洋楽ポストパンクの名曲。まずは聴いてほしい人気曲まとめ
70年代末から80年代初頭に現れた「ポストパンク」は、パンクロックの精神を受け継ぎながらも実験的で革新的なサウンドを追求した洋楽の重要なムーブメントです。
ダークでメランコリックな雰囲気、アート性の高い音楽性、そして社会への鋭い視点を持つ歌詞が特徴的なこのジャンル。
時代を超えて現代のバンドにも大きな影響を与え続けています。
「パンク」という言葉だけで聴いてみたら驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらの記事では日本も含めて熱烈なファンも多く、00年代以降にリバイバルブームもあった「ポストパンク」の定番の名曲をご紹介。
初心者の方もぜひご覧ください!
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洋楽ポストパンクの名曲。まずは聴いてほしい人気曲まとめ(1〜10)
Whip ItDevo

アメリカ出身のディーヴォが放った大ヒット曲『Whip It』。
一度聴いたら忘れられないシンセリフと機械的なビートは、まるで未来の応援歌みたい!
表向きは「頑張れ」と背中を押してくれるポジティブソングですが、彼らが掲げる「人類は退化する」という痛烈なコンセプトを知ると、その印象は一変します。
問題に立ち向かえと繰り返す歌詞は、当時の楽観的なアメリカ文化への皮肉だったのかもしれませんね。
この曲の本当の意味を知った時、ただのポップソングではない深みにハッとさせられます。
キャッチーなサウンドに隠された知的なユーモアに、思わず唸ってしまう方も多いのではないでしょうか?
Arrogance Gave Him UpThe Associates

アソシエイツはビリー・マッケンジーとアラン・ランキンによって結成されたスコットランドのバンドで、1979年にデビューしました。
「Arrogance Gave Him Up」は1982年にリリースされたサードアルバム「Sulk」の収録曲です。
Damaged GoodsGang Of Four

イギリスのポストパンクバンド、ギャング・オブ・フォーが1978年に放ったデビュー曲です。
ファンクやダブを融合させた革新的なサウンドは、後の多くのバンドに影響を与えたことでも知られています。
恋愛のもつれを歌っているようにも聴こえますが、実は関係性に潜む不均衡や社会の構造を暴き出す歌詞が印象的ですよね。
カミソリのように鋭利なギターと、思わず体が揺れるベースラインが絡み合う緊張感に、ハッとさせられる人も多いはず。
彼らの音楽スタイルは00年代以降のポストパンクリバイバル勢にも多大なる影響を与えていますから、ぜひチェックしてみてください。
洋楽ポストパンクの名曲。まずは聴いてほしい人気曲まとめ(11〜20)
SpellboundSiouxsie And The Banshees

イギリスのバンド、スージー・アンド・ザ・バンシーズが1981年に放った名曲『Spellbound』。
イントロから鳴り響くジョン・マッギーさんの万華鏡のようにきらめくギターリフに、心を鷲掴みにされた方も多いのではないでしょうか。
目まぐるしく展開するアルペジオは、まるで抗うことのできない魔法の呪文のようです。
そこに力強いトライバルなドラムと、唯一無二の存在感を放つスージー・スーさんの歌声が重なると、一瞬でダークで幻想的な世界へと引きずり込まれてしまいます。
張り詰めた緊張感のなかに、不思議な高揚感が生まれるこの感覚は、彼らならではの魅力かもしれませんね。
Swamp ThingThe Chameleons

イングランド出身のザ・カメレオンズが描く、内面に渦巻く葛藤を幻想的なサウンドで表現した楽曲です。
幾重にも重なるギターの響きは、まるで夢と現実の狭間を漂っているかのよう。
「沼の怪物」というタイトル通り、出口のない暗闇でもがく苦しい心情が伝わってきます。
どうしようもない状況に追い込まれ、自分が自分でないような感覚に陥ってしまった経験、あなたにもありませんか?
しかし、マーク・バージェスさんの切実な歌声と美しいメロディは、そんな闇の中に差し込む一筋の光のよう。
この音の渦に身を任せると、心の重荷が少しだけ軽くなるかもしれませんね。
Sunday Bloody SundayU2

U2は1980年にデビューしたアイルランドのバンドで、2005年にはロックの殿堂入りしています。
「Sunday Bloody Sunday」は全英チャートで1位になった1983年のアルバム「WAR」に収録された曲です。
Totally WiredThe Fall

イングランド出身のポストパンクバンド、ザ・フォールが1980年に放った代表曲です。
唯一のオリジナルメンバー、マーク・E・スミスさんの毒舌なボーカルが強烈な個性を放っています。
反復されるギターリフと強靭なベースラインが織りなすサウンドは、ひりつくような緊張感そのもの。
「完全に昂ぶっている」と叫ぶ歌詞は、社会への反発やどうしようもない焦燥感を抱える心の叫びのよう。
BBCのDJジョン・ピールさんが熱烈に支持したというエピソードからも、この曲が持つ抗いがたい魅力の大きさがうかがえます。
内に秘めた衝動を解放したい時に聴いてほしい、カルト的な人気を誇る1曲です。





