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【2025】ブラジルの国民的音楽!~サンバの名曲・人気曲まとめ

サンバといえばブラジルにおける代表的な音楽ジャンルですが、ダンスやカーニバルの総称のようなイメージを持たれている方も実は多いのではないでしょうか。

本稿では、知っているようであまり知られていない音楽ジャンルとしてのサンバの名曲を一挙ご紹介!

クラシックな名曲はもちろん、2010年代以降のサンバやパゴージをモダンに昇華した近年活躍しているアーティストによる楽曲まで、バリエーション豊かなラインアップでお届けします。

ここで取り上げられた楽曲を聴くことで、あなたのサンバに対するイメージが変わるかもしれません。

ぜひお楽しみください!

【2025】ブラジルの国民的音楽!~サンバの名曲・人気曲まとめ(1〜10)

MaldivasLudmilla

LUDMILLA – Maldivas – Numanice #2
MaldivasLudmilla

ブラジル出身のリュドミラさんによる、情熱的で官能的な楽曲です。

マルディブの青い海を思わせるようなトロピカルな雰囲気の中に、恋人との親密な時間を過ごしたいという願望が込められています。

2022年1月にリリースされたこの曲は、サンバやパゴージのリズムを取り入れつつも、ポップやR&Bの要素も感じられる、まさに現代的なブラジル音楽の魅力が詰まった1曲と言えるでしょう。

本作は、リュドミラさんの多彩な音楽性を示すと同時に、彼女の個性的な歌声とパフォーマンスが光る楽曲となっています。

心地よいビーチでリラックスしたい時や、大切な人と過ごす特別な夜に聴きたくなる、そんな魅力的な1曲です。

Alguém me avisouDona Ivone Lara

2018年に96歳でこの世を去ったブラジル音楽界の偉大なるアーティストにして、女性サンビニスタの先駆的な存在のドナ・イヴォニ・ララさん。

サンバの歌姫としては珍しく自身が作曲も手掛けるシンガーソングライターで、看護師でもあったという異色の経歴を持つドナさんが作り上げたサンバの名曲たちは、多くの後続のアーティストたちにカバーされています。

1981年にリリースされ、全曲がドナさん作曲のナンバーで構成された名盤『Sorriso negro』に収録されている『Alguem Me Avisou』も、ドナさんが遺した素晴らしいサンバの名曲の1つです。

実はこの曲、ブラジル音楽界の重鎮であるカエターノ・ヴェローゾさんの妹、マリア・ベターニアさんに提供した曲のセルフ・カバーなのですね。

マリアさんのバージョンは1980年にリリースされた人気作『Talismã』に収録されており、こちらはブラジルの北東部バイーア地方の伝統音楽と言われる「ホーダ・ヂ・サンバ」形式の録音で、ジルベルト・ジルさんやマリアさんのお兄さんのカエターノさんが参加していますよ。

LancinhoTurma do Pagode

Turma do Pagode – Lancinho ((O Som das Multidões Ao Vivo) [Clipe Oficial])
LancinhoTurma do Pagode

ブラジルのサンバ~パゴージュ界を代表するグループ、トゥルマ・ドゥ・パゴージさんの楽曲をご紹介します。

本作は2012年にリリースされ、禁断の恋愛をテーマにした歌詞が特徴的です。

秘密の関係を楽しむ二人の葛藤や欲望を掘り下げた内容で、感情を揺さぶる歌詞が多くのリスナーの心を捉えました。

グループは1994年にサンパウロで結成され、パゴージュというサンバの影響を受けた軽快でダンサブルなリズムが特徴的な音楽ジャンルで活躍しています。

ブラジル国内外で高い評価を受け、ラテンアメリカ諸国でも人気を誇るグループです。

本作を聴くと、あなたもきっとブラジル音楽の魅力に取り付かれることでしょう。

【2025】ブラジルの国民的音楽!~サンバの名曲・人気曲まとめ(11〜20)

Num Corpo SoMaria Rita

Maria Rita – Num Corpo So (Official Music Video)
Num Corpo SoMaria Rita

ブラジル出身の歌姫マリア・リタさんが2007年9月にリリースした楽曲は、切ない恋心を歌い上げる珠玉のサンバ・ナンバーです。

失われた愛を取り戻そうともがく主人公の心情を、マリア・リタさんの表現力豊かな歌声が見事に描き出しています。

本作は彼女の3枚目のアルバム『セグンド』に収録されており、ブラジル音楽の伝統を大切にしつつ現代的なアレンジも取り入れた秀作となっています。

マリア・リタさんの代表曲の一つとして、ライブでも定番となっているこの曲。

失恋の傷を癒したい人や、切ない恋心に共感したい人におすすめの一曲です。

Tiro ao ÁlvaroElis Regina & Adoniran Barbosa

ブラジル音楽の国民的ヒットソングとして知られる名曲中の名曲です!

エリス・レジーナさんとアドニラン・バルボーザさんによる歌唱が最も有名ですね。

1973年にリリースされたこの楽曲は、バルボーザさん独特のユーモラスな歌詞が特徴的。

愛の痛みを射撃の的に例えた歌詞は、メランコリーとユーモアが絶妙に混ざり合っています。

本作は、ブラジルの軍事独裁政権下で一時期検閲の対象となりましたが、その後も多くの人々に愛され続けています。

サンバの魅力を存分に味わいたい方や、ブラジル音楽の奥深さを感じたい方におすすめの一曲ですね。

Muito RomânticoXande de Pilares

Xande Canta Caetano – Muito Romântico (Vídeo Oficial)
Muito RomânticoXande de Pilares

ブラジルのサンバ界を代表する歌手、シャンジ・デ・ピラーレスさんが、カエターノ・ヴェローゾさんへのトリビュート・アルバム『Xande Canta Caetano』から本作を2023年8月にリリースしました。

深い感情と自己表現に焦点を当てた歌詞が特徴的で、シャンジさんの温かみのあるヴォーカルとリズミカルなサンバのビートが見事に融合しています。

自身の言葉を飾らずに歌い上げる姿勢や、他人に理解されなくても沈黙することのない強さが表現されており、リスナーの心に深く響く1曲となっています。

伝統的なサンバに現代的な要素を取り入れたシャンジさんの音楽性が存分に発揮された本作は、サンバの新たな魅力を発見したい方にぴったりの1曲です。

Camarao Que Dorme A Onda LevaZeca Pagodinho

何はともあれ、こちらに載せた動画をご覧ください。

ブラジル音楽界のスターたちが多く参加、実に楽しそうにリズムに乗って歌うシーンを見ていると、ブラジル音楽を知らずとも何だか微笑ましくなってしまいますよね。

こちらの楽曲『Camarão Que Dorme A Onda Leva』は、サンバ・パゴーヂ界の重鎮ゼカ・パゴヂーニョさん、フンド・ヂ・キンタルの全盛期にメンバーとして活躍したアルリンド・クルスさんらが手掛けており、ベッチ・カルヴァーリョさんに提供された曲です。

サンバ~パゴーヂの王道とも言えそうな、にぎやかで心も体も踊り出しそうなナンバーですよね。

ゼカさん、アルリンドさんそれぞれがソロで歌っておりますが、オリジナルを聴きたいという方はベッチさんが1988年にリリースしたアルバム『Toque De Malícia』を手に取ってみてください!