【2025】ブラジルの国民的音楽!~サンバの名曲・人気曲まとめ
サンバといえばブラジルにおける代表的な音楽ジャンルですが、ダンスやカーニバルの総称のようなイメージを持たれている方も実は多いのではないでしょうか。
本稿では、知っているようであまり知られていない音楽ジャンルとしてのサンバの名曲を一挙ご紹介!
クラシックな名曲はもちろん、2010年代以降のサンバやパゴージをモダンに昇華した近年活躍しているアーティストによる楽曲まで、バリエーション豊かなラインアップでお届けします。
ここで取り上げられた楽曲を聴くことで、あなたのサンバに対するイメージが変わるかもしれません。
ぜひお楽しみください!
【2025】ブラジルの国民的音楽!~サンバの名曲・人気曲まとめ(1〜10)
Dança Da CordinhaÉ o Tchan!

ブラジルの人気パゴージェバンド、エ・オ・チャンによる1996年1月リリースの楽曲は、アクサンバの要素を取り入れた踊りやすいリズムが特徴です。
軽快なアクセントのアシェ音楽に分類されるこの曲は、ダンスイベントをテーマにしており、参加者が紐の下をくぐりながら踊る様子を描いています。
エ・オ・チャンは1992年にサルヴァドールで結成され、1995年にリリースした初のアルバムがトリプルプラチナを達成するなど、ブラジル国内外で大きな成功を収めました。
本作は、カーニバルやパーティーで人気があり、エネルギッシュでダンサブルな性質から、多くの人々に親しまれています。
ブラジルの文化的なイベントや社交場で楽しみたい方にぴったりの一曲です。
Samba De JaneiroBellini

サンバという音楽ジャンルに詳しくない方で、サンバに対する何となくのイメージとしてこの楽曲を思い浮かべるという人も多いかもしれませんね。
『Samba De Janeiro』は、1997年にリリースされて世界的な大ヒットを記録した楽曲です。
一度聴いただけで覚えてしまう印象的すぎるメイン・フレーズは、プロ野球や高校野球、サッカーの応援歌などで一度は耳にしたことがあるでしょう。
まさにリオのカーニバル、といった雰囲気のMVも含めて祝祭的な雰囲気満載の楽曲ではありますが、実はこの曲はドイツ出身のプロデューサー、ラモン・ツェンカーさんが率いるテクノ・ユニットによるものなのです。
サンバの音楽的要素を拝借しつつ、4つ打ちのダンス・ミュージックとなっており、聴く人の本能的な高揚感を引き出してひたすら踊らせるための音楽、といった趣です。
サンバというには変化球ではありますが、サンバからこういう楽曲も生まれたということ自体がおもしろいですよね。
MaldivasLudmilla

ブラジル出身のリュドミラさんによる、情熱的で官能的な楽曲です。
マルディブの青い海を思わせるようなトロピカルな雰囲気の中に、恋人との親密な時間を過ごしたいという願望が込められています。
2022年1月にリリースされたこの曲は、サンバやパゴージのリズムを取り入れつつも、ポップやR&Bの要素も感じられる、まさに現代的なブラジル音楽の魅力が詰まった1曲と言えるでしょう。
本作は、リュドミラさんの多彩な音楽性を示すと同時に、彼女の個性的な歌声とパフォーマンスが光る楽曲となっています。
心地よいビーチでリラックスしたい時や、大切な人と過ごす特別な夜に聴きたくなる、そんな魅力的な1曲です。
Alguém me avisouDona Ivone Lara

2018年に96歳でこの世を去ったブラジル音楽界の偉大なるアーティストにして、女性サンビニスタの先駆的な存在のドナ・イヴォニ・ララさん。
サンバの歌姫としては珍しく自身が作曲も手掛けるシンガーソングライターで、看護師でもあったという異色の経歴を持つドナさんが作り上げたサンバの名曲たちは、多くの後続のアーティストたちにカバーされています。
1981年にリリースされ、全曲がドナさん作曲のナンバーで構成された名盤『Sorriso negro』に収録されている『Alguem Me Avisou』も、ドナさんが遺した素晴らしいサンバの名曲の1つです。
実はこの曲、ブラジル音楽界の重鎮であるカエターノ・ヴェローゾさんの妹、マリア・ベターニアさんに提供した曲のセルフ・カバーなのですね。
マリアさんのバージョンは1980年にリリースされた人気作『Talismã』に収録されており、こちらはブラジルの北東部バイーア地方の伝統音楽と言われる「ホーダ・ヂ・サンバ」形式の録音で、ジルベルト・ジルさんやマリアさんのお兄さんのカエターノさんが参加していますよ。
Tiro ao ÁlvaroElis Regina & Adoniran Barbosa

ブラジル音楽の国民的ヒットソングとして知られる名曲中の名曲です!
エリス・レジーナさんとアドニラン・バルボーザさんによる歌唱が最も有名ですね。
1973年にリリースされたこの楽曲は、バルボーザさん独特のユーモラスな歌詞が特徴的。
愛の痛みを射撃の的に例えた歌詞は、メランコリーとユーモアが絶妙に混ざり合っています。
本作は、ブラジルの軍事独裁政権下で一時期検閲の対象となりましたが、その後も多くの人々に愛され続けています。
サンバの魅力を存分に味わいたい方や、ブラジル音楽の奥深さを感じたい方におすすめの一曲ですね。