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80年代の邦楽ロックバンドのデビュー曲

80年代の邦楽ロックバンドのデビュー曲
最終更新:

今回は、80年代の邦楽ロックバンドのデビュー曲を紹介します。

ニューウェーブやパンク、ヴィジュアル系など、80年代のロックバンドは、たくさんの音楽性が出てきておもしろい時代でした。

バンドブームとも言われていたこの時代、個性的なバンドも数多くいます。

80年代の邦楽ロックバンドのデビュー曲(1〜10)

Dark SideNEW!PHAIDIA

切り裂くような歌声と重く響くサウンドが、聴く者を一瞬で暗く美しい世界へと誘います。

日本のゴシック・ロックシーン初期を代表するPHAIDIAが放つ、初期の魅力が凝縮された一作です。

本作が収録されたのは、1985年に発表された名盤『In The Dark』。

絶望や内面の闇を描きながらも、そこには抗いがたい退廃的な美しさが宿っているのを感じますよね。

1985年5月に都内のスタジオで録音されたという事実からも、当時のアンダーグラウンドシーンの熱気が伝わってくるようです。

日常を忘れ、美しくミステリアスな世界観に深く浸りたい夜に聴けば、その退廃美が心に響くことでしょう。

みにくいあひるのこNEW!かまいたち

かまいたち (Kamaitachi) – いたちごっこ (Itachigokko) (FULL ALBUM)
みにくいあひるのこNEW!かまいたち

“はちゃめちゃ狂”という異名で語られる、京都で結成されたヴィジュアル系パンク・ロックバンド、かまいたちが放った代表的なナンバーです。

誰もが知る童話をモチーフに、周囲から笑われ疎外される者の悲哀と、内に秘めた美しさへの渇望を描いています。

見た目で判断されることへの反骨精神や、いつか本当の姿を認められたいと願う切実な思いが、荒々しいパンクサウンドに乗って胸に突き刺さりますよね。

この楽曲は1989年9月発売の1stアルバム『いたちごっこ』に収録され、その後メジャー盤『はちゃめちゃ狂』にも収められました。

周りとなじめずに孤独を感じる時や、自分らしさを貫きたいと強く思う夜に聴けば、きっと心が奮い立つのではないでしょうか。

恋のダンスホールNEW!CHEESE

CHEESE / 恋のダンスホール (Dance hall)
恋のダンスホールNEW!CHEESE

東京のインディーシーンで注目を集めたガールズトリオ、CHEESEを象徴するパワーポップチューンです。

甘酸っぱいメロディーと疾走感あふれる8ビートが、聴いているだけでワクワクさせてくれます。

賑やかなダンスホールで好きな人を見つけたけれど、なかなか声をかける勇気が出ない……そんな甘くてもどかしい恋心が、キラキラしたギターサウンドと弾むようなリズムに乗って伝わってきます。

本作は、1987年4月に当時のネオGSシーンを記録した名コンピレーションアルバム『ATTACK OF… MUSHROOM PEOPLE!』に収録されていました。

4時35分NEW!CORNETS

「4時35分」コルネッツLIVE@渋谷七面鳥 2018/11/16
4時35分NEW!CORNETS

1986年に結成されたCORNETSによる、幻想的で瑞々しい魅力に満ちた1曲です。

この楽曲は、まるで短編映画を観ているかのような、繊細でリリカルな世界観が特徴。

夜明け前の静けさの中、大切な人を思う純粋な気持ちが描かれており、その切なさに思わず胸がきゅんとなります。

大熊純子さんの透き通るような歌声とサウンドも絶妙にマッチしていますよね。

1人で静かに物思いにふけりたい夜に聴けば、その優しい世界観に心がそっと癒やされるはずです。

1988年にリリースされたファーストEPに収録。

Titus GroanNEW!Velle Witch

英国のゴシック小説に描かれた、退廃的な世界観を音で表現した1曲です。

1988年11月に自主制作されたデモテープ『血・貴婦人 / Blood Noblewoman』に収められた本作は、9分を超える長尺の中に、じわじわと迫るような不穏な雰囲気が満ちています。

重厚なベースと力強いドラムが刻むリズムの上で、古谷由紀江さんの個性的なビブラートを効かせた歌声が響き渡り、ミステリアスな魅力を一層引き立てているんです。

儀式的な荘厳さを感じさせるサウンドが、聴く人を物語の奥深くへと誘います。

エメラルドの山彦NEW!サボテン

Saboten – エメラルドの山彦 Emerald no yamabiko (Emerald Echo)
エメラルドの山彦NEW!サボテン

1981年頃に活動を始めたサボテン。

1982年に公開されたデビューアルバム『サボテン』の冒頭を飾るのがこの楽曲です。

変拍子を多用した実験的なサウンドと、どこか危うさを感じさせるローファイな演奏が、絶妙に組み合わさっています。

歌詞で物語を伝えるというより、楽器の音色や曲の構成そのもので世界観を表現するアプローチは、当時とても斬新だったのではないでしょうか。

エリック・サティの楽曲をバンドで演奏するという着想から始まったというエピソードにも、彼女たちの芸術的な感性がうかがえます。

既成概念にとらわれない自由な音楽に触れたいときにぴったりの1曲かもしれません。

欲求不満の白雪姫NEW!嘔吐処女団

嘔吐処女団 – 欲求不満の白雪姫と7人の小人達 (Outo Syojodan) EP – 1988/ Hardcore Punk Japanese
欲求不満の白雪姫NEW!嘔吐処女団

おとぎ話のヒロインが抱える鬱憤を激しいサウンドに乗せて叫び飛ばす、衝撃的な1曲です。

コミカルなタイトルとは裏腹に、ボーカルの強烈なスクリームと疾走感あふれるハードコアな演奏が脳天を直撃します。

この楽曲は1988年1月に発売された7インチ盤『欲求不満の白雪姫と7人の小人達』に収録された作品。

王子様を待つだけのお姫様像を木っ端みじんに打ち砕く叫びは、窮屈な常識への痛烈なカウンターのよう。

理不尽なことに我慢できない時、このサウンドに身を委ねてみてはいかがでしょうか?