シベリウスの名曲。人気のクラシック音楽
フィンランドが生んだ名作曲家ジャン・シベリウス。
作曲家でありヴァイオリニストであったシベリウスは交響曲からピアノ、合唱までたくさんの曲を生んでいます。
出身であるフィンランドへの故郷愛がある作品が多く、その代表作として交響詩『フィンランディア』がありますが、その他にフィンランドの民族叙事詩に触発されて100曲以上に及ぶピアノ伴奏歌曲、戯曲、合唱曲があります。
今回はその中からシベリウスの名曲をピックアップしてみました!
シベリウスの名曲。人気のクラシック音楽(1〜10)
交響曲第2番シベリウス

フィンランドの風土と民族性を音楽で表現した名作です。
イタリア滞在中に着想を得て、1902年3月8日にヘルシンキで初演されました。
本作は4つの楽章からなり、フィンランドの美しい自然とロシアの支配からの解放を望む国民の強い感情が込められています。
第1楽章では牧歌的な旋律が、第2楽章では幻想的な情景が広がります。
第3楽章は激しいスケルツォと静かな牧歌が交錯し、最終楽章では勝利のファンファーレが鳴り響きます。
フィンランドの魂が息づく壮大な音楽世界を体感したい方におすすめの1曲です。
悲しきワルツシベリウス

フィンランドが誇る国民的作曲家の名曲です。
病床の母親が亡き夫の姿をした死神とダンスする夢をモチーフにしており、1904年に戯曲の付随音楽として作られました。
静寂から始まり、明るさを帯びつつも再び暗さに戻る音楽は、人生の喜びと悲しみを表現しているかのようです。
シベリウスの故郷への深い愛着が込められた本作は、フィンランドの風景や神話を想起させる独特の雰囲気を持っています。
繊細な演奏で聴衆の心に深く響く曲なので、静かな環境でじっくりと味わうのがおすすめです。
交響曲第5番シベリウス

北欧の雄大な自然と民族の魂を音楽へ昇華させたフィンランドの作曲家ジャン・シベリウス。
1915年に初演された本作は、彼の50歳の誕生日を記念して作曲されました。
フィンランドの厳しくも美しい自然が、ホルンの力強い響きや木管楽器の優雅な旋律に表現され、聴く人の心に深い感動を与えます。
第1楽章では小動物の鳴き声のような木管楽器の音色が印象的で、第2楽章では穏やかな変奏曲が心を癒やします。
フィナーレでは鐘の音を思わせるホルンのモチーフが印象的です。
大自然の壮大さや人生の喜びを感じたい方におすすめの1曲です。
シベリウスの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)
交響曲第1番シベリウス

1899年に書かれた本作は、チャイコフスキーやブルックナーの影響を受けながらも、シベリウス独自の音楽語法が確立された名作として知られています。
4楽章からなる楽曲は、フィンランドの壮大な自然や民族的な精神を象徴する音楽として、聴く人の心に深い感動を与えます。
クラリネットが奏でる哀愁を帯びた主題や、ヴァイオリンの疾走感のある旋律など、北欧の神秘的な雰囲気が表現されています。
フィンランドの静寂な風景や大地の力強さを感じられる一曲で、クラシック音楽に興味のある方におすすめです。
クレルヴォ交響曲パーヴォ・ヤルヴィ/Royal Stockholm Philharmonic Orchestra

クレルヴォ交響曲作品7は、シベリウスの初期の合唱付き管弦楽曲のひとつです、形態は交響曲のようであるが、シベリウス本人は交響曲という名称を用いていないため、交響曲全集などには含まれないことが多い曲です。
1892年に初演されています。
弦楽四重奏曲ニ短調作品56「親愛の声」シベリウス

1909年に完成したこの弦楽四重奏曲は、彼の内面的な葛藤や感情を反映した深い表現力が特徴です。
5つの楽章で構成され、冷たい北欧の風景を思わせる音楽の中に、人間的な暖かさも感じられます。
特に第3楽章では静かな悲しみが描かれ、最終楽章では怒涛のような音楽が展開されます。
シベリウスの内なる声を表現した本作は、彼の交響曲と並ぶ重要な作品です。
北欧音楽に興味のある方や、静かに内省したい気分の方におすすめですよ。
「カレリア」組曲 第3曲行進曲風にシベリウス

フィンランドの自然や文化への深い愛情が表れた本作は、カレリア地方の歴史を題材にした劇音楽として1893年にジャン・シベリウスが作曲しました。
明るく軽快な行進曲風の曲調が特徴的で、2つの主題からなる構成は、フィンランドの民族的な哀愁と明るさを兼ね備えています。
楽曲からは16世紀のカレリア地方の様子や、フィンランドの人々の力強さ、希望が感じられ、愛国心が溢れる曲として親しまれています。
フィンランドの風景や文化に興味がある方、クラシック音楽入門として聴きやすい曲をお探しの方におすすめです。