ハスキーボイスが魅力の洋楽男性ボーカル・アーティスト
「ハスキーボイスがステキ」とかよく言われますが、そもそもハスキーボイスの定義って何でしょう?
直訳的に説明してしまうと「しゃがれた声」「かすれた声」となってしまって、歌うことに関してはネガティブな要素が多いような気がしてしまいますが、声に含まれる倍音成分が非常に多く、またそれが歌唱や音程によってランダムに変化することが多いので、これがとても魅力的に聞こえることも少なくありません。
特に男性シンガーの場合、この「しゃがれ方」「かすれ方」が「男っぽさ」「男の色気」の演出にも繋がって、とても魅力的に響くことが多くあります。
今回の記事では、そんなハスキーボイスが魅力的なシンガーさんたちの楽曲をたくさん集めてみました。
クリアボイスのシンガーさんたちにはない男っぽい魅力をぜひお楽しみください!
ハスキーボイスが魅力の洋楽男性ボーカル・アーティスト(41〜50)
Love HurtsDan McCafferty (Nazareth)

スコットランド出身のハードロックバンド、Nazareth(ナザレス)。
そのオリジナルメンバーのシンガーが今回ご紹介するDan McCafferty(ダン・マカフィー)です。
筆者は寡聞にして無知で申し訳ないのですが、今回、この記事を執筆するにあたって初めて、この曲を聴かせていただいたのですが、この楽曲『Love Hurts』でも、シンガーのダンは楽曲冒頭から、とても素敵なハスキーなハイトーンを聴かせてくれています。
この少し憂いを帯びたハスキーなハイトーンによる歌唱は、ぜひハスキーボイスが好きなあなたにも存分にお聴きいてお楽しみいただけたらと思います。
中低域で素敵なハスキーボイスを聴かせてくれるシンガーって、特に洋楽には多い気がするのですが、ハスキーなハイトーンが魅力的なシンガーって、探してみるとあまりいないんですよね。
まさに天が与えた歌声と言っていいのではないでしょうか。
Get On The Good Foot (Pt.1 & 2)James Brown

ファンクの帝王。
圧倒的パフォーマンスでステージ上を歌い、踊り、駆け巡り観客を楽しませました。
ハスキーボイスとはまさにこのような声ではないでしょうか?
ハスキーの種類も何パターン化に別れますが、ロック以外のシーンでは間違えなく彼がシャウト系ではダントツトップの歌声です。
たくさんのアーティストがインスピレーションを受け、ブルーノ・マーズも彼の歌い方を意識しています。
GoJohn Wetton (ASIA)

知名度、実力ともに定評のあるメンバーで結成された、いわゆるスーパーグループ、ASIAの3枚目のアルバム『ASTRA』のオープニングを飾る曲で、このアルバムからの最初のシングルカット曲。
Vocal / Bassのジョン・ウェットンの声質は、独特の憂いを帯びたような複雑な倍音成分を持つハスキーボイスで、まるで音の洪水のような豪華なバンドサウンドの中で、ひときわ、その魅力を放っています。
少し篭ったような声質のボーカルとキラキラしたシンセサウンドの対比が絶妙な一曲ですね。
HonestyBilly Joel

1978年リリースのビリー・ジョエルのアルバム『ニューヨーク52番街』収録曲で、同アルバムからのシングルカット第3弾にあたる楽曲。
このビリー・ジョエルもまたハスキーな声が魅力のシンガーですが、この曲でも聴けるように、静かなワンコーラス目ではクリアボイス中心の歌唱にして、後半の盛り上がる部分やDメロ部分などでは、意図的に少し喉で歪ませたようなディストーションボイスまで巧みに使い分け、彩り豊かに楽曲を表現しているところが非常に秀逸だと思います。
ハスキーボイスだけではなく、多彩な歌声が楽しめる1曲とも言えるでしょう。
Broadway GirlsMorgan Wallen

カントリーシンガーとして人気を集めるモーガン・ウォーレンさん。
彼のカントリー・ミュージックはテイラー・スウィフトさんのようなポップ調のものではなく、トラディショナルなブルースに近いサウンドが多いのですが、この音楽性とハスキーボイスは非常に相性がいいことで知られています。
そして2021年、リル・ダークさんにフィーチャーされた、こちらの『Broadway Girls』がリリースされて以来、彼の音楽性の幅が広がり、より多くのハスキーボイスの演出が味わえるようになりました。
この曲のようにエフェクトがしっかりかかった状態のハスキーボイスも魅力的ですよね。
ハスキーボイスが魅力の洋楽男性ボーカル・アーティスト(51〜60)
In My DreamsDon Dokken (Dokken)

80年代、LAメタルのブームの中から出てきたバンド、DokkenのリーダーでありシンガーのDon Dokken。
彼もまた少し憂いのあるハスキーな声が魅力のシンガーです。
LAメタルと言うと、とにかく派手でパーティーロック的なイメージをお持ちの方も少なくないかと思われますが、このDokkenは、シンガーのドンの魅力を生かしてか、少し憂いのあるサウンド、メロディを持つ楽曲が特徴で、当時のLAメタルムーブメントの中でも楽曲的、サウンド的に異彩を放つ存在でしたね。
今回ご紹介している、この『In My Dreams』という楽曲は、ミドルテンポのマイナーキーのもの哀しげなメロディを持つ楽曲ということもあって、シンガー、ドンのハスキーな声の魅力が存分に味わえる仕上がりとなっています。
ぜひお楽しみください!
Can’t Let GoAnthony Hamilton

実力派のR&Bシンガーとしてコアなブラック・ミュージック・マニアから高い評価を受けているシンガー、アンソニー・ハミルトンさん。
R&Bシンガーという肩書が一般的ですが、どちらかというとソウル・ミュージックの特色が強く、ネオソウルに分類されることもありますね。
そんなアンソニー・ハミルトンさんの声質は非常に渋く、低音域ではウィスパーボイスのようなハスキーボイス、高音域ではダミ声のようなハスキーボイスに変化します。
歌唱力も高いので、ぜひチェックしてみてください。
Soul SistaBilal

ソウル・ミュージックにファンク、ジャズ、ヒップホップといった要素を加えたジャンル、ネオソウル。
こちらのビラルさんはネオソウルを代表するアーティストの1人として知られています。
そんなビラルさんの声質は非常にしぶく、枯れたタイプのハスキーボイスを持っています。
このタイプのハスキーボイスはネオソウルのようなスタイリッシュでグルーヴィーなブラック・ミュージックと相性がいいので、R&Bやソウルが好きな方は、ぜひチェックしてみてください。
おわりに
ここまでたくさんのハスキーボイスが魅力的なシンガーさんたちをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
力強くかすれた声から、どこかロマンティックな要素を感じさせる甘い声まで、いろいろなタイプのシンガーさんがいたと思います。
本稿が皆さんのお気に入りシンガーを発見するお役に立てたのなら何よりです。
ただ、ボイストレーナー、ボーカルディレクターとして最後に一言だけ。
ハスキーボイスに憧れているからと言って、故意にご自身の声を潰すようなことは絶対にしないでくださいね!
そこだけはくれぐれもご注意を!



