【難易度低め】チャイコフスキーのおすすめピアノ曲【中級】
ロシアが生んだ大作曲家、ピョートル・チャイコフスキーは「三大バレエ」とも呼ばれるバレエ音楽をはじめとして「三大交響曲」や協奏曲など、クラシック音楽の愛好家ならずとも一度は耳にしたことがある名曲を多く世に送り出した偉大な存在ですよね。
あまりイメージが浮かばないかもしれませんが、実はチャイコフスキーが作曲したピアノ曲もすてきな作品が多いのですよ。
こちらの記事では比較的難易度の低いピアノ曲を中心として、ピアノ曲以外の有名曲も含めて紹介しています。
中級レベルに手が届きそうなピアニストの方、叙情的で美しいチャイコフスキーならではの旋律にぜひ挑戦してみてください!
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もくじ
- 【難易度低め】チャイコフスキーのおすすめピアノ曲【中級】
- 6つの小品 『ノクターン』Pyotr Tchaikovsky
- 『くるみ割り人形』より「花のワルツ」Pyotr Tchaikovsky
- 感傷的なワルツPyotr Tchaikovsky
- 「四季」-12の性格的描写 1月「炉端にて」 Op.37bisPyotr Tchaikovsky
- 「四季」-12の性格的描写 Op.37b-6 6月『舟歌』Pyotr Tchaikovsky
- 「四季」-12の性格的描写 Op.37bis 7月 刈り入れの歌Pyotr Tchaikovsky
- 『眠りの森の美女』より「ワルツ」Pyotr Tchaikovsky
- 6つの小品 感傷的なワルツ Op.51-6 ヘ短調Pyotr Tchaikovsky
- 「四季」-12の性格的描写 Op.37b-3 3月『ひばりの歌』Pyotr Tchaikovsky
- 6つの小品 Op.51 第6曲 感傷的なワルツPyotr Tchaikovsky
- 『子供のアルバム』より-「ババ・ヤガ」 Op.39-20 ホ短調Pyotr Tchaikovsky
- 『子供のアルバム』より「朝の祈り」 Op.39-1Pyotr Tchaikovsky
- アンダンテ・カンタービレPyotr Tchaikovsky
- 四季 11月『トロイカ』 Op.37b-11Pyotr Tchaikovsky
- 6つの小品 第3曲『アルバムの綴り』 Op.19-3Pyotr Tchaikovsky
- 『子供のアルバム』より「甘い夢」Op.39-21Pyotr Tchaikovsky
- 「四季」 -12の性格的描写 5月『白夜(五月の夜)』 Op.37b-5Pyotr Tchaikovsky
- 「四季」 -12の性格的描写 Op.37bis 10月『秋の歌』 Op.37b-10Pyotr Tchaikovsky
- 中級程度の12の小品 第2曲『悲しい歌』 Op.40-2Pyotr Tchaikovsky
- 『子供のアルバム』より「ナポリの歌」Op.39-18Pyotr Tchaikovsky
- 中級程度の12の小品 第6曲『無言歌』 Op.40-6Pyotr Tchaikovsky
- 「四季」-12の性格的描写 12月「クリスマス」Pyotr Tchaikovsky
- ババヤガ Op.39-20Pyotr Tchaikovsky
- 『子供のアルバム』より「新しいお人形」Op.39-9Pyotr Tchaikovsky
- 『子供のアルバム』より「古いフランスの歌」Op.39-16Pyotr Tchaikovsky
【難易度低め】チャイコフスキーのおすすめピアノ曲【中級】(21〜40)
中級程度の12の小品 第6曲『無言歌』 Op.40-6Pyotr Tchaikovsky

