【クラシック】恋愛の名曲、オススメの人気曲を一挙紹介
いつの時代も愛され続けたクラシック。
宗教音楽や平和を望んで作られた曲、作曲家自身の葛藤を描いた曲など、作品にはその時代の影響とともに作曲家の思いが込められており、さまざまな背景があります。
そのなかで、本記事では恋愛がテーマとなっている曲をご紹介します。
軽快な曲から哀愁漂う曲、悲しみでいっぱいの曲まで、恋愛がテーマでも曲調はさまざま。
有名な曲からマイナーな曲まで幅広くピックアップしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
【クラシック】恋愛の名曲、オススメの人気曲を一挙紹介(1〜10)
愛の夢 第3番Franz Liszt

ロマン派を代表するフランツ・リストの代表作。
1845年に歌曲として生まれ、1850年にピアノ独奏版に編曲されました。
家族や友への愛を歌う詩を元に、リストの恋愛経験も反映されています。
美しいメロディと豊かな和音が特徴で、愛の深さと複雑さを見事に表現しています。
ピアノの技巧を存分に活かしながら、優しさや切なさも感じられる名曲。
愛する人と過ごす時間を大切にしたい時に、心に染み入る美しいこちらの作品をぜひ聴いてみてください。
愛のワルツJohannes Brahms

ヨハネス・ブラームスが連弾用に作曲した『ワルツ集 作品39』のなかから、最も有名な第15番『愛のワルツ』。
ゆったりとした大人っぽい美しい作品です。
途中で大きな変化をするわけではなく、終始落ち着いたメロディを奏でていきます。
愛しい人とゆったりと、そして、やや情熱的な時間を過ごす際にピッタリな曲です。
ロマンスPyotr Tchaikovsky

ロシア出身のロマン派を代表する作曲家、ピョートル・チャイコフスキーが、結婚も考えたほどの愛する女性のために書いた曲です。
しかし結婚はできなかったそう。
テンポが遅いわけではありませんが、切なくどこか哀愁を漂わせる旋律が印象的です。
愛の挨拶Edward Elgar

エルガーが婚約記念に送った曲。
婚約者との結婚は周りに反対されていましたが、それを押しきって結婚したようです。
とてもゆったりとした美しい曲で、複雑ではない構成なので聴いていて心地がよく、洗練された旋律です。
愛の喜びFritz Kreisler

軽快なピアノと爽やかなヴァイオリンのメロディが印象的な本作。
甘美で表現力豊かなフレージングが特徴的なフリッツ・クライスラーの代表作です。
1910年5月13日にニューヨークで初録音され、同年中にリリースされました。
6度・3度の音程を用いた単純かつ親しみやすいメロディが魅力的で、クライスラーの妻ハリエットとの出会いや結婚後の幸せな気持ちが曲に反映されているそう。
ウィーンの特徴を強く反映した演奏スタイルで、拡張されたテンポや表現豊かなフレージングが聴きどころです。
恋愛の喜びを感じたい時や、幸せな気分を味わいたい時にぴったりの1曲です。
亜麻色の髪の乙女Claude Debussy

クロード・ドビュッシーが作曲した『前奏曲集第1巻』の第8曲目にある『亜麻色の髪の乙女』。
ドビュッシーがフランスの詩人、ルコント・ド・リールの詩に歌曲を付けようと試みた作品で、それが未発表に終わり、ピアノ曲に編曲されたものだそう。
長調でありながらも、どこか切なく哀愁を漂わせる旋律です。
聴いていて心地がよい美しく流れるようなメロディが魅力的です。
ピアノソナタ第14番「月光ソナタ」Ludwig van Beethoven

ベートーヴェンが1801年に作曲した、ピアノソナタの名曲。
彼のピアノの弟子であり、恋心を抱いた女性ジュリエッタ・グイチャルディに献呈されました。
身分の違いから恋愛を発展させることはできず、グイチャルディはほかの男性と結婚してベートーヴェンのもとを去っていきました。
叶わないとわかっている恋心と、月光に照らされた湖面を連想させる美しい旋律が、見事に融合していますね。
日本では現在でも映画やテレビでよく使用されています。
月の綺麗な夜に、静かに聴いていただきたい1曲です。