RAG MusicClassic
素敵なクラシック
search

ウィリアム・ウォルトンの名曲。人気のクラシック音楽

20世紀イギリスの近代音楽の作曲家であるウィリアム・ウォルトンさん。

純クラシックだけではなく、アレンジによってコンサート版の映画音楽組曲であったり、吹奏楽編成でも演奏されることも多く、クラシックファンに限らず幅広い層から絶大な支持を受けた作曲家です。

同時代のさまざまな音楽を取り入れ、きびきびしてかっこよくて、表情が豊かな親しみのある作品が特徴です。

そんなウォルトンさんの作品をリストアップしてみました。

他にもこんなに名曲があるのかと思って頂けると嬉しい限りです。

それではウィリアム・ウォルトンさんの世界をお楽しみください!

もくじ

ウィリアム・ウォルトンの名曲。人気のクラシック音楽(1〜20)

交響曲 第1番 変ロ短調 第3楽章:アンダンテ・コン・マリンコニアWilliam Walton

ウィリアム・ウォルトンさんの交響曲第1番の第3楽章は、静謐で内省的な雰囲気が漂う名曲です。

「悲しみを伴う歩調で」という意味のタイトルが示す通り、メランコリックな性質を持つ楽章となっています。

豊かな表現力を持つオーケストレーションによって、複雑な感情が引き出されており、弦楽器、木管楽器、金管楽器それぞれのパートが巧みに絡み合っています。

本作は、1935年11月にロンドンのクイーンズ・ホールで初演されました。

静かな内省を促す本作は、深い感情表現を味わいたい方におすすめです。

交響曲 第1番 変ロ短調 第4楽章:マエストーソ – アレグロWilliam Walton

Semyon Bychkov conducts Walton Symphony No.1, Movement 4, WDR-SO (2009) – YouTube.flv
交響曲 第1番 変ロ短調 第4楽章:マエストーソ - アレグロWilliam Walton

20世紀イギリスの音楽界を代表するウィリアム・ウォルトンさんの代表作、交響曲第1番の第4楽章です。

壮大なクライマックスを形成する本作は、力強い表現力とダイナミズムが特徴的。

重々しい「マエストーソ」から快速な「アレグロ」へと移行する構成で、ウォルトンさん特有の強烈な感情表現と対比が顕著に現れています。

1935年11月6日にロンドンで初演された際、聴衆と批評家の双方から高い評価を受けました。

音楽を通じて個人的な転機や喜びを表現しており、クラシック音楽のファンではならずとも、力強さと繊細さを併せ持つオーケストラ音楽を楽しみたい方にぜひ聴いていただきたい1曲です。

映画『ハムレット』より「葬送行進曲」William Walton

荘厳な旋律が心に迫るウィリアム・ウォルトンさんの代表作です。

この曲は映画『ハムレット』のために作曲され、主人公の父親の葬儀シーンを彩ります。

重厚なオーケストレーションが特徴的で、悲しみや喪失感を見事に表現しています。

楽曲は言葉ではなく音楽で感情を伝え、映画の悲劇的な雰囲気を強調しています。

1948年に公開された映画で使用され、その後コンサート用にも編曲されました。

シェイクスピアの作品に興味がある方や、映画音楽の魅力を感じたい方におすすめの一曲です。

組曲「バトル・オブ・ブリテン」William Walton

かっこよくて、痺れるオーケストラの組曲をお探しではありませんか。

ぜひ紹介したい名曲があります。

それがイギリスの作曲家ウィリアム・ウォルトンさんが手掛けたこの組曲「バトル・オブ・ブリテン」です。

1969年に公開された「空軍大戦略」の映画音楽で、第二次世界大戦でのドイツ空軍とイギリス空軍の航空戦を題材にしています。

一応映画音楽という括りになっていますが、実は「空軍大戦略」を監督したガイ・ハミルトンはウォルトンさんの音楽を気に入らず、映画音楽作曲家のロン・グッドウィンに作曲を再依頼し、実際は1曲ほどしか使用されていません。

1楽章「Spitfire Music – Battle in the Air」と2楽章「March Introduction – Siegfried Music」の2楽章構成になっており、かっこよさとロマンに満ちています。

戴冠行進曲「王冠」William Walton

ウィリアム・ウォルトンさんは数多くの名曲を残していますが、そのうち代表曲である曲「戴冠行進曲「王冠(Crown Imperial)」を紹介します。

もともとはエドワード8世の戴冠式のために作曲されましたがエドワード8世が退位され、代わって即位したジョージ6世の戴冠式で演奏されました。

いかにもイギリス風味の行進曲で、原曲は弦楽器を有する管弦楽編成ですが、吹奏楽でも演奏されるように編曲され、吹奏楽作品としても親しまれています。

イギリスの行進曲はアクセントや休符の書き方が独特で、単純な表と裏打ちによる行進曲ではなく、また中間部のコラールが美しく、威風堂々の作曲者でおなじみイギリスの作曲家エドワード・エルガーを思わせます。

再現部でまた主題に戻りますが、最後は壮大なファンファーレで締めくくられます。

演奏家の中でも人気が高い名曲です。