ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介
ピアノへの造詣が深い方は、ある程度のピアノへの知識や技術が身についてくると難易度の高い楽曲を好んで聴くような時期があると思います。
さまざまなジャンルがあるなかで、クラシックとジャズピアノは特に難易度の高い作品が多く、長年にわたって多くの弾き手にとって壁として君臨しています。
今回はそんなピアノの難しい曲をピックアップしました。
速弾きを重視したジャズピアノから、音階の飛びが激しいクラシック、さらにはその両方の特徴を持つ現代クラシックまで、幅広いジャンルからチョイスしているので、ぜひチェックしてみてください。
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ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介(11〜20)
ピアノソナタ第5番アレクサンドル・スクリャービン

近代音楽に大きな影響を与えたロシアの作曲家、アレクサンドル・スクリャービン。
10度の音程がつかめないほどの小さい手だったのにもかかわらず、非常にピアノがうまかったことで知られており、作曲家としてはその才能をいかした難易度の高い作品を生み出し続けました。
そんなスクリャービンのなかでも、特に難しい作品として名高いのが、こちらの『ピアノソナタ第5番』。
第1主題は特に激しく、指の回りの技術が求められます。
長大な展開もあるので、持久力も重要な作品です。
ピアノ独奏による協奏曲シャルル=ヴァランタン・アルカン

美しく端正な和音から始まる楽曲は、フランスのロマン派の作曲家兼ピアニストであるシャルル・ヴァランタン・アルカン作曲のピアノ独奏曲です。
幼くして神童と言われた彼は、パリ音楽院に入学後、数々の演奏活動に赴きます。
リストやショパンと同時代に活躍し、リストにより、アルカンのピアノ技巧は誰よりも優れたテクニックの持ち主であると称されました。
ピアノ曲でありながら、まるでオーケストによる交響曲のような豊かなスケールで、聴く者を魅了しますが、演奏は50分にもおよび、演奏者の精神的肉体的鍛錬を必要とする難曲とされています。
夜のガスパールモーリス・ラヴェル

近代のクラシックに絶大な影響を与えたフランスの偉大な作曲家、モーリス・ラヴェル。
フランスを代表する作曲家は芸術性の高い繊細なサウンドを得意としている傾向がありますが、ラヴェルもまたその1人で、他の作曲家には見受けられない圧倒的な個性と芸術性を秘めています。
そんなラヴェルの作品のなかで、難しいと言われている作品が、こちらの『夜のガスパール』。
全曲を合わせると相当な難しさで、芸術性を維持したまま、弾きこなせるのは一部の上級者だけです。
ピアノのための練習曲集第2巻より第13番「悪魔の階段」リゲティ・ジェルジュ

ルーマニア出身の作曲家、リゲティ・ジェルジュ。
今回、紹介している作曲家のなかで最も最近の作曲家で、現代クラシックにおいて大きな影響を残しました。
彼の音楽は実験的で、なかでも練習曲に関してはピアノという楽器の限界を求めるかのように、さまざまな挑戦が繰り返されました。
そんな彼の作品のなかで、特にオススメしたい難しい作品が、こちらの『ピアノのための練習曲集第2巻より第13番「悪魔の階段」』。
音階の上がり下がりが非常に多いだけでなく、その状態を5分以上続けなければならないという、ピアニスト泣かせな1曲です。
半音階的大ギャロップフランツ・リスト

ハンガリーを代表する作曲家、フランツ・リスト。
難しいピアノ曲を作った作曲家といえば、まずフランツ・リストをイメージする方は非常に多いと思います。
ピアニストとしても活躍を続けてきたからこそ、いくつもの難易度の高い楽曲を残してきました。
そんなリストの作品のなかでも、特にオススメしたい難しいピアノ曲が、こちらの『半音階的大ギャロップ』。
上行半音階と和音が入り乱れる作品で、とにかく指の回りが重視されます。
革命のエチュードフレデリック・ショパン

ショパンというと技巧的な作品というよりも芸術性の高い作品をイメージする方が多いと思います。
もちろん、芸術性の高さはどの作品もピカイチなのですが、なかには技巧に重きを置いた作品が存在します。
そのなかでも特にオススメしたい楽曲が、こちらの『革命のエチュード』。
圧倒的な技巧と芸術性を両立させた作品で、指の回りが特に重要視されます。
序盤から激しい打鍵が続くので、ある程度の持久力も求められるでしょう。
ぜひチェックしてみてください。
ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介(21〜30)
4つのエチュード 第4番 Op.7-4 嬰ヘ長調Igor Stravinsky

1908年に制作された2分弱の小品は、和声とリズムの斬新な組み合わせが光る傑作です。
軽快で活発な音の動きは、まるで花火のようにめまぐるしく弾け、聴く者を魅了します。
シンコペーションを巧みに取り入れたダイナミックな展開と、鮮やかな和音進行が絶妙に調和し、演奏者の技量を存分に引き出します。
本作は、短いながらも音楽の可能性を追求したイーゴリ・ストラヴィンスキーの革新的な精神が凝縮されており、ピアノ演奏会のアンコール曲として、心に残る感動を与えることでしょう。
なお、1947年11月にはピアニストのナディア・ライゼンバーグさんがカーネギー・ホールで印象的な演奏を残しています。