【2025】ブラジルの国民的音楽!~サンバの名曲・人気曲まとめ
サンバといえばブラジルにおける代表的な音楽ジャンルですが、ダンスやカーニバルの総称のようなイメージを持たれている方も実は多いのではないでしょうか。
本稿では、知っているようであまり知られていない音楽ジャンルとしてのサンバの名曲を一挙ご紹介!
クラシックな名曲はもちろん、2010年代以降のサンバやパゴージをモダンに昇華した近年活躍しているアーティストによる楽曲まで、バリエーション豊かなラインアップでお届けします。
ここで取り上げられた楽曲を聴くことで、あなたのサンバに対するイメージが変わるかもしれません。
ぜひお楽しみください!
【2025】ブラジルの国民的音楽!~サンバの名曲・人気曲まとめ(21〜30)
Os PassistasCaetano Veloso

1960年代後半のブラジルでの芸術運動である、トロピカリアの中の代表歌手、Caetano Veloso。
そんな彼が1997年に発表した名曲がこちらです。
Caetano Velosoは、MPBのイメージの強いですが、ボサノヴァ、サンバ、なんでもこなすマルチな音楽家です。
Samba TristeBaden Powell

サンバは歌入りのものだけでなく、インストゥルメンタル曲も存在します。
本稿で取り上げている『Samba Triste』は、邦題の『悲しみのサンバ』でも知られる超名曲であり、ブラジル音楽の代表的なギタリストであるバーデン・パウエルさんが、当時19歳という若さで作曲した楽曲。
その卓越したギターのテクニックと作曲家としての才能で、後世のアーティストにも多大なる影響を与えたパウエルさんは、多くのボサノバの名曲を生み出したことでも知られていますね。
『悲しみのサンバ』にかんしては、サンバらしい躍動感にあふれたリズムを軸として、哀愁を帯びながらも情熱的な旋律を生み出すギター・プレイが見事としか言いようがなく、洗練されたボサノバでは味わえない荒々しいまでの魅力を感じさせます。
腰を据えて、じっくりと耳を傾けたい名演に乾杯です!
Oba, Lá vem elaJorge Ben

ブラジル音楽の巨匠ジョルジ・ベンさんによる、サンバロックの名曲中の名曲です!
1970年1月にリリースされたアルバム『Força Bruta』の1曲目を飾ったこちらの楽曲は、軽快なリズムと甘美なメロディが印象的。
歌詞は、遠くから憧れの女性を見つめる男性の心情を描いており、ブラジルらしい陽気さとほろ苦い恋心が絶妙なバランスで表現されています。
サンバの伝統的な要素を大切にしながらも、ロックやMPBの要素を取り入れた革新的なサウンドは、ブラジル音楽の新たな可能性を切り開いた1曲として高く評価されていますよ。
心踊るリズムに乗せて、甘い恋心に浸りたい方にぜひおすすめです。
CarinhosoPixinguinha

ブラジルの国民的音楽といえば、サンバが真っ先に思い浮かびますよね。
そんなサンバの名曲として、ピシンギーニャさんの作品をご紹介します。
ブラジル出身の彼は、ショーロとサンバの発展に大きな影響を与えた音楽家として知られています。
本作は、1937年にオルランド・シルヴァさんによって大ヒットし、2009年にはブラジルで3番目に偉大な曲として認定されました。
純粋な愛情を切なく表現した歌詞は、聴く人の心に深く響きます。
まるで恋する人に語りかけるような温かさと、時に達成できない愛の切なさが感じられる一曲です。
サンバの魅力を存分に味わいたい方におすすめですよ。
Samba da BençãoVinicius de Moraes

ブラジル音楽史に燦然と輝く星、ヴィニシウス・デ・モラエスさんの名曲として知られるこの楽曲は、サンバの本質を美しく表現した傑作です。
詩人としての才能を存分に発揮した歌詞は、サンバを単なる音楽ではなく、人生の喜びと悲しみを包含した祈りの形として描き出しています。
1960年代に制作されたこの曲は、ヴィニシウスさんとバーデン・パウエルによるアフロサンバのシリーズの一部として位置づけられ、ブラジル音楽の新境地を切り開きました。
映画「ある男とある女」のサウンドトラックにも採用され、国際的な注目を集めたこの楽曲は、サンバの魅力を知るきっかけとしてもおすすめです。