オペラ初心者におすすめの名曲。おすすめのオペラの曲
オペラは楽劇や歌劇とも言われ、クラシックのなかでも総合舞台芸術と言われるジャンルです。
有名な曲の中には、トゥーランドットの『誰も寝てはならぬ』やカルメンの『闘牛士の歌』などがあり、オペラの内容を知らなくても曲だけは知っていた!
という方もきっと多いはず。
オペラは数多くの名曲を残しており、この曲を知っているとオペラを知れる入門的な楽曲をピックアップして紹介します。
オペラと聞くと難しそうと思われがちですが、実は日頃よりオペラの曲は流れていたり身近だったり、ストーリーや作曲者を知っていくと現代にも通じる面白い内容も多く、ぜひ皆さんにより知ってほしいと思いリストにしました。
ぜひ世界の名演とともに楽しんで頂けたらと思います。
オペラ初心者におすすめの名曲。おすすめのオペラの曲(21〜30)
ハバネラGeorges Bizet

グノーらが発展させたフランス・オペラは、ビゼーの「カルメン」によって新境地を開きます。
ハバネラは、カルメンの中の1曲です。
歌以外のセリフを含むフランスのオペラの一形態を「オペラ・コミック」と言いますが、カルメンはそのひとつです。
人知れぬ涙Gaetano Donizetti

ドニゼッティはイタリアのオペラ作曲家です。
ロマン期のオペラの名作がイタリアに数多くあるのは、イタリアが「歌の国」であることと大きく関係しています。
彼は70作ほどにオペラを書きましたが、この曲は「愛の妙薬」の中の1曲です。
歌劇『ローエングリン』より「エルザの大聖堂への入場」Wilhelm Wagner

荘厳で神聖な雰囲気を持つこの楽曲は、ゆったりとしたテンポで進行し、豊かなオーケストレーションが際立っています。
金管楽器と弦楽器の調和が美しく、聴く人の心に深い感動を与えます。
1850年8月に初演されたこの曲は、オペラの一場面を描写しており、主人公の純粋さや儀式の荘厳さを見事に表現しています。
結婚式や宗教的な儀式のBGMとしても使用され、多くの人々に親しまれています。
クラシック音楽に興味がある方はもちろん、心に響く美しい旋律を求めている方にもおすすめの一曲です。
月に寄せる歌Antonín Dvořák

ドヴォルザークはチェコの作曲家で、国民楽派のひとりに数えられています。
民話や民謡を元にした作品を多く残していますが、オペラではおとぎ話を題材にした「ルサルカ」が有名で「月に寄せる歌」はその中の1曲です。
「魔弾の射手」序曲Carl Maria von Weber

ウェーバーが作曲した「魔弾の射手」は、メルヘン・オペラの傑作のひとつに数えられます。
メルヘン・オペラは民話を題材にしたものが多くあります。
この作品は「7発中6発は射手の思うままに命中するが、残る1発は悪魔の望む所に命中してしまう」という民話を題材としています。
ファウストのワルツCharles Francois Gounod

グノーはフランスの後期ロマン派の作曲家です。
ゲーテの戯曲「ファウスト」の作曲で一躍有名になり、ワルツはその中の1曲です。
彼が抒情的オペラで成功をおさめることで、フランスオペラの方向性が明らかになり「フランス近代歌曲の父」とも呼ばれています。
清らかな女神Vincenzo Bellini

ロッシーニ、ドニゼッティ、ベッリーニの3人が作ったイタリア製のオペラは「ベルカント・オペラ」と呼ばれ、イタリアの声楽に多大な影響を与えました。
この優雅で美しい曲は、ベッリーニの代表的オペラ「ノルマ」の中の1曲です。
恋とはどんなものかしらWolfgang Amadeus Mozart

古典派でもっとも有名なオペラ作曲家と言えば、やはりモーツァルトではないでしょうか。
交響曲からピアノ曲まで、さまざまな編成で傑作を残しましたが、彼の芸術の中心はオペラでした。
この曲は「フィガロの結婚」の中の有名な1曲です。
ルルの歌Alban Berg

20世紀初頭、機能和声音楽によらない新しい作曲技法を用いたのが「新ウィーン楽派」と呼ばれる作曲家集団です。
ベルクはこの「新ウィーン楽派」のひとりです。
「ルル」は彼の代表作でしたが、彼が逝去の後に、未完成のまま上演されました。
その後、完全版(3幕版)が作られています。
「オルフェオ」より”トッカータ”Claudio Monteverdi

バロック時代のオペラをけん引した、イタリアの作曲家モンテヴェルディの作品です。
彼の初期の代表作「オルフェオ」は大成功をおさめ、この影響でオペラは急速に発展しました。
この曲は、オペラ「オルフェオ」の最初に流れる序曲で、特に知られている有名な序曲です。
オペラ初心者におすすめの名曲。おすすめのオペラの曲(31〜40)
夢のパントマイムEngelbert Humperdinck

ドイツではワーグナー以降、なかなかヒットするオペラが誕生しませんでした。
そのような時代に成功をおさめたのが、フンパーディンク作曲の「ヘンゼルとグレーテル」です。
これはメルヘン・オペラに数えられる演目のひとつで、メルヘン・オペラとはドイツロマン派オペラの1ジャンルです。
サマータイムGeorge Gershwin

アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュウィンが作曲したオペラ「ポギーとべス」の中でも、特に有名な曲です。
「サマータイム」は、のちにジャズやポップスでも演奏されるようになり、現代のバラードの中でも人気の曲になっています。
ローマの謝肉祭Hector Berlioz

ベルリオーズは、ロマン派時代のフランスの作曲家です。
作曲だけではなく、音楽の教科書として使われる「管弦楽法」という名著も残している音楽教育家でもありました。
「ローマの謝肉祭」は、オペラ「ベンヴェヌート・チェッリーニ」の第2幕の前奏曲です。
「優雅なインドの国々」より”ロンド”Jean-Philippe Rameau

フランス・バロックを代表する作曲家のひとりが、ラモーです。
ラモーの名は今日では音楽理論の方面で有名ですが、リュリの後継者としてフランス・オペラを作りだした人物でもありました。
「優雅なインドの国々」は、フランス・バロックで人気のあったジャンル「オペラ=バレ」の作品です。
熊蜂の飛行Nikolai Rimsky-Korsakov

リムスキー=コルサコフもロシアの国民楽派の作曲家のひとりです。
彼は作曲家として素晴らしい作品を残しただけでなく、プロコフィエフやストラヴィンスキーといった作曲家も育てました。
有名なこの曲は「皇帝サルタンの物語」の中の1曲です。
「エフゲニー・オネーギン」よりワルツPyotr Tchaikovsky

チャイコフスキーもロシアの作曲家です。
バレエ「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」「交響曲第6番」などが有名ですが、オペラ作品も数多く手がけました。
「エフゲニー・オネーギン」は、チャイコフスキーが作曲したオペラの中で、もっとも上演機会が多い作品です。
衣装をつけろRuggero Leoncavallo

レオンカヴァッロはイタリアナポリのオペラ作曲家です。
ナポリの音楽学校で学んだあと作曲家になりました。
この曲が入っているオペラ「道化師」が代表的な作品です。
他にも台本作家としても多くの作品を残しましたが、ヒットしたオペラは「道化師」だけでした。
亡くなった母をUmberto Giordano

ジョルダーノという名の有名人は数多くいますが、オペラ作曲家であるのはウンベルト・ジョルダーノの事です。
ウンベルト・ジョルダーノもヴェリズモ(現実主義)オペラの書き手でした。
彼の最大の成功作が「アンドレア・シェニエ」で、同名の詩人の生涯を描いています。
「スペインの時」序曲Maurice Ravel

フランス印象派音楽の作曲家モーリス・ラヴェルは、サティやドビュッシーと並んで有名な作曲家です。
ラヴェルが作曲したオペラ作品「スペインの時」は、上演時間が1時間にも満たない1幕劇で、喜劇的要素が強い作品です。
「ばらの騎士」より”三重奏”Richard Strauss

クラシックの作曲家には、シュトラウスという名の有名作曲家が何人もいますが、オペラ「ばらの騎士」はリヒャルト・シュトラウスという、ドイツ後期ロマン派の時代に活躍した作曲家の作品です。
このオペラ「ばらの騎士」はメルヘン・オペラの名作のひとつとして知られています。