【昭和に生まれた春の歌】時代を彩った流行歌&今も歌い継がれる名曲を厳選
出会いと別れの「春」。
寒かった長い冬が終わり、花々が咲き誇る穏やかで美しいこの季節が、1年のうちで最も好きな方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな春にちなんだ楽曲のなかから、昭和の時代に生まれた春ソングをピックアップ!
当時を知る人にとっては懐かしい昭和歌謡から、今も歌い継がれている名曲まで、幅広くご紹介します。
令和の今とは異なる春のとらえ方や、表現の仕方にも注目しながらお楽しみください。
【昭和に生まれた春の歌】時代を彩った流行歌&今も歌い継がれる名曲を厳選(41〜50)
春の哀歌荘司史郎

昭和初期の空気を今に伝える荘司史郎さんの歌声が心に染みる名曲です。
1934年、時代の波に身を任せながらも、失われた愛と春のはかなさを象徴する花に託して訴えかけるこの楽曲は、その後の音楽シーンを彩る礎となりました。
別れの痛みを描き出した歌詞に、荘司史郎さんの声が寄り添い、心に迫る歌唱に仕上がっています。
コロムビアレコードからリリースされ、古関裕而さんとの出会いも生んだ本作。
どなたにとってもどこか懐かしく、胸に迫る思いを感じ取れるはずです。
春の訪れとともに聴きたくなる、時代を超えて愛される1曲となっています。
【昭和に生まれた春の歌】時代を彩った流行歌&今も歌い継がれる名曲を厳選(51〜60)
卒業-GRADUATION-菊池桃子

菊池桃子さんが1985年2月27日にリリースした『卒業-GRADUATION-』は昭和の春の名曲です。
彼女が出演した同名のドラマとの相乗効果でオリコンチャート首位を獲得しました。
歌詞には春風に誘われるようなフレッシュさと卒業という一つの節目の切なさが見事に織り交ぜられています。
学生時代のあの頃を思い返す方にも、新たな春を迎える若い世代にも、心に残る一曲として今も色あせることなく愛され続けています。
春の訪れとともに情感豊かなこのメロディを聴き、あふれる思い出とともに穏やかな気持ちにひたってみてはいかがでしょうか。
桜咲く国OSK日本歌劇団
昭和の時代を彩る名曲として知られるこの楽曲。
桜をテーマにした美しい歌詞が印象的で、春の訪れを感じさせてくれます。
OSK日本歌劇団さんの歌声が、聴く人の心に春風のような爽やかさを運んでくれますね。
1930年に初めて発表されてから、長い年月を経て今なお多くの人々に愛され続けています。
プロ野球チーム・近鉄バファローズの応援歌としても使用されていたそうです。
春の季節に新しい出発をする人にぴったりの1曲。
桜の花びらが舞う情景を思い浮かべながら聴くのもおすすめですよ。
春風の誘惑小泉今日子

「花の82年組」と呼ばれたアイドル歌手としてデビューするも、他とは違う個性とセンスで唯一無二の存在として現在も高い人気を誇る、キョンキョンこと小泉今日子さんが1983年にリリースした初期名曲です。
シングルのジャケットには当時はやっていた聖子ちゃんカットの小泉さんを確認できますが、リリース後にばっさり髪を切ってショートカットへと変身、次作の『まっ赤な女の子』で本格的なブレイクを果たすことを踏まえると、70年代風のアイドル路線だった小泉さんの最後の楽曲といえるかもしれませんね。
楽曲自体も王道の昭和アイドル歌謡といった趣で、春の訪れとともにちょっぴり大人の恋に憧れる少女の思いをチャーミングに歌い上げています。
『艶姿ナミダ娘』や『ヤマトナデシコ七変化』といった楽曲とはまた違う、初々しいキョンキョンの春ソングをぜひ聴いてみてください!
春おぼろ岩崎宏美

1979年にリリースされた岩崎宏美さんのシングル『春おぼろ』は、昭和の春にふさわしい、切なくも美しいメロディーと詞で多くのリスナーの心をつかみました。
この楽曲は山上路夫さんの繊細で情感豊かな歌詞と、筒美京平さんの流麗なメロディが完璧に融合しています。
歌詞の中では、主人公の恋人が、彼女の実家に結婚のゆるしをもらいに来たものの、あっけなく一蹴されてしまうシーンが描かれています。
その後の2人の微妙な空気感と彼女の切ない思いが胸に響きます。
うれしいひなまつり河村順子

ぼんぼりの灯りに照らされた雛人形の優しい表情。
桃の花の香りが漂う中、五人囃子の音色が響き渡る。
河村順子さんの歌声が、そんな情景を目に浮かべさせてくれます。
1936年に発表されたこの曲は、春の訪れを告げる日本の伝統行事、ひな祭りを歌い上げた名曲。
サトウハチローさんによる歌詞は、家族の絆や女の子の健やかな成長を願う気持ちが込められており、聴く人の心に温かさを与えてくれます。
アルバム『河村順子・童謡の歩みI』『河村順子・童謡の歩みII』に収録されているので、ぜひ春の訪れとともに聴いてみてはいかがでしょうか。
さくらの花の咲くころに渡辺美里

渡辺美里さんの『さくらの花の咲くころに』は、春の訪れとともに新しい門出を描いた楽曲です。
1988年に発表されて以来、時をへても色あせることのない歌詞は、別れの季節に思いを巡らせます。
渡辺さんの優しくも力強い声は、多くのリスナーにエールを送り、春の日の爽やかな気持ちへと導くことでしょう。
風の強い春の日に心が揺れるときにこそ、この曲を聴いてみてください。