『中級程度の12の小品 第6曲『無言歌』 Op.40-6』はタイトルの通り、中級者向けに作曲された作品です。
比較的、マイナーな楽曲だとは思いますが、中級者にとっては登竜門のような、ほどよい難易度にまとめられています。
この作品の難しさはリズムにあります。
序盤からキープしづらいリズムが登場するため、本番で緊張しやすい方にとっては、なかなかにイヤな曲だと思います。
しかし、中級者から上級者に差し掛かるにあたって、8分の7拍子のような複雑な拍子は付き物。
しっかりと暗譜して、楽曲の構成を理解した上で演奏すれば、高いテクニックを求められる作品ではないので、必ず演奏できます。
ぜひ挑戦してみてください。
「四季」-12の性格的描写 12月「クリスマス」Pyotr Tchaikovsky

1875年に作曲された『四季』は、各月の風物詩を描いた12曲からなるピアノ組曲です。
本作は、ロシアの伝統的なクリスマス期間の雰囲気を、都会的で洗練された優雅なワルツに昇華させています。
変イ長調の軽やかな主旋律が、冬の情景とクリスマスの温かさを見事に表現しているのが特徴です。
クラシック音楽に興味のある方や、季節感が溢れる曲を探している方におすすめの一曲です。
チャイコフスキーの繊細な感性と卓越した作曲技術を堪能できる、心温まる作品をぜひお楽しみください。
ババヤガ Op.39-20Pyotr Tchaikovsky

大切な子どもの心を音楽で育むことに心を注いだロシアの作曲家が生み出した名品です。
本作は、鶏の足の上に立つ小屋に住み、空飛ぶ乳鉢に乗って移動する不思議な魔女の物語を音楽で描いた、子供の心をぐっと惹きつける作品です。
急速な音階の上下や跳躍を含むメロディーライン、不安定な和音の響きによって、魔女の不気味さと神秘的な動きを巧みに表現しています。
1878年に作曲され、速いテンポと臨場感があふれる優れた描写力で、物語のワクワク感が味わえます。
豊かな表情とドラマ性を感じさせるこの曲は、お子様のピアノ発表会やリサイタルのアンコール曲としてもぴったり。
音楽を通して想像力を養いたい方におすすめの名曲です。
『子供のアルバム』より「新しいお人形」Op.39-9Pyotr Tchaikovsky

1878年、チャイコフスキーが38歳のときに作曲したピアノ曲集『子供のアルバム』の第9曲『新しいお人形』は、左手の刻みの上にステップを踏んでいるような右手が重なった、軽やかな1曲。
第7曲『人形のお葬式』を受け、亡くなってしまったお人形の代わりに新しいお人形を迎えた様子を表している楽曲なのだそうです。
メロディーは優雅に楽しげに、左手は音量をうんと抑えてちょんちょんと添える程度に演奏するのがポイント!
新しいお人形との出会いにワクワクする様子を想像しながら演奏しましょう。
『子供のアルバム』より「古いフランスの歌」Op.39-16Pyotr Tchaikovsky

『子供のアルバム』は、ピョートル・チャイコフスキーが当時7歳だった甥にささげた、全24からなるピアノ曲集です。
第16曲の『古いフランスの歌』は、悲しい出来事に落ち込む様子を表すような、もの悲しい雰囲気をたたえた楽曲で、この曲集の中でもっとも広く知られている曲といえます。
テーマが2回繰り返されたあと、性格の異なる部分が挟まり、最後にテーマが戻ってくるシンプルな構成のため、ピアノ初心者の方でも取り組みやすい楽曲です。
悲しさをシンプルなメロディーで表現できるよう、心を込めて演奏しましょう。
おわりに
繊細な感性と複雑な性格を持ち合わせ、波乱万丈の人生を送ったロシアの大作曲家ピョートル・チャイコフスキー。
『くるみ割り人形』や『白鳥の湖』などチャイコフスキーの生み出すメロディの素晴らしさは、ピアノ曲でも存分に表現されていると思いますし、今回紹介した作品を聴くだけでも十二分に理解できるでしょう。
だからこそ、技術的なことはもちろんピアノで自分の感情表現をある程度できるようになった中級者の方は、ぜひ挑戦してほしいという思いが強くあります。
これを機にチャイコフスキーの魅力に気づき、クラシック音楽を演奏し続けて頂けることは、この上ない幸せです。