ウィリアム・ウォルトンの名曲。人気のクラシック音楽
20世紀イギリスの近代音楽の作曲家であるウィリアム・ウォルトンさん。
純クラシックだけではなく、アレンジによってコンサート版の映画音楽組曲であったり、吹奏楽編成でも演奏されることも多く、クラシックファンに限らず幅広い層から絶大な支持を受けた作曲家です。
同時代のさまざまな音楽を取り入れ、きびきびしてかっこよくて、表情が豊かな親しみのある作品が特徴です。
そんなウォルトンさんの作品をリストアップしてみました。
他にもこんなに名曲があるのかと思って頂けると嬉しい限りです。
それではウィリアム・ウォルトンさんの世界をお楽しみください!
ウィリアム・ウォルトンの名曲。人気のクラシック音楽(1〜10)
組曲「バトル・オブ・ブリテン」William Walton

かっこよくて、痺れるオーケストラの組曲をお探しではありませんか。
ぜひ紹介したい名曲があります。
それがイギリスの作曲家ウィリアム・ウォルトンさんが手掛けたこの組曲「バトル・オブ・ブリテン」です。
1969年に公開された「空軍大戦略」の映画音楽で、第二次世界大戦でのドイツ空軍とイギリス空軍の航空戦を題材にしています。
一応映画音楽という括りになっていますが、実は「空軍大戦略」を監督したガイ・ハミルトンはウォルトンさんの音楽を気に入らず、映画音楽作曲家のロン・グッドウィンに作曲を再依頼し、実際は1曲ほどしか使用されていません。
1楽章「Spitfire Music – Battle in the Air」と2楽章「March Introduction – Siegfried Music」の2楽章構成になっており、かっこよさとロマンに満ちています。
ヴァイオリン協奏曲より、第3楽章William Walton

ヴァイオリンの魅力が存分に引き出された名曲です。
活気に満ちたリズムと明るい旋律が特徴的で、高度な技巧が要求される華麗な演奏が際立ちます。
ウィリアム・ウォルトンさんならではのリズミカルなエネルギーと抒情性が融合し、聴く人を魅了します。
1939年12月にヤッシャ・ハイフェッツさんの独奏で初演されて以来、多くの名ヴァイオリニストによって演奏され続けています。
クラシック音楽のファンはもちろん、ヴァイオリンの魅力や技巧に興味がある方にもおすすめの1曲です。
戴冠行進曲「王冠」William Walton

ウィリアム・ウォルトンさんは数多くの名曲を残していますが、そのうち代表曲である曲「戴冠行進曲「王冠(Crown Imperial)」を紹介します。
もともとはエドワード8世の戴冠式のために作曲されましたがエドワード8世が退位され、代わって即位したジョージ6世の戴冠式で演奏されました。
いかにもイギリス風味の行進曲で、原曲は弦楽器を有する管弦楽編成ですが、吹奏楽でも演奏されるように編曲され、吹奏楽作品としても親しまれています。
イギリスの行進曲はアクセントや休符の書き方が独特で、単純な表と裏打ちによる行進曲ではなく、また中間部のコラールが美しく、威風堂々の作曲者でおなじみイギリスの作曲家エドワード・エルガーを思わせます。
再現部でまた主題に戻りますが、最後は壮大なファンファーレで締めくくられます。
演奏家の中でも人気が高い名曲です。
ファサードWilliam Walton

イギリスの港町の活気があふれる情景を音楽で見事に表現した作品です。
不規則なリズムやシンコペーションを多用し、18世紀の水兵たちの賑やかな生活を巧みに描写しています。
ストラヴィンスキーやジャズの影響も感じられ、当時の音楽界に新風を吹き込みました。
1926年6月のチューリッヒでの初演以来、国際的な評価を得た本作は、現代でも多くのオーケストラに愛され続けています。
クラシック音楽に新しい魅力を求める方や、港町の雰囲気を音楽で味わいたい方におすすめの1曲です。
序曲「リチャード三世」William Walton

ウィリアム・ウォルトンさんの映画『リチャード三世』のために書かれたこの曲は、壮大で悲劇的な物語を音楽で表現しています。
シェイクスピアの戯曲に基づき、リチャード三世の野心と陰謀、そして最後の破滅的な運命を、力強いオーケストレーションで描き出しています。
金管楽器や打楽器を巧みに使用し、戦争の騒乱や権力闘争を表現する一方で、登場人物たちの悲劇的な運命を象徴する旋律も織り込まれています。
1955年の映画公開以来、クラシック音楽の演奏会でも愛される作品となりました。
シェイクスピアの作品や歴史劇に興味がある方、映画音楽の魅力を感じたい方におすすめです。