富山の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ
富山に関する民謡、童謡の特集です。
栄華を極めた平家の隠れ里として知られる五箇山にまつわる民謡、薬で有名な富山ならではの民謡、また民謡のみならず富山で少年時代を過ごした滝廉太郎の作曲した有名な『荒城の月』などもあります。
地元にお住まいの方ならなじみ深い楽曲が多いはず。
また、盆踊りの歌もご紹介しているので、夏の風情もただよってくるかもしれません。
地域の民謡、童謡をきいて富山の風土に思いをはせてみてはいかがでしょうか?
富山の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ(21〜25)
福光めでた

『福光めでた』は、富山県西礪波郡の福光地域に伝わる民謡です。
2004年の市町村合併により、現在は南砺市となりましたが、かつては福光町という名前でした。
この楽曲は、結婚式や、還暦のお祝いなどのおめでたい席で歌われます。
現在は福光めでた保存会や福光民謡協会などの団体を中心として、継承活動にはげんでいます。
のじた音頭

富山県の射水市でおこなわれる「のじた踊り」で流れているのが、こちらの『のじた音頭』です。
もともとはこの地方の盆踊りの曲として踊られていた曲ですが、徐々に本来の規模での開催ができなくなっていました。
ですが、2023年には約30年ぶりに復活。
射水市の景色が目に浮かぶような歌詞が、軽快なメロディーにのせて歌われ、一緒に踊りたくなってきます。
現地に行って実際の景色を見ながら、この曲を聴いてみてはいかがでしょうか。
まいまい

富山県の五箇山地方で歌われている『まいまい』。
ジブリ映画『火垂るの墓』の音楽を手掛けた間宮芳生さんが合唱曲として編曲したことでも知られています。
この曲は、富山県で最も古い木造建築といわれている白山宮に奉納される民謡で、淡々と、そして自然に背筋が伸びるようなりんとした雰囲気を思わすメロディーが特徴。
そしてその旋律にのせて、春と冬の光景が歌われています。
民謡バージョン、合唱バージョン、どちらもチェックしてみてくださいね!
といちんさ

富山県の五箇山地方で歌われている伝統的な民謡として親しまれている『といちんさ』。
農作物の豊作を願い、働きながら歌われていた曲ともいわれています。
といちんさの言葉の意味は、小鳥のミソサザイが「サイチン」と呼ばれており、水を流すといのそばで遊んでいる様子から名付けられました。
鳥のようによく働く娘になることを願う母親の気持ちを描いており、踊りの振り付けには小鳥のしぐさも取り入れられています。
和楽器の演奏からも日本の伝統的な文化を感じられる富山県の民謡です。
大家庄田植え祝い唄

『大家庄田植え祝い唄』は、富山県下新川郡朝日町の大家庄地区に伝わる民謡で、特に田植えの時期に関連する歌です。
この地域は古くから米の生産が盛んで田植えを祭りの一環として捉えられており、地主の家でおこなわれる宴会で『大家庄田植え祝い唄』が歌われてきました。
農業は時代とともに近代化されてきましたが、この伝統的な唄と踊りは現在でも地域住民によって大切に受け継がれています。