ビジュアル系文学ロックバンド、Plastic Treeの魅力
皆さんはビジュアル系と聞くとどんなイメージを持ちますか?
派手、激しい、化粧がすごい、ゴールデンボンバーみたいな……そのように捉えてる人が大半でしょう。
少し音楽に詳しい人ならヘビーメタルのような楽曲をイメージするかもしれません。
ところで、みなさんはPlastic Treeというバンドをご存じでしょうか?
彼らはそんなビジュアル系の印象を覆すバンドです。
この記事ではそんな彼らについて書いていこうと思います。
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春咲センチメンタル(作詞作曲:有村竜太朗)
2004年に発売されたシングル曲です。
桜を見ると別れた君を思い出すという趣旨の歌詞がピアノとバンドサウンドの絡みに乗せられて、非常に繊細感の強い楽曲に仕上がり、有村竜太朗の声と世界観を十二分に表現しています。
有村竜太朗が作詞作曲をすると疾走感よりも叙情性と詩的表現を聴かせるような楽曲に仕上がるのが特徴で、初めて聴く人がバンドの顔としてイメージしやすい楽曲ができ上がることが多いです。
ザザ降り、ザザ鳴り(作詞作曲:有村竜太朗)
こちらも作詞作曲は有村竜太朗です。
2007年のアルバム「ネガとポジ」に収録されています。
タイトルの通り、雨が似合う楽曲でありその要素は歌詞よりも、グランジのようなヘビーメタルとは違うディストーションサウンドに理由があるかもしれません。
テクニカルな要素はないのですが、純粋にリフの良さも感じられるという楽曲であるため、ファンからの人気曲の1つでもあります。
梟(作詞:有村竜太朗、作曲:有村竜太朗、長谷川正)
2009年のアルバム「ドナドナ」に収録された楽曲です。
非常に疾走感のあるカッティングと、別れを感じさせる歌詞の切なさがマッチしていてロック的なキメとキャッチーさを感じる楽曲です。
個人的にはサビ前のギターのフレーズが大好きで、一種のキメのように思っています。
くちづけ(作詞:有村竜太朗、長谷川正、作曲:長谷川正)
2012年のアルバム「インク」に収録された楽曲です。
ピアノとアルペジオのフレーズから始まり、禁じられた恋を切なさたっぷりに文学的に装飾した歌詞との相性が抜群です。
この曲にどこかポストロック的な要素を感じるあたり、ビジュアル系のセオリーからはかなり外れているバンドであることが伺えるかと思います。
ギターもベースもドラムもヘビーメタル的な刻むような細かいフレーズはないのですが、最小限のバンドサウンドを巧みに構築することで一個の楽曲としてまとまりを持たせることができるあたりに、このバンドのすごさとキャリアの重みを感じます。
マイム(作詞:有村竜太朗、作曲:長谷川正)
2015年のアルバム「剥製」に収録されたナンバーです。
ミニマル・ミュージックのようにフレーズを繰り返す楽器隊とデジタルサウンドの大胆な使用がPlastic Treeの新章を感じさせる楽曲です。
おそらく、初期の彼らならまず書かないような曲だったと思います。
繰り返される曲調がまるでダンス・ミュージックのように心地よく、ライブでも即効性があり盛り上がることのできる楽曲です。
Plastic Treeの楽曲はどれも一般的なイメージのビジュアル系とはかなり違っていて、そちらの方面にあまりなじみのない方でも入り込めるものが多いと思います。
特に日本語を多用した文学的な歌詞が好きな方はぜひ、聴いてみてくださいね!
ライタープロフィール
ライター
アセイ
中学二年のとき、LUNA SEAの再結成ライブに衝撃を受け、音楽、特に90年代のV系にのめり込む。
同じ音楽が語れる友達も出来ないままその後大学生になり、スタジアムからライブハウスまで様々な場所に通いつめ、現在に至る。