80年代の偉大な演歌の名曲・ヒット曲
長年日本の音楽として愛されてきた演歌の魅力は色あせることなく、今もなおテレビやCMで起用されたり、紅白歌合戦では毎年多くの演歌歌手が出演したりしていますよね。
そこでこの記事では、そんな日本の心とも言える演歌の中から、80年代にリリースされてヒットした楽曲を一挙に紹介していきますね。
当時を知る方にとっては懐かしい曲も多い一方で、80年代にはまだ生まれていなかった方でもご存じであろう世代を超えた名曲もたくさん選びました。
ぜひこの機会に、80年代の演歌の名曲をじっくりと聴いてみてくださいね。
80年代の偉大な演歌の名曲・ヒット曲(1〜20)
細雪五木ひろし

愛する男性に裏切られた女性の切なく痛い気持ちが描かれた、五木ひろしさんの1983年のナンバー『細雪』。
どんなに裏切られても愛する気持ちが止められない、けれど今度はもう戻ってくることはない男性への未練を最後にはなんとか断ち切ろうとする様子も描かれています。
ちらちらと細やかに降る雪を表すタイトルの『細雪』は、まるでこの女性の涙を表しているようですね。
一つのドラマを見ているような光景に、胸がぎゅっと苦しくなります。
とまり木小林幸子

自分のもとから去ってしまう男性への未練が歌われた、小林幸子さんの『とまり木』。
1980年にリリースされたこの曲は、第13回日本有線大賞で大賞を受賞したヒットナンバーです。
男性にとっていい心のよりどころになっていたはずのこの女性から、男性はいとも簡単に離れていってしまう……。
そんな情景を描いた歌詞は、今まで女性が男性に注いできた愛情をムダにされたように感じ、胸が痛くなります。
それでもこの女性の中に残る未練、男性への愛情に切なさが込み上げてきますね。
祝い酒坂本冬美

80年代後半にリリースされたこの曲は、坂本冬美さんの代表曲として多くの人に愛されてきました。
演歌の王道を行く楽曲でありながら、若々しさと力強さを感じさせる歌唱が特徴的です。
1988年4月に発売されたこの曲は、その年の日本レコード大賞で金賞を受賞。
オリコンチャートでも週間16位、年間24位にランクインするなど、商業的にも大成功を収めました。
披露宴や節目の祝いの席で親しまれ、人々の慶事に花を添えてきた本作。
結婚式はもちろん、家族の集まりや友人との宴席でも、盛り上がりを見せること間違いなしの1曲です。
氷雨日野美歌

1982年に発売されたこの曲は、演歌新時代の旗手と称された日野美歌さんの代表曲の一つに数えられています。
別れの悲しみと未練を歌った感傷的なバラードで、とまりれんさん作詞・作曲、高田弘さん編曲という豪華な布陣によって生み出されました。
切ない歌詞と情感あふれるメロディは多くの人々の心を捉え、同年の「第34回NHK紅白歌合戦」への出場をも実現させました。
発売直後に大阪のスーパーマーケットで歌った際、主婦の方から「絶対に売れるから!」と力強く応援されたエピソードも印象的です。
失恋の痛みを誰もが共感できる形で描き出した本作は、冬の夜に一人で聴きたくなる、心に染みる1曲です。
天城越え石川さゆり

1986年7月に発売されたこの曲は、石川さゆりさんの代表曲の一つです。
吉岡治さん作詞、弦哲也さん作曲という豪華な顔ぶれによって生み出された本作は、カラオケランキングで演歌部門首位を獲得するなど、多くの人々に愛されてきました。
深い愛情と複雑な人間関係を描いた歌詞は、聴く人の心に染み入ります。
NHK紅白歌合戦では、石川さゆりさんが紅組トリとして4度披露し、歴代最多のトリ回数を記録。
様々なアーティストによってカバーされるなど、世代を超えて親しまれている曲なんです。
道頓堀人情天童よしみ

大阪・道頓堀の人情を歌ったこの曲、天童よしみさんの力強い歌声が心に響きますね。
失恋や挫折を乗り越え、故郷・大阪で生きていく決意を歌った歌詞が印象的です。
1985年12月にリリースされ、2年で80万枚を売り上げる大ヒットとなりました。
NHK紅白歌合戦でも何度も披露され、2000年の第51回では天童よしみさんが紅組のトリを務めて歌唱しています。
大阪の風情や人々の温かさを感じさせるこの曲、故郷を思い出したくなったときや、元気をもらいたいときにぜひ聴いてみてくださいね。