り早くポジション移動をすることでミスタッチが減らせるので、そんな動きの練習もしてみてくださいね。

タランテラWilliam Gillock

B級 ギロック:タランテラ(2022ピティナコンペ課題曲) pf.濵田 眞子 Mako Hamada
タランテラWilliam Gillock

多くの子供向けのピアノ作品を残したアメリカの音楽教育家、ウィリアム・ギロック作曲の『タランテラ』は、活発なリズムとうねりをともなったメロディが特徴的な作品です。

この作品は、小学校低学年の子供たちにとって、指の動かし方やリズム感を養うのにピッタリ!

速いテンポを保ちながら、明るく元気に演奏できるよう、テクニックを強化するための基礎練習を取り入れながら練習しましょう。

うねりのメロディからステップを踏むようなはずむリズムへの変化を意識するのも、インパクトのある演奏に仕上げるポイントですよ!

小さなさすらい人Gustav Lange

G.Lange : Der kleine Wanderer ランゲ : 小さなさすらい人
小さなさすらい人Gustav Lange

親しみやすくメロディックなピアノ音楽で知られるドイツの作曲家、グスタフ・ランゲの『小さなさすらい人』は、冒険への憧れを感じさせるメロディが特徴的な作品です。

ピアノを学び始めたばかりのお子さんでも挑戦しやすく、指の独立性や表現力を育むのにピッタリのこの曲は、コンクール曲にも最適!

また、この曲への取り組みは、日本人にとってなじみが薄いとされる3拍子のリズムに慣れる絶好の機会でもあります。

まずは、ゆったりとしたテンポで丁寧に練習し、徐々に表情豊かな演奏を心がけるとよいでしょう!

真夜中の火祭り平吉毅州

真夜中の火祭 ピアノ 平吉毅州【発表会おすすめ】ピアニスト 近藤由貴/The Midnight Fire Festival Piano, Yuki Kondo
真夜中の火祭り平吉毅州

『真夜中の火祭り』は、平吉毅州さんが作曲した子供向けのピアノ曲集『虹のリズム』の中の1曲。

情熱的で力強い曲調で聴き映えすることから、コンクール曲や発表会曲として非常に人気の高い作品です。

8分の6拍子の不規則で複雑なリズムは、子供たちにとって大きな挑戦となるはず!

まずは、片手ずつの練習でリズムを正確に把握し、徐々にテンポアップしていくのがオススメです。

楽譜に書かれた強弱やアクセントを忠実に再現し、力強くドラマティックな演奏を目指しましょう!

ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64-1「子犬のワルツ」Frederic Chopin

ショパン:ワルツ 第6番 「小犬のワルツ」 変ニ長調 Op.64-1 /國安 桔平(第46回入賞者記念コンサートB級[金賞])
ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64-1「子犬のワルツ」Frederic Chopin

『子犬のワルツ』として親しまれている、フレデリック・ショパン作曲の『ワルツ第6番 変ニ長調 Op.64-1』。

子犬がじゃれあうような軽快さと愛らしさを音楽で表現しているこの曲は、コンクール曲や発表会曲として頻繁に取り上げられている名曲中の名曲です。

明るく躍動感あふれるメロディを魅力的に演奏するためには、譜読みの段階から正しい指使いを身につけ、基礎的なテクニックを磨きつつ練習に取り組むことが重要!

小学校低学年の子供たちにとって、この曲は大きな挑戦であるとともに、音楽の楽しさと表現の豊かさを学べる素晴らしい機会になるはずです。