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2000年代の偉大な演歌の名曲・ヒット曲

演歌の世界には、時代を超えて輝き続ける珠玉の名曲たちがあります。

中でも2000年代は、新しい息吹と伝統が融合した黄金期と言えるでしょう。

「ふたり傘」のような心温まるストーリー性のある楽曲や、氷川きよしさんなどの新人による新しい風が、オリコンチャートをにぎわせた話題作など、さまざまな名曲が生まれました。

懐かしさと新鮮さが同居する2000年代の演歌の世界へ、一緒に心をはせてみませんか?

2000年代の偉大な演歌の名曲・ヒット曲(21〜30)

男鹿半島北山たけし

秋田県の壮大な自然を舞台に、男の浪漫を力強く歌い上げる北山たけしさんの代表曲です。

黙して語らずとも内に秘めた熱い思いを燃やし、厳しい自然と対峙(たいじ)しながら未来を見据える主人公の姿が描かれています。

まるで情景が目に浮かぶような歌詞と、スケールの大きなメロディが聴く者の胸を打つ、まさに王道演歌と呼ぶにふさわしい1曲。

本作は2007年8月に発売されたシングルで、北山さんは同年の『NHK紅白歌合戦』で本作を熱唱しました。

カップリング曲の『夢一途』がテレビ朝日系の時代劇『素浪人 月影兵庫』の主題歌に起用されたことでも知られています。

何かに挑戦しようとしている方や、孤独の中で静かに闘志を燃やす方の心に寄り添う作品ではないでしょうか。

うりずんの頃坂本冬美

沖縄の初夏を意味する言葉が心に響く、坂本冬美さんの名曲です。

恋や夢に破れ、都会の暮らしに疲れた主人公が、故郷の温かい南風や美しい海を思い出す切ない心情が歌われています。

本作は、三線の音色に乗せて届けられる坂本冬美さんの艶やかな歌声が、聴く人の心に優しく染み渡るようです。

もともとは2001年発売のアルバム『冬美ルネッサンス』収録曲で、ファン投票1位を受けて沖縄復帰30年を意識した2002年9月にシングルカットされました。

沖縄テレビで天気予報の主題歌にも起用され、広く親しまれたことがうかがえますね。

故郷を離れて頑張る人の心に寄り添ってくれる、そんな温かさを持った1曲です。

紀ノ川坂本冬美

坂本冬美さんの故郷・和歌山を流れる川を舞台に、母から娘、そして孫へと受け継がれる三世代の絆を描いた壮大な物語性のある1曲です。

2008年3月に発売されたこの楽曲は、有吉佐和子の小説を題材にした「名作シリーズ」の完結編にあたり、TBS系『開運音楽堂』のエンディングテーマにも採用されました。

我が子の幸せをひたすらに祈る母親の深い愛情が、悠久の川の流れと重なり合う普遍的なテーマは、聴く人の心を強く打ちます。

同年11月に和歌山県の「ふるさと大使」へ任命されたエピソードからも、本作に込められた故郷への思いが伝わってくるようです。

家族の絆を改めて感じたい時や、故郷に思いをはせたい時に聴くと、その温かい歌声が心に染み渡るのでしょう。

のろま大将大江裕

大江裕 「のろま大将~大阪 里帰り編~」
のろま大将大江裕

不器用でもひたむきに夢を追う姿が胸を熱くする、2000年代を代表する応援歌。

大江裕さんのデビュー曲として2009年2月に発売されたシングルです。

TBSのバラエティ番組『さんまのスーパーからくりTV』のエンディングテーマに起用され、彼の個性的なキャラクターと相まってお茶の間に広く親しまれました。

周りに笑われても、いつか大物になるという強い決意を胸に、一歩ずつ歩む主人公の物語。

師である北島三郎さんが原譲二名義で手がけた本作は、初アルバム『演歌大将・大江裕〜日本列島 歌飛脚I〜』にも収録されています。

大江裕さんの熱のこもった歌声が、その純粋な思いを真っすぐに伝え、聴く者の背中をそっと押してくれるようです。

おんなの一生~汗の花~川中美幸

【MV】川中美幸 / おんなの一生~汗の花~
おんなの一生~汗の花~川中美幸

ひたむきに生きる母への感謝と、娘からの深い愛情を歌い上げた、心温まる人生応援歌です。

作詞家・吉岡治氏が描く、日々の暮らしの中で汗を流し、どんな苦労も笑顔で乗り越えてきた母の姿。

その情景が川中美幸さんの慈愛に満ちた歌声と重なり、聴く人の胸に深く染み渡りますよね。

この楽曲は2003年5月、母の日シーズンに合わせて発売されたシングルです。

後に名盤『川中美幸大全集』といったベスト盤にも収められ、今も多くの人に愛されています。

懸命に生きる人の美しさに、明日を生きる力をもらえるような気がしませんか?

大切な人へ、普段は言えない感謝の気持ちを伝えるきっかけにしてみてくださいね。

さらば青春の影よ森進一

ZARDの坂井泉水さんが紡ぐ詩的な世界観が胸を打つ、珠玉の“哀愁POPS”です。

この楽曲は森進一さんの109枚目のシングルとして2004年11月に発売され、作曲に大野愛果さんを迎えたことで従来の演歌とは一線を画すサウンドが印象的です。

過ぎ去った青春への郷愁と、答えが見つからぬまま未来へ歩む決意が、森進一さんの情感豊かな歌声に乗って心に深く染み渡ります。

第55回NHK紅白歌合戦でも披露され、多くの人々の記憶に刻まれました。

人生の旅の途中でふと立ち止まり過去を振り返る、そんな瞬間に聴くと、切なくも温かい気持ちに包まれるのではないでしょうか?

北の五番町細川たかし

雪がちらつく北の街を舞台に、人恋しさと人の温もりを描いた細川たかしさんの人情歌です。

凍える夜に募る思いと、仲間と夢を話し、陽気に騒ぐ祝祭のような情景が、細川さんの力強くも艶のある歌声で描き出されます。

伝統的な演歌の心に都会的なアレンジが融合した、懐かしくも洗練された雰囲気が魅力の1曲です。

2001年8月に発売されたシングルで、作曲の弦哲也さんとは『恋の酒』をはじめ数々の名曲でタッグを組んできました。

本作はアルバム『細川たかし全曲集/北の五番町』にも収録されています。

冬の夜長に昔を懐かしんだり、気の置けない仲間と語り明かしたりする、そんな場面で聴けば、きっと心に温かいあかりがともるでしょう。