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【2025】ブラジルの国民的音楽!~サンバの名曲・人気曲まとめ

サンバといえばブラジルにおける代表的な音楽ジャンルですが、ダンスやカーニバルの総称のようなイメージを持たれている方も実は多いのではないでしょうか。

本稿では、知っているようであまり知られていない音楽ジャンルとしてのサンバの名曲を一挙ご紹介!

クラシックな名曲はもちろん、2010年代以降のサンバやパゴージをモダンに昇華した近年活躍しているアーティストによる楽曲まで、バリエーション豊かなラインアップでお届けします。

ここで取り上げられた楽曲を聴くことで、あなたのサンバに対するイメージが変わるかもしれません。

ぜひお楽しみください!

もくじ

【2025】ブラジルの国民的音楽!~サンバの名曲・人気曲まとめ(1〜20)

Alma BoemiaToninho Geraes

Toninho Geraes – Alma Boêmia – Clipe Oficial
Alma BoemiaToninho Geraes

ブラジルはミナスジェライス州ベロオリゾンチ生まれのサンビニスタ、トニーニョ・ジェライスさんはソロ・アーティストとしてはもちろん、大ヒットを記録したマルチーニョ・ダ・ヴィラさんの1995年の名曲『Mulheres』を手掛けるなど、作曲家としても素晴らしいキャリアを持つミュージシャンです。

来日経験もあり、日本のブラジル音楽好きにもよく知られた存在ですね。

包容力のある歌声と落ち着いた雰囲気のアンサンブルが印象的な『Alma Boêmia』は、トニーニョさんが2014年に発表したアンセミックなナンバー。

同年にリリースされた『TUDO QUE SEU』に収録されており、アルバムではマルコス・サクラメントさんやホッキ・フェレイラさんといったサンバ界の偉人との共演も果たしています。

ポップなメロディはサンバに馴染みのない方でも聴きやすく、トニーニョさんのソングライターとしての実力が発揮された名曲と言えましょう。

Camarao Que Dorme A Onda LevaZeca Pagodinho

何はともあれ、こちらに載せた動画をご覧ください。

ブラジル音楽界のスターたちが多く参加、実に楽しそうにリズムに乗って歌うシーンを見ていると、ブラジル音楽を知らずとも何だか微笑ましくなってしまいますよね。

こちらの楽曲『Camarão Que Dorme A Onda Leva』は、サンバ・パゴーヂ界の重鎮ゼカ・パゴヂーニョさん、フンド・ヂ・キンタルの全盛期にメンバーとして活躍したアルリンド・クルスさんらが手掛けており、ベッチ・カルヴァーリョさんに提供された曲です。

サンバ~パゴーヂの王道とも言えそうな、にぎやかで心も体も踊り出しそうなナンバーですよね。

ゼカさん、アルリンドさんそれぞれがソロで歌っておりますが、オリジナルを聴きたいという方はベッチさんが1988年にリリースしたアルバム『Toque De Malícia』を手に取ってみてください!

Tá EscritoGrupo Revelacao

Grupo Revelação – Tá Escrito (Ao Vivo no Morro)
Tá EscritoGrupo Revelacao

ブラジルの音楽シーンで重要な存在感を放つグルーポ・ヘヴェラソンが手掛けた楽曲は、希望と信念に満ちた歌詞が特徴的です。

サンバとパゴージの伝統を受け継ぎながら、モダンなアレンジを加えた本作は、聴く人の心に深く響く温かみのあるメロディーが印象的。

困難に立ち向かう勇気や自己信頼の大切さを歌い上げる歌詞は、まるで聴く人に直接語りかけるかのようなフランクな魅力にあふれています。

2014年にリリースされたこの曲は、グルーポ・ヘヴェラソンさんの代表曲として多くのファンに愛されています。

落ち込んだ時や元気が欲しい時にぴったりの一曲、ぜひ聴いてみてください。

LancinhoTurma do Pagode

Turma do Pagode – Lancinho ((O Som das Multidões Ao Vivo) [Clipe Oficial])
LancinhoTurma do Pagode

ブラジルのサンバ~パゴージュ界を代表するグループ、トゥルマ・ドゥ・パゴージさんの楽曲をご紹介します。

本作は2012年にリリースされ、禁断の恋愛をテーマにした歌詞が特徴的です。

秘密の関係を楽しむ二人の葛藤や欲望を掘り下げた内容で、感情を揺さぶる歌詞が多くのリスナーの心を捉えました。

グループは1994年にサンパウロで結成され、パゴージュというサンバの影響を受けた軽快でダンサブルなリズムが特徴的な音楽ジャンルで活躍しています。

ブラジル国内外で高い評価を受け、ラテンアメリカ諸国でも人気を誇るグループです。

本作を聴くと、あなたもきっとブラジル音楽の魅力に取り付かれることでしょう。

Alguém me avisouDona Ivone Lara

2018年に96歳でこの世を去ったブラジル音楽界の偉大なるアーティストにして、女性サンビニスタの先駆的な存在のドナ・イヴォニ・ララさん。

サンバの歌姫としては珍しく自身が作曲も手掛けるシンガーソングライターで、看護師でもあったという異色の経歴を持つドナさんが作り上げたサンバの名曲たちは、多くの後続のアーティストたちにカバーされています。

1981年にリリースされ、全曲がドナさん作曲のナンバーで構成された名盤『Sorriso negro』に収録されている『Alguem Me Avisou』も、ドナさんが遺した素晴らしいサンバの名曲の1つです。

実はこの曲、ブラジル音楽界の重鎮であるカエターノ・ヴェローゾさんの妹、マリア・ベターニアさんに提供した曲のセルフ・カバーなのですね。

マリアさんのバージョンは1980年にリリースされた人気作『Talismã』に収録されており、こちらはブラジルの北東部バイーア地方の伝統音楽と言われる「ホーダ・ヂ・サンバ」形式の録音で、ジルベルト・ジルさんやマリアさんのお兄さんのカエターノさんが参加していますよ。