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ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介

ピアノへの造詣が深い方は、ある程度のピアノへの知識や技術が身についてくると難易度の高い楽曲を好んで聴くような時期があると思います。

さまざまなジャンルがあるなかで、クラシックとジャズピアノは特に難易度の高い作品が多く、長年にわたって多くの弾き手にとって壁として君臨しています。

今回はそんなピアノの難しい曲をピックアップしました。

速弾きを重視したジャズピアノから、音階の飛びが激しいクラシック、さらにはその両方の特徴を持つ現代クラシックまで、幅広いジャンルからチョイスしているので、ぜひチェックしてみてください。

もくじ

ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介(1〜20)

さすらい人幻想曲フランツ・シューベルト

シューベルト/幻想曲 ハ長調「さすらい人幻想曲」,D760,op.15/今田篤
さすらい人幻想曲フランツ・シューベルト

ロマン派音楽を代表する偉大な作曲家、フランツ・シューベルト。

偉大な作曲家の多くが幼い頃から楽器の才能に恵まれていることが多いのですが、シューベルトは決して技巧派とは言えない実力でした。

そんな彼でも技巧派な作品を作っているのですが、そのなかでも特に有名な作品がこちらの『さすらい人幻想曲』。

この作品は作曲したシューベルトでも弾くのが難しかったらしく、よく「こんな曲、悪魔に弾かせてしまえ」と愚痴をこぼしていたそうです。

「パガニーニ大練習曲」より第4曲「アルペジオ」Franz Liszt

パガニーニのヴァイオリン作品をピアノに編曲した壮大な変奏曲です。

1838年に初版が発表され、その後改訂を重ねて現在の形になりました。

主題に続く11の変奏では、トレモロ、オクターブ、アルペジオなど、ピアノならではの技巧が贅沢にちりばめられています。

フランツ・リストがパガニーニの演奏に感銘を受け、ピアノでもヴァイオリンのような表現を目指して作曲した本作は、聴衆を魅了する華やかさと、深い音楽性を兼ね備えています。

音の重なりや展開の美しさは、ピアノの魅力を存分に引き出しており、コンサートやピアノコンクールでも人気の高い作品です。

確かな技術と表現力を持つ演奏者の方におすすめの、発表会で存在感を放つ一曲といえるでしょう。

ピアノの難しい曲|クラシックからジャズピアノまで紹介(21〜40)

半音階的大ギャロップフランツ・リスト

ハンガリーを代表する作曲家、フランツ・リスト。

難しいピアノ曲を作った作曲家といえば、まずフランツ・リストをイメージする方は非常に多いと思います。

ピアニストとしても活躍を続けてきたからこそ、いくつもの難易度の高い楽曲を残してきました。

そんなリストの作品のなかでも、特にオススメしたい難しいピアノ曲が、こちらの『半音階的大ギャロップ』。

上行半音階と和音が入り乱れる作品で、とにかく指の回りが重視されます。

革命のエチュードフレデリック・ショパン

4K – 革命のエチュード – ショパン – 高音質 – Etude Op.10 No.12 – Chopin – ピアノ – piano – CANACANA
革命のエチュードフレデリック・ショパン

ショパンというと技巧的な作品というよりも芸術性の高い作品をイメージする方が多いと思います。

もちろん、芸術性の高さはどの作品もピカイチなのですが、なかには技巧に重きを置いた作品が存在します。

そのなかでも特にオススメしたい楽曲が、こちらの『革命のエチュード』。

圧倒的な技巧と芸術性を両立させた作品で、指の回りが特に重要視されます。

序盤から激しい打鍵が続くので、ある程度の持久力も求められるでしょう。

ぜひチェックしてみてください。

スケルツォ・フォコーソ 作品34Charles Valentin Alkan

極上の超絶技巧と情熱が融合した華麗なピアノ曲で、観客を魅了する作品です。

まるで炎のような熱烈なエネルギーが、指先から奏でられる音色の一つひとつに宿っており、聴く人の心を惹きつけてやみません。

シャルル=ヴァランタン・アルカンが1847年に作曲した本作は、高度な演奏技術と深い表現力を要求する、まさに発表会の主役にふさわしい一曲。

エネルギッシュで生き生きとした表現が特徴的で、会場全体を圧倒的な存在感で包み込みます。

ピアノの技術を存分に活かしながら、聴衆を魅了したい方におすすめです。

豊かな音楽性と卓越した技巧を兼ね備えた方なら、きっと素晴らしい演奏を披露できるはずです。

演奏会用練習曲「騎士」 Op.17Charles Valentin Alkan

変ロ長調の壮大な世界が広がる楽曲で、シャルル=ヴァランタン・アルカンの傑作として知られています。

高速パッセージと和音の連打、両手で奏でるオクターブ技法など、次々と繰り出される華麗な演奏技術は、まるで中世の騎士が颯爽と馬を駆る姿を彷彿とさせます。

1844年に出版された本作は、力強さと優雅さを兼ね備えた6分間の演奏で、会場全体を圧倒的な存在感で魅了します。

極めて高度な技巧を要する曲ですが、ピアノの魅力を存分に引き出せる作品として、発表会でインパクトのある演奏を目指す方にぴったりです。

聴衆を魅了する表現力と確かな技術を持つピアニストの皆様に、ぜひチャレンジしていただきたい一曲です。