【昭和に生まれた春の歌】時代を彩った歌謡曲&今も歌い継がれる名曲を厳選
桜の便りが届き始めると、ふと口ずさみたくなるメロディーはありませんか?
春は出会いと別れの季節であると同時に、数々の名曲が生まれた季節でもあります。
昭和という時代には、戦前の叙情あふれる楽曲から、高度経済成長期のエネルギッシュな歌謡曲、そして華やかなポップスまで、春を彩る歌が絶え間なく届けられてきました。
懐かしい昭和の春の歌は、世代を超えて今なお多くの人の心に寄り添い続けています。
この記事では、昭和に誕生した春の歌の中から、時代の空気をまとった歌謡曲や、今も歌い継がれる珠玉の楽曲を幅広くご紹介します。
あの頃の風景を思い浮かべながら、ぜひお楽しみください!
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【昭和に生まれた春の歌】時代を彩った歌謡曲&今も歌い継がれる名曲を厳選(21〜30)
たのし春風ディック・ミネ

春の訪れとともに聴きたくなるような、明るく軽快なジャズ・ソングとして親しまれているのが本作です。
もともとは『CARELESS LOVE』というアメリカの伝承歌なのですが、島田磬也さんの作詞と三根徳一さんの編曲により、日本的な情緒と洋楽の洒落たセンスが融合した名演となっています。
昭和10年5月の新譜としてテイチクから発売されたレコードで、歌唱を務めるディック・ミネさんは、実は編曲者の三根徳一さんと同一人物であり、歌手のみならず演奏家や俳優としても活躍した多才なエンターテイナーだったのですね。
フォックストロットのリズムが心地よい本作は、モダンな昭和初期の気分に浸りながら、うららかな春のひとときを過ごしたい方にぜひおすすめしたい1曲です。
春雷さだまさし

春の訪れとともにやってくる激しい嵐を、男女の別れに重ね合わせたドラマチックな楽曲です。
さだまさしさんの鋭い観察眼と物語性が光り、愛の終わりを潔い美学として描く詞世界には、聴くたびに胸を締め付けられます。
渡辺俊幸さんの編曲によるダイナミックなサウンドも相まって、まさに大人の歌謡曲といった趣がありますね!
1984年12月に発売されたアルバム『Glass Age ―硝子の世代―』のB面に収録されている本作。
シングルカットはされていませんが、ライブでも大切に歌われ続けるなど、ファンの間では根強い人気を誇る隠れた名曲です。
切ない恋の痛みを抱えながらも、りんとして終わりを受け入れたい時に聴いてほしい、心揺さぶられる一曲、ぜひお楽しみください!
街は春風中野忠晴

春の風が街を吹き抜ける、そんなモダンで軽やかな光景が目に浮かぶような一曲です。
この歌は、1938年5月に発売されたレコードのB面曲として世に出ました。
歌唱を担当したのは、和製ポップスの先駆者とも言える中野忠晴さん。
作曲にはアメリカの著名なアーヴィング・ベルリンの名前があり、編曲を仁木他喜雄さんが手掛けるという、当時の洋楽ジャズを日本の流行歌へ見事に落とし込んだ作品ですね。
実は明確な映画主題歌などの記録は残っていないのですが、その洗練されたメロディはまるで銀幕の世界のようです。
軽快なリズムと中野さんのあざやかな歌声が、新しい季節の訪れに胸を躍らせる人々の心に寄り添います。
お洒落をして街へ出かけたくなる、そんなウキウキとした春の日に聴いてみたいですね。
緑のそよ風作詞:清水かつら/作曲:草川信

戦後間もない1948年1月、NHKラジオを通じて全国に放送された本作は、明るい春の訪れと子どもの健やかな遊びを描いた、昭和を代表する童謡の一つです。
作詞は『靴が鳴る』などで知られる清水かつらさん、作曲は草川信さんが担当し、二人のコンビが紡ぎ出す朗らかな旋律は、復興期の日本に温かな光を注ぎました。
実は2006年に旭化成ホームズのテレビCMで使用されるなど、時代を超えて親しまれている楽曲でもあるのですね。
歌詞には蝶や小川が登場し、のどかな自然の中で遊ぶ楽しさが表現されていますから、懐かしい昭和の風景に思いを馳せたい方にはうってつけと言えるでしょう。
埼玉県和光市には歌碑も建てられており、今も地域で愛され続けている名曲なのです。
からたちの花作詞:北原白秋/作曲:山田耕筰

北原白秋さんと山田耕筰さんという、日本の音楽史に残るゴールデンコンビが手掛けたこちらの名曲は、白い花と青い棘、そして秋に実る金色の実を通じて季節の移ろいを描いたセンチメンタルな一曲ですね。
歌詞の内容としては、山田さんの少年時代の切ない記憶が元になっているそうで、1925年1月に作曲され、同年5月に雑誌『女性』で発表されたのが始まりです。
実は1958年4月から日本テレビの『山一名作劇場』で同名のドラマが放送されたほか、2007年には文化庁の「日本の歌百選」にも選ばれているのですから、長きにわたり愛されていることがうかがえますよね。
春の訪れとともに幼い頃の記憶を懐かしみたい方や、日本語の美しい響きを味わいたい方には、ぜひじっくりと聴いてみてほしいですね。
春風春雨山口淑子

こきゅうの音色がかもし出す異国情緒と、切ない歌声が印象的な昭和のバラードです。
歌唱を担当したのは、国際的スターとして活躍した山口淑子さん。
1952年、昭和27年公開の映画『上海の女』の挿入歌である本作には、じつは日本語と中国語の2つのバージョンが存在しているのですね。
日本語詞は岩谷時子さん、中国語詞は金人さん、作曲は中民さんが担当しました。
愛する人に抱きしめられたいと願う想いが、春の夜の湿った空気感を描き出しているのです。
映画で歌われた中国語版は、当時香港でSP盤として発売された経緯があり、女優としての山口さんの魅力を象徴する作品と言えるでしょう。
しっとりとした春の雨の夜、静かにもの思いにふけりたい時に聴いてみてほしい1曲ですよね。
梅に春風新橋喜代三

春の訪れを告げる花として、梅の花を思い浮かべる方もきっと多いのではないでしょうか?
本稿で紹介している『梅に春風』は、1935年1月に発売された流行歌で、昭和初期の空気を色濃く残す1曲です。
歌唱を担当したのは、民謡や小唄で人気を博し、のちに作曲家の中山晋平さんの妻となったことでも知られる新橋喜代三さん。
作詞を時雨音羽さん、作曲を田村しげるさんが手がけた本作は、梅と春風という日本の美しい情景を、新橋喜代三さんの粋な歌声で表現しています。
当時の花柳界やお座敷文化を思わせる軽やかなメロディーは、穏やかな春の日にのんびりと聴きたくなるような魅力がありますよね。
戦前の流行歌ならではのレトロな響きが、懐かしい気分にさせてくれることでしょう。



