ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介
ピアノへの造詣が深い方は、ある程度のピアノへの知識や技術が身についてくると難易度の高い楽曲を好んで聴くような時期があると思います。
さまざまなジャンルがあるなかで、クラシックとジャズピアノは特に難易度の高い作品が多く、長年にわたって多くの弾き手にとって壁として君臨しています。
今回はそんなピアノの難しい曲をピックアップしました。
速弾きを重視したジャズピアノから、音階の飛びが激しいクラシック、さらにはその両方の特徴を持つ現代クラシックまで、幅広いジャンルからチョイスしているので、ぜひチェックしてみてください。
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ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介(51〜60)
8つの演奏会用練習曲 Op.40 第3曲「トッカティーナ」Nikolai Kapustin

ハイセンスな音楽性で多くのファンに愛された偉大な作曲家、ニコライ・カプースチン。
彼の作品のなかでも特に難曲としてオススメしたいのが、こちらの『8つの演奏会用練習曲 Op.40 第3曲「トッカティーナ」』。
非常に有名な作品ですね。
本作はジャズテイストに仕上げられた作品なのですが、プレリュードがとにかく難しい!
単純な難しさで言えば他にも難しい楽曲はいくつも存在しますが、本作の高い演奏効果を発揮しながら演奏するには、相当な実力が求められます。
トッカータ ハ長調 Op.7Robert Schumann

シューマンの難曲として名高い作品、『トッカータ ハ長調 Op.7』。
「トッカータ」は日本語で「触れる」といった意味で、シューマンは演奏家の指ならしをかねた即興曲として作ったようです。
しかしこの作品、指ならしといっても決して簡単な曲ではありません。
むしろ、シューマンの作品のなかでもトップクラスの難易度をほこります。
高い演奏効果を追い求めた結果、難所が非常に多く、第1主題も第2主題も高度なテクニックを求められる仕上がりとなっています。
12の超絶技巧練習曲 Op.11 第10番「レズギンカ」Sergey Lyapunov,

セルゲイ・リャプノフの名作『12の超絶技巧練習曲』。
この作品はフランツ・リストの名作『超絶技巧練習曲』に対抗して、彼が使用しなかった12の調を使って作曲されました。
対抗しているのは調だけではなく、演奏もリストのものと肩を並べる圧倒的な難易度をほこります。
その中でも特にオススメしたいのが、こちらの『12の超絶技巧練習曲 Op.11 第10番「レズギンカ」』。
舞踊音楽をベースとしており、鍵盤を非常に強くたたき続けるハードな演奏が特徴です。
難易度のベクトルとしては『鬼火』に近い感じですね。
練習曲「鉄道」Op.27bCharles Valentin Alkan
フランスのロマン派を代表する作曲家の1人、シャルル=ヴァランタン・アルカン。
こちらの『練習曲「鉄道」Op.27b』はアルカンの作品のなかでも、特に難しいと言われている楽曲です。
そんなこの作品のポイントは、なんといっても緩急。
冒頭からいきなり、蒸気機関車をイメージした急速のパッセージが登場します。
16分音符ということもあり、とにかく右手が忙しい作品で、相当な指の速さが求められます。
シンプルに演奏難易度が高い作品なので、指の動きに自信のある方はぜひチェックしてみてください。
ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介(61〜70)
パガニーニ大練習曲集 第3曲「ラ・カンパネラ」Franz Liszt

フランツ・リストの名作『パガニーニ大練習曲集 第3曲「ラ・カンパネラ」』。
最も有名なピアノ曲の一つなので、多くの方がご存じだと思います。
難易度は最上級に相当し、上級者でも気を抜けばミスタッチが出てしまいます。
その分、聴きごたえはバツグンです。
この作品のポイントは跳躍の多さと指の敏捷性が非常に高いレベルで求められること。
近道はなく、地道に実力をつけていくしかありませんが、ぜひこの楽曲を目標にピアノ練習に励んでみてください。
ピアノソナタ ロ短調 S.178Franz Liszt

リストの作品には、いかにもリストらしい構成や展開が存在します。
こちらの『ピアノソナタ ロ短調 S.178』という作品はその中でも特に「リストらしい」作品の1つです。
『超絶技巧練習曲』に比べるとやや易しい難易度ではありますが、それでも上級の中でも上位に位置する作品で、重厚なフォルティッシモの連打から非常に速いパッセージまで、幅広い技巧が求められます。
楽譜だけでは簡単に思えるかもしれませんが、実際に弾いてみると難しさを感じる作品といえるでしょう。
ピアノソナタ 第23番 Op.57「熱情」第3楽章Ludwig van Beethoven

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの名作『ピアノソナタ 第23番 Op.57「熱情」第3楽章』。
彼のソナタといえば『悲愴』や『月光』が有名ですが、今回はあえてこちらをピックアップしました。
この作品はベートーヴェンの作品のなかでも、最も有名な『運命』の原型とも言える作品で、彼ならではの感情的な表現が多く登場します。
もちろん、演奏難易度も表現の多さに比例して高まっているのですが、その分、聴き映えのする作品なので、ぜひチェックしてみてください。
おわりに
今回は難易度の高いピアノの楽曲を紹介していったわけですが、ジャズピアノは圧倒的な速弾き、クラシックは鍵盤の飛びがすさまじかったですね。
難しさのベクトルは違えど、どちらもピアノの本質を味わうにはうってつけです。
今回の記事をきっかけにぜひピアノに興味を持っていただければ幸いでございます。