ハスキーボイスが魅力の洋楽男性ボーカル・アーティスト
「ハスキーボイスがステキ」とかよく言われますが、そもそもハスキーボイスの定義って何でしょう?
直訳的に説明してしまうと「しゃがれた声」「かすれた声」となってしまって、歌うことに関してはネガティブな要素が多いような気がしてしまいますが、声に含まれる倍音成分が非常に多く、またそれが歌唱や音程によってランダムに変化することが多いので、これがとても魅力的に聞こえることも少なくありません。
特に男性シンガーの場合、この「しゃがれ方」「かすれ方」が「男っぽさ」「男の色気」の演出にも繋がって、とても魅力的に響くことが多くあります。
今回の記事では、そんなハスキーボイスが魅力的なシンガーさんたちの楽曲をたくさん集めてみました。
クリアボイスのシンガーさんたちにはない男っぽい魅力をぜひお楽しみください!
ハスキーボイスが魅力の洋楽男性ボーカル・アーティスト(1〜10)
RockstarChad Kroger(Nickelback)

2000年代以降のロックシーンにおいて爆発的な成功を成し遂げた、カナダ出身のモンスターバンドであるニッケルバック。
2022年には記念すべき通算10枚目となるオリジナルアルバム『Get Rollin’』をリリース、安定のニッケルバック節を披露してファンを喜ばせましたね。
彼らはオルタナティブロックやポストグランジと呼ばれるヘビーなサウンドを基調としながらも、アコースティックギターを用いた心に染み入るロックバラードの大ヒット曲も多く持ち合わせており、その中心となっているのがボーカルとギターを担当しているフロントマン、チャド・クルーガーさんの歌声です。
ロックスターにふさわしいハスキーで太く艶やかな、良い意味で暑苦しい男らしさ満載の歌声を持つチャドさんなればこそ、オーディエンスを興奮の渦に巻き込むようなハードな楽曲も、スタジアムに大合唱を生み出すバラードにも説得力が増すというものでしょう。
Every Beat of My HeartRod Stewart

音楽史上、ロックシンガーのなかでも、ハスキーボイスといえば彼を思い出す人が多いのではないでしょうか?
壮大なロックバラードと非常に相性がいいですね。
スの声がかすれていることに加え、歌い方も息を吐き出すように歌っているのでよりいっそう味のある声色にきこえます。
As It WasHarry Styles

もはやワン・ダイレクションのメンバーといった紹介も不要、世界的なソロアーティストとして2022年の音楽シーンにおいては顔役といっても過言ではないほどの活躍を魅せてくれたハリー・スタイルズさん。
同年にリリースされた通算3枚目のソロアルバム『Harry’s House』が世界中で軒並みチャート1位を記録、大ヒットしたことは記憶に新しいですよね。
同じく2022年に開催された世界最大級の音楽フェスティバル「コーチェラフェスティバル」ではトリを務めるなど、まさに2020年代を代表するトップスターといっても過言ではないハリーさんの歌声は、実はそれほど癖のないタイプで大仰なビブラートを駆使するわけでもなく、ナチュラルなハスキーさをいかした歌唱が多くの人にとって心地良く聞けるものと言えそうです。
時折見せる艶っぽさ、上品なファルセットも良いですよね。
ハスキーボイスが魅力の洋楽男性ボーカル・アーティスト(11〜20)
drunk textHenry Moodie

イギリス出身のシンガーソングライター、ヘンリー・ムーディさん。
TikTokスターとしても有名なので、10代や20代の方は、彼の楽曲を耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか?
そんなヘンリー・ムーディさんはハスキーボイスの持ち主でもあります。
彼のハスキーボイスは特定の音域で発揮されるタイプで、低音や中音は普通の歌声なのですが、高音域になるにつれてブレスが混じったハスキーボイスになります。
非常に甘い歌声なので、女性の方は必見です!
Rich Men North Of RichmondOliver Anthony

アメリカ出身のフォークシンガー、オリバー・アンソニーさん。
彼はつい最近まで世間での知名度が低いアーティストでしたが、こちらの『Rich Men North Of Richmond』をキッカケに一気に世界のチャートでトップに輝くようになりました。
そんな彼もハスキーボイスの持ち主。
どちらかというとしゃがれ声に近いため、男らしい歌い方が好きな人にとってはツボに入る声質だと思います。
また、彼がヒットするキッカケとなった反体制的なメッセージ性にも注目です。
Live For You, Die With YouFly By Midnight

まだ日本ではあまり知られていない存在ではあるのですが、注目していただきたい男性デュオを紹介します!
アメリカはロサンゼルスを拠点として主にインターネット上でオリジナル曲やカバー曲などを公開しているFly By Midnightは、2人のソングライターによって構成されるインディーポップユニット。
男性の悲哀を描いた名曲『Love Me Like a Friend』のMVは2019年の公開以降、YouTubeでの動画再生数が180万回以上を記録していますし、日ごろ熱心に新しい音楽をチェックされている方であれば耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そんな彼らは先述したようにシンガーソングライター2人で構成されるデュオということで、それぞれの歌声のコントラストを楽しめるのも特徴ですよね。
2人とも色気のあるハスキーな声質の持ち主ですが、ややミドルで深みのあるタイプと伸びやかなファルセットも駆使する高めの音域を持つタイプと分かれているため、コーラスやハーモニーによりいっそうの深みが生まれているのは間違いないでしょう。
Blame’s On MeAlexander Stewart

カナダ出身のシンガーソングライター、アレクサンダー・スチュワートさん。
ビリー・ジョエルさんの『New York State of Mind』のカバーをキッカケに、YouTubeで多くのカバーが注目されるようになり、そこからアーティストとしても注目されるようになったシンガーです。
そんな彼のハスキーボイスは低音域のハスキーボイスといった感じで、ルイス・キャパルディさんのような迫力があります。
高い声も出るので、表現のはばがひろいことも魅力ですね。