シベリウスの名曲。人気のクラシック音楽
フィンランドが生んだ名作曲家ジャン・シベリウス。
作曲家でありヴァイオリニストであったシベリウスは交響曲からピアノ、合唱までたくさんの曲を生んでいます。
出身であるフィンランドへの故郷愛がある作品が多く、その代表作として交響詩『フィンランディア』がありますが、その他にフィンランドの民族叙事詩に触発されて100曲以上に及ぶピアノ伴奏歌曲、戯曲、合唱曲があります。
今回はその中からシベリウスの名曲をピックアップしてみました!
シベリウスの名曲。人気のクラシック音楽(31〜35)
交響曲第五番Sibelius

シベリウスが50歳になる年にその祝賀演奏会のために作曲した、自分自身のための記念の交響曲である。
シベリウスがこの曲を作曲した際に「日はくすみ冷たい。
しかし春はだんだん近づいてくる。
今日は16羽の白鳥を見ることができた。
神よ何という美しさか。
白鳥は私の頭上を長いこと旋回して、くすんだ太陽の光の中に消えて行った。
自然の神秘と生の憂愁、これが第5交響曲のテーマなのだ」という言葉を残しているが、この言葉こそこの曲を集約した全てである。
弦楽四重奏曲 変ホ長調シベリウス

フィンランドが誇る作曲家シベリウスの初期の作品です。
学生時代に作曲された本作は、ロマン派の影響を受けつつも、シベリウス独自の音楽的アイデンティティを模索する過程が見られます。
軽快なメロディと感傷的なアンダンテを含む構成は、後の『親愛の声』のような成熟した作品の前身ともいえます。
1996年にフィンランディア・レコードから発売された「シベリウス:弦楽四重奏曲全集」に収録されており、シベリウス・アカデミー弦楽四重奏団の演奏で聴けます。
フィンランドの自然や民族的な伝統からインスピレーションを得た本作は、クラシック音楽ファンはもちろん、シベリウスの音楽的ルーツに興味がある方にもおすすめです。
交響曲第3番Esa Pekka/Swedish Radio Symphony Orchestra

交響曲第3番ハ長調作品52は、1907年に作曲されました。
当時既に、国際的な成功と名声を得ていたシベリウスですが、実生活では健康や金銭的な面で苦労していた時期だったそうです、そんな中、ヘルシンキの北東郊外の自然が豊かな環境に引っ越し、その中で作曲されたのがこの交響曲第3番でした。
交響曲第4番Herbert Blomstedt/Finnish Radio Symphony Orchestra

交響曲第4番イ短調作品63は、1911年に作曲されました。
体調を崩していたシベリウスですが、この時期には喉にできた腫瘍を取り除く手術なども行なっている。
そうした闘病生活の中から生まれる不安や希望といった感情がこの交響曲に込められているように感じられます。
組曲「白鳥姫」ヨンダーニ・バット/ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

組曲「白鳥姫」作品54は、劇付随音楽および管弦楽組曲として1908年に作曲されました。
ストリンドベリ戯曲の付随音楽です。
劇の上演後に、シベリウスは、付随音楽を7曲からなる組曲として編曲しました。
現在では、この組曲が演奏されることが多いです。