シベリウスの名曲。人気のクラシック音楽
フィンランドが生んだ名作曲家ジャン・シベリウス。
作曲家でありヴァイオリニストであったシベリウスは交響曲からピアノ、合唱までたくさんの曲を生んでいます。
出身であるフィンランドへの故郷愛がある作品が多く、その代表作として交響詩『フィンランディア』がありますが、その他にフィンランドの民族叙事詩に触発されて100曲以上に及ぶピアノ伴奏歌曲、戯曲、合唱曲があります。
今回はその中からシベリウスの名曲をピックアップしてみました!
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シベリウスの名曲。人気のクラシック音楽(31〜40)
悲しきワルツSibelius

シベリウスは、彼の義兄である劇作家のアルヴィド・ヤルネフェルトの書いた戯曲『クオレマ(死)』のために、『悲しきワルツ』という劇音楽を作曲しました。
その中の一曲に手を加え、独立した作品として発表したのがこの曲です。
この曲は、母が死の幻影に誘われて病床から起き上がって踊る、という戯曲中の一つの情景を描写したワルツです。
死を目前とした人の悲しみや幻想性、そしてどこか狂気じみた感覚がシベリウスの独特な手法によって描かれています。
フィンランディアSibelius

作曲当時のフィンランドはロシアの圧政に苦しんでおり、独立運動が起こっていました。
そこでシベリウスがフィンランドへの愛国心を沸き起こす目的で作曲されたのがこの曲であり、作曲当初の曲名は「フィンランドは目覚める」でした。
テンペスト 組曲第1番

「テンペスト」組曲は、1925年にコペンハーゲンの王立劇場の委嘱で作曲された曲です。
シェイクスピアの「テンペスト」の劇音楽として作曲され、これがシベリウス最後の劇音楽となります。
還暦を前にしたシベリウスが作曲した劇音楽の集大成とも言える作品です。
アンダンティーノ イ短調Leslie Howard

シベリウス初期のピアノソナタです。
1891年に作曲されました。
ピアノの響きを存分に引き出すために、紡ぎ出される旋律の美しさは素晴らしいものです。
随所にシベリウスらしいフレーズ、和音が聴いて取れます。
その辺りに着目すると楽しい聴き方ができるかもしれません。
おわりに
いかがだったでしょうか。
私たちにとっては偉大な作曲家ブラームスですが、本人は偉大なる作曲家と扱われることを良く思わず、また、完璧主義者であったようで、厳格ながら時には熱く優しい部分が作品に表れているのではないでしょうか。
十二音技法の創始者であるアルノルト・シェーンベルクや、後期ロマン派のフランツ・シュミットなど後の作曲家にも多くの影響を与えており、今の私たちにも届いているようです。
オーケストラで演奏される曲以外でも、ピアノ、アンサンブル、歌曲などもぜひ聞いてみてください。





