人気の昭和ポップス。色褪せないヒット曲
ひと口に昭和と言っても、その期間は60年以上に及ぶほど長く、その間に今、筆者がパッと思いつくだけでも、70年代のフォークソング、グループサウンズ、そして80年代のニューミュージック、そしてもちろん歌謡曲…と、数多くの名曲が生まれました。
今回の特集では、そんな懐かしい昭和のポップソングをたっぷりとご紹介していきます!
リアルタイムで昭和をご経験されている方には、当時の思い出とともに懐かしく、また平成以降にお生まれの方にも、昭和の香りをお楽しみいただけるようできるだけ幅広く選曲してみました。
音楽ジャンル的にも混沌としていますが、それもまた昭和のミュージックシーンの魅力だったのではないかと思います。
魅力的な昭和の名曲の数々、ぜひお楽しみください!
人気の昭和ポップス。色褪せないヒット曲(11〜20)
少女人形伊藤つかさ

『3年B組金八先生』の第2シリーズ出演後人気スターとなった、伊藤つかささんのデビューシングルです。
この曲が発売された1981年当時、彼女はまだ14歳の中学生!
あどけない歌声とちょっとメルヘンチックな歌詞が、絶妙にマッチしていますよね。
好きな人に告白したいのになかなか勇気が出ない、そんな経験は誰もがもっているはず。
「風にのって小鳥と遊んでいるうちに勇気が湧いてくるかも!」こんなかわいらしい空想に浸りながら好きな人のことを思えるのは、少女ならではかもしれませんね。
テクノポリスYellow Magic Orchestra

イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の1枚目のシングルで、リリースは1979年10月。
この楽曲のリリース当時、とにかくシンセサイザーを多用したサウンドとボコーダーによる声がとても印象的だったことを覚えています。
筆者は、中学生の時にこの曲を朝のFMラジオで初めて聴いて、一発でこの曲に魅了されて、その日、学校から帰るとすぐにレコード店に走りました。
2022年現在で40代後半以上の方の中には、同じような思い出を持たれている方も多いのでは?
シンセサイザーという楽器の存在やサウンドを一般層にまで知らしめた昭和の名曲だと思います!
オリビアを聴きながら杏里

切ない恋の余韻を優しく包み込むメロディーと、洗練された演奏が心に染みわたります。
失恋を経験した女性の繊細な心情を、オリビア・ニュートン=ジョンの曲を聴きながら癒やしていく姿を丁寧に描いた歌詞は、多くの人の共感を呼んでいます。
杏里さんの透明感のある歌声が、都会的で大人びた印象を与える本作は、1978年11月に発売され、アルバム『杏里』にも収録されました。
2008年には日本テレビ系ドラマ『斉藤さん』の挿入歌としても起用され、世代を超えて愛される名曲となっています。
失恋の痛手から立ち直ろうとする人、大切な人との別れを経験した人の心に寄り添う、温かみのあるバラードです。
受験生ブルース高石ともや

フォークシンガーの高石ともやさんの1968年発売のシングルです。
しれつな受験戦争が繰り広げられていたという当時。
高学歴・高収入が選ばれる男性の絶対条件とも言われた昭和の時代。
いい大学に入りいい企業に永久就職することがもっとも幸せな人生の筋道とされる中、苦しく虚しい受験生生活を送る若者の心情が歌われています。
朝はご飯も食べずに慌てて学校へ行き、恋する暇もなく、深夜のラジオ講座で終える毎日。
曲の終わりで予備校生活を予言しているところが、なんとも切ないですよね。
港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカダウン・タウン・ブギウギ・バンド

横浜と横須賀の港町を舞台に、ある女性を探し求める様子を描いた秀作です。
1975年4月のシングルでB面に収録され、オリコン週間チャートで5週連続1位、年間チャート5位を記録するなど、大きな注目を集めました。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドにとって紅白初出場のきっかけとなった本作。
宇崎竜童さんがアメリカのトーキング・ブルースからインスピレーションを得て作曲し、阿木燿子さんの作詞家デビュー作となりました。
1975年9月には同名の映画も公開され、その後も1997年の富士写真フイルム「写ルンです」や2010年の明治「きのこの山」のCMで使用されるなど、長く親しまれています。
同窓会や飲み会などで、みんなでノリよく歌えば、昭和の懐かしい雰囲気を共有できるでしょう。