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ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介

ピアノへの造詣が深い方は、ある程度のピアノへの知識や技術が身についてくると難易度の高い楽曲を好んで聴くような時期があると思います。

さまざまなジャンルがあるなかで、クラシックとジャズピアノは特に難易度の高い作品が多く、長年にわたって多くの弾き手にとって壁として君臨しています。

今回はそんなピアノの難しい曲をピックアップしました。

速弾きを重視したジャズピアノから、音階の飛びが激しいクラシック、さらにはその両方の特徴を持つ現代クラシックまで、幅広いジャンルからチョイスしているので、ぜひチェックしてみてください。

ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介(1〜10)

メフィストワルツフランツ・リスト

ピアニストとしても活躍した作曲家、フランツ・リスト。

ピアノ曲の金字塔ともいえる存在で、いくつもの難しいピアノ曲を残してきました。

そんなリストの作品のなかでも、変わったピアノ曲と言われているのが、こちらの『メフィストワルツ』。

基本的には一般的な調性音楽なのですが、イントロの部分が特に珍しく、和音を連打する部分でもたついてしまうと一気にクオリティが落ちるという特殊な難しいピアノ曲です。

ぜひチェックしてみてください。

12の練習曲作品25-6番フレデリック・ショパン

Chopin, Frederic/12 Etudes op.25-6 gis-moll pf.根津理恵子
12の練習曲作品25-6番フレデリック・ショパン

いくつもの美しい旋律を残してきた偉大な作曲家、フレデリック・ショパン。

日本でもショパンの楽曲が好きな方は非常に多いと思います。

芸術性を重視しているイメージの強いショパンですが、実はピアニストへの挑戦状とも取れる高い難易度をほこる作品を生み出しています。

その中でも特に有名な作品が、こちらの『12の練習曲作品25-6番』。

右手の三度の重音によるトリルおよび半音階が課題の作品です。

もちろん芸術性も高いので、ぜひそちらも注目してみてください。

さすらい人幻想曲フランツ・シューベルト

シューベルト/幻想曲 ハ長調「さすらい人幻想曲」,D760,op.15/今田篤
さすらい人幻想曲フランツ・シューベルト

ロマン派音楽を代表する偉大な作曲家、フランツ・シューベルト。

偉大な作曲家の多くが幼い頃から楽器の才能に恵まれていることが多いのですが、シューベルトは決して技巧派とは言えない実力でした。

そんな彼でも技巧派な作品を作っているのですが、そのなかでも特に有名な作品がこちらの『さすらい人幻想曲』。

この作品は作曲したシューベルトでも弾くのが難しかったらしく、よく「こんな曲、悪魔に弾かせてしまえ」と愚痴をこぼしていたそうです。

ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介(11〜20)

スペインチック・コリア

アメリカを代表するジャズ・ピアニスト、チック・コリアさん。

ジャズやピアノに対する造詣が深い方であれば誰でもご存じの作曲家ですね。

そんなチック・コリアさんの名曲といえばこちらの『スペイン』を思い浮かべる方は多いと思います。

異常に難しい楽曲というわけではないものの、ピアニストの技量を知るには十分な楽曲で、ジャズの作品ということもあり、弾き手のアレンジも楽しめる魅力があります。

ジャズピアノをこれから勉強していきたいという方はぜひチェックしてみてください。

超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」フランツ・リスト

辻井伸行 / リスト: 超絶技巧練習曲集 より 第4曲 マゼッパ
超絶技巧練習曲集4番「マゼッパ」フランツ・リスト

フランツ・リストの名曲、超絶技巧練習曲集4番『マゼッパ』。

同じくフランツ・リストの名曲である『鬼火』と肩を並べる作品です。

同じ難易度の高い楽曲でも『鬼火』とは質がややことなり、こちらの楽曲は『鬼火』に比べて、持久力が求められるという特徴があります。

指の回りも必要なのですが、それ以上に休む暇がないため、シンプルに腕の持久力や指の持久力、そして高い集中力が求められる作品です。

体力に自信のあるピアノ愛好家の方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

ペトルーシュカからの三楽章イーゴル・ストアヴィンスキー

ストラヴィンスキー:ペトルーシュカからの三楽章(Stravinsky / Three movements from Petrouchka)
ペトルーシュカからの三楽章イーゴル・ストアヴィンスキー

20世紀を代表する作曲家として知られているイーゴリ・ストラヴィンスキー。

作曲家としてはもちろんのこと、指揮者やピアニストとしても活躍していました。

原始主義やセリー主義を軸にしており、作品にもそういった音楽性が表れていました。

そんなストラヴィンスキーの作品のなかでも、特に難しいと言われている作品が、こちらの『ペトルーシュカからの三楽章』です。

とにかく音が多く、かつ弾きにくいことで知られており、15分という決して非常に長いという楽曲ではありませんが、神経をすり減らしやすいと言われています。

ピアノ協奏曲第2番セルゲイ・プロコフィエフ

PTNA2019コンペ全国決勝大会 特級 銅賞 秋山紗穂 プロコフィエフ :ピアノ協奏曲第2番  Op.16 ト短調 Prokof’ev: Concerto No. 2 Pf.Akiyama,Saho
ピアノ協奏曲第2番セルゲイ・プロコフィエフ

20世紀を代表する偉大なロシアの作曲家、セルゲイ・プロコフィエフ。

近代音楽をたしなんでいる方なら誰でも知っている作曲家ですね。

いくつもの名曲を残してきているセルゲイ・プロコフィエフですが、こちらの『ピアノ協奏曲第2番』は特に難易度が高い作品として知られています。

基本的にセルゲイ・プロコフィエフは難易度が高いことで知られているのですが、この作品はそれが特に顕著で、ピアノ・ソロの場面も多いため、弾き手にとっては緊張することでしょう。

鍵盤の飛び、指の回り。

持久力。

全ての要素が高い次元で求められる偉大な作品です。