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1990年代ビジュアル系の扉を開くヒット曲&名曲集

若手バンドも多く出てきて盛り上がりを見せるヴィジュアル系ロックシーンですが、そのブームの最高調が1990年代だったことはまちがいないでしょう。

X(X JAPAN)がその基礎を作り、LUNA SEAが一つの完成形を提示し、多くの後続バンドが続いた……というのも事実ですが、ゴシックロックを基調としたBUCK-TICKや、独自の進化をとげた「名古屋系」など、個性的なバンドも多く活躍していました。

そんな90年代ヴィジュアル系ロックの名曲をご紹介しましょう!

今でも人気があるバンドの初期の名曲もありますよ。

1990年代ビジュアル系の扉を開くヒット曲&名曲集(31〜40)

堕天使BLUEΛucifer

許されない恋だとわかっていても、相手を求める気持ちが止められない。

そんな激情を描いたのが、1999年9月に発売されたΛuciferのデビュー作です。

テレビアニメ『KAIKANフレーズ』の主題歌としてオリコン16位を獲得したこの楽曲は、作詞を森雪之丞さん、作曲をTAKUYAさんが手掛けました。

激しいギターと疾走するドラムに乗せ、ボーカルのMAKOTOさんが歌い上げるのは、愛ゆえに堕ちていく天使の苦悩と快楽。

退廃的で美しいビジュアル系の世界観にどっぷり浸りたい時に聴けば、心が震えること間違いなし!

本作をきっかけに彼らの音楽に触れ、アルバム『LIMIT CONTROL』を手に取った方も多いのではないでしょうか?

火の鳥FANATIC◇CRISIS

FANATIC◇CRISIS【LAST LIVE】03 火の鳥
火の鳥FANATIC◇CRISIS

低めの声でキラキラした雰囲気の曲と言ったら、この1曲!

とても疾走感があり、胸がどきどきするような曲ですよね。

恋愛と火の鳥の伝説をからめた、燃え上がるような曲です。

なかなかビジュアル系ファンの中ではそんなに知名度が高いような感じはありませんが、その分良さがいっぱい詰まっているので聴いてほしいですね。

歌唱力も安定している方だと思うので、FANATIC◇CRISISならではの良さを、ぜひあなたの耳で確かめてほしいです。

TELL MEhide

ソロ活動時の名義は小文字の「hide」を用いていました。

1994年2月に、初のソロアルバム「HIDE YOUR FACE」を発売。

アルバムデザインに登場する仮面のオブジェは、映画「エイリアン」で知られる“H・R・ギーガー”によるデザインです。

1994年は初のソロツアーも開催しました。

seraphMALICE MIZER

ギタリストKöziさんが手がけた、打ち込みによる高貴で厚みのあるサウンドが印象的な1曲です。

歌詞では、天使のような存在への禁じられた思いと、その恋心ゆえに自らの存在を消してほしいと願うほどの激しい葛藤が歌われています。

ここまで純粋で悲痛な愛情表現は、聴く人の心を強く揺さぶるのではないでしょうか。

この楽曲は、1994年7月にリリースされたミニアルバム『mémoire』に収録されており、当時3000枚限定だった名盤です。

MALICE MIZERが描く悲劇的でありながらも美しい世界観の原点に触れることができます。

静かな夜に、まるで一編のゴシック小説を読むようにこの壮大な物語に浸ってみるのもすてきかもしれませんね。

笑ってごらんよZI:KILL

Zi:Kill 笑ってごらんよ(Desert Town Tour 1991)
笑ってごらんよZI:KILL

デビュー当初の曲はダークな内容の歌詞ばかりでしたが、バンドの演奏レベルはきわめて高く、人気がありました。

ドラムの入れ替わりが激しいバンドでしたが、以前在籍していたドラマーのYukihiroはL’Arc〜en〜Cielで現在活躍しています。

1990年代ビジュアル系の扉を開くヒット曲&名曲集(41〜50)

in heavenBUCK-TICK

パワーポップとポストパンクを融合したサウンドが印象的な、BUCK-TICK初期の名曲です。

天国にいるかのような幸福感と、それが故のはかなさや切なさが入り混じる、鋭利で耽美な世界観が描かれています。

手の届かない場所へ焦がれる気持ちは、誰しもが共感できるのではないでしょうか。

本作は1988年6月発売のアルバム『Seventh Heaven』に収録された1曲で、シングルではないものの、その叙情的なメロディでファンの心をつかみ続けています。

ビートの効いたサウンドの中に漂うノスタルジックな雰囲気に、思わず胸が締め付けられますよね。

物思いにふけりたい夜、少し感傷的な気分で聴けば、その美しい世界観に深く浸ることができるはずですよ。

Precious…LUNA SEA

インディーズ時代からライブで磨き上げられ、ファンに愛されてきた荒削りな魅力に満ちた曲です。

ゴシックロックの退廃的な美しさと、パンクの衝動的なエネルギーが融合したサウンドは、LUNA SEAの初期衝動そのものと言えるでしょう。

「大切な…」というタイトルが示すように、失われたかけがえのない存在への渇望や痛みが、RYUICHIさんの情感豊かなボーカルで切実に歌い上げられています。

この楽曲は、1991年4月に発売されたデビューアルバム『LUNA SEA』に収録。

インディーズ作品ながら初版で3万枚以上を売り上げた名盤の代表曲です。

90年代ビジュアル系のダークで重層的な世界観に触れたい時に、ぜひその扉を開いてみてはいかがでしょうか?