RAG MusicClassic
素敵なクラシック
search

ウィリアム・ウォルトンの名曲。人気のクラシック音楽

20世紀イギリスの近代音楽の作曲家であるウィリアム・ウォルトンさん。

純クラシックだけではなく、アレンジによってコンサート版の映画音楽組曲であったり、吹奏楽編成でも演奏されることも多く、クラシックファンに限らず幅広い層から絶大な支持を受けた作曲家です。

同時代のさまざまな音楽を取り入れ、きびきびしてかっこよくて、表情が豊かな親しみのある作品が特徴です。

そんなウォルトンさんの作品をリストアップしてみました。

他にもこんなに名曲があるのかと思って頂けると嬉しい限りです。

それではウィリアム・ウォルトンさんの世界をお楽しみください!

ウィリアム・ウォルトンの名曲。人気のクラシック音楽(1〜20)

ヒンデミットの主題による変奏曲William Walton

ヒンデミットの音楽へのオマージュとして作曲されたこの変奏曲は、ウィリアム・ウォルトンさんの後期作品の傑作と言えるでしょう。

9つの変奏とフィナーレから構成され、ヒンデミットの音楽的要素を取り入れつつも、ウォルトンさん独自の表現力が光ります。

1963年3月8日にロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で初演されたこの曲は、ウォルトンさんとヒンデミットの深い友情を感じさせる作品です。

オーケストレーションの巧みさや、各変奏の個性的な表現が魅力的で、20世紀のクラシック音楽に興味のある方にぜひ聴いていただきたい一曲です。

メジャー・バーバラWilliam Walton

壮大な音楽が映画の内容を見事に表現した作品です。

クラシック音楽の形式を基盤にしつつ、映画のストーリーに寄り添う印象的なメロディとハーモニーで構成されています。

ウィリアム・ウォルトンさんの得意とするオーケストレーションの力が遺憾なく発揮され、時に華やかで力強く、時に静かで抒情的な音楽が展開します。

日本では未公開の映画なのですが、1941年に公開されたイギリスの映画「バーバラ大佐」のために書き下ろされたこの曲は、戦争の影響を受けながらも予定通り完成しました。

クラシック音楽ファンはもちろん、映画音楽に興味がある方にもおすすめの一曲です。

ヴィオラ協奏曲より、第1楽章Andante comodoWilliam Walton

Chris Lowry performs Walton’s Viola Concerto, First Movement, with the Vanderbilt Orchestra
ヴィオラ協奏曲より、第1楽章Andante comodoWilliam Walton

オーケストラの編成にあるヴィオラをフィーチャーしたウィリアム・ウォルトンさんの名曲を紹介します。

ヴィオラという楽器はオーケストラではハーモニーやメロディとベースをつなぐ重要な楽器にもかかわらず、メインの楽器として取り上げられることは少なくロマン派時代には今日レパートリーとなりうる作品が多く書ておらず、ウォルトンさんが20世紀前半を代表する名ヴィオラ奏者、ライオネル・ターティスのために作曲されました。

しかし、ターティスはあまり前向きではなかったので作曲者であり、名ヴィオラ奏者であったパウル・ヒンデミットが担当しています。

イギリスの作曲家はエドワード・エルガーの『威風堂々』のようなきびきびとした印象がありますが、この1楽章は歌い上げる部分が多く、ヴィオラの渋い音の良さが出ています。

ヴィオラ協奏曲より、第3楽章Allegro moderatoWilliam Walton

イギリスの作曲家、映画音楽や吹奏楽でもおなじみウィリアム・ウォルトンさんによって誕生したヴィオラをフィーチャーした名曲を紹介します。

20世紀前半を代表する名ヴィオラ奏者、ライオネル・ターティスのために作曲されたのがこのヴィオラ協奏曲です。

ヴィオラはオーケストラで重要な役割を担っているのにスポットが充てられることはなく、名曲はあるものの頻繁に演奏されるレパートリーは多くありませんでした。

しかし、ウォルトンさんの手によって親しみやすくかっこいい名曲が誕生しました。

3楽章構成で、これは最終楽章の3楽章です。

ティンパニとファゴットによるソロでオーケストラ伴奏があり、そのメロディを引き継ぐ形でヴィオラのソロがスタートします。

中間に強奏部があり、最後はヴィオラソロに戻って重音奏法で終わります。

ヴィオラの協奏曲を探している奏者に特におすすめの名曲です。

交響曲 第1番 変ロ短調 第1楽章:アレグロ・アッサイWilliam Walton

イギリスの作曲家ウィリアム・ウォルトンさんによる交響曲です。

19世紀末から20世紀前半に活動した作曲家であり、指揮者のハミルトン・ハーティから依嘱された作品です。

4楽章構成で、1楽章はアレグロ・アッサイ(Allegro assai)はきびきびしていかにもイギリスの交響曲という雰囲気です。

1935年に完成された作品で、ウォルトンさんは遅筆で、かつ完璧主義者であったため、初演の際は指揮者のハーティが1楽章から3楽章までを演奏したそうです。

楽曲を聴けばかっこ良すぎて、確かにハーティが待てない気持ちも分かりますね